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手順と手筋

(執筆:滝沢 和典)

 

 

日本プロ麻雀連盟の第3次プロテストでは、毎回あるテーマでの論文の提出が義務付けられている。
決まった答えが用意されているわけではなく、時に出題しているほうの認識も曖昧だったりするのだが・・・

その中で「手順と手筋」について書きなさい、というものがあった。
今回はそれについて私なりに書いてみようと思う。


※ルールは一発、裏ドラあり、赤牌なし。トップに2万点のオカが入る。
 全体牌譜の明るい牌が手出し牌、暗い牌がツモ切り牌


をツモり、ピンフ形の1シャンテンとなったところでを打ち出すと、親から仕掛けが入った。

数巡後に、この選択となる。

をポンした親は、ポン出しのを含めて3連続手出し。
バラバラの手牌からの仕掛けなら、その程度は怖くはないが、10枚の手牌に対して3枚の有効牌を引いた可能性もある。
少なくとも手出しされたより有効な牌が手牌に入ったことは読み取れる。
ここで自分の手牌をどう構えるのが正しいか?ということを判断するためにわかっている情報を整理する。

例えば七対子の1シャンテンや、リャンメン2つの1シャンテンなどでない限り、親のダブ東ポンは手順通りと言える。
仕掛けた時点では、その手牌の速度も、ドラのを何枚持っているのかも読みようがない。
ある程度まとまった手牌でなければ仕掛けない、という打ち手も中にはいるが、連風牌なのでそれも読みづらい。

ならば、自分の手牌と相談となるのだが、は567三色やタンピンといった手役のタネであるから残したい牌だ。
と天秤にかけられるというマンズのリャンカン形の部分は、東家、西家がの切り出しが早いので、山に残っていそうな部分である。
特にアガリに向かっている親は、の周辺を持っていない可能性が高い。
マンズのリャンカンが先に入れば3メンチャンの受けで問題はないが、--を先に引いたときには待ち選択にも迫られる。

悩ましい場面ではあるが、この打ち手は打を選択。
自分の打点力は捨て、親の仕掛けに対応してスピードを優先した打牌を選択した。

その後、を引いて打。確かにを打つほうが一貫性がある。
ここで打とすると、打点力にも色気を出してしまうことにもなり、打の時に描いた方針に反するからだ。
入り目やテンパイ時の相手の出方にもよるが、当然、役なしでもリーチと打って出るつもりであろう。

結果、この形でリーチとなった。


例えばこの1局で、を打ち出すところは「手順」

を仕掛けられて、打とマンズリャンカンの選択になったところが「手筋」

とした以上は、ツモで打が「手順」

同じく、「リーチ」と発することも「手順」
つまり、「手順」は基本となる部分であり、「手筋」は打ち手の個性、または答えのない局面の捉え方なのである。

例に挙げた牌譜で、最初に打を選択した以上は、基本的にその後は同じ方針で打たなければならない。
基本的に、というのはある情報によって局面がいきなりクリアに見えるこという例外があるから。
ターツ落とし、トイツ落としなどで親の手格好や手役がはっきりしたときや、
ドラの所在、親の上家の打ち出し、他家のリーチや仕掛けなど、枚挙に暇がないため省かせていただく。

「手順」は間違えてはいけない部分で、手筋はある程度自由な部分であるとも思う。

例えば「デジタル」と称される(または自称する)打ち手がいる。
麻雀に流れはなく、打牌には必ず理由があり、例えば49対51の差でも51の方を選択する。

その打ち手たちが同じスタイルにならないのは何故か?
それはそれぞれ戦っている場所のルールやシステムが違うということもあるだろうが、何年、何十年打とうと結論が出ない部分が麻雀には存在するからなのである。
つまり、同じ局面でも見る人によってとらえ方が微妙に、ときには大きく違っているからなのである。

精神状態がそれを左右していることもあり、同じ打ち手に同じ場面を与えても、コンディションによって微妙に打牌が変化している。
牌譜を見返しているとわかることだが、「あれ?〇〇さんらしくないな・・」と思う場面も多々ある。

例に挙げた牌譜の答え合わせをしてみる。


親の仕掛けは3牌の手出しがあったが、まだ2シャンテン。ドラが1枚浮いており、苦しい仕掛けであった。
今回の主役である南家は、親の仕掛けに対する評価は間違っていたが、マンズの下の部分がほぼ山に残っているということに関しては正解している。
親の捨て牌がまったく同じで、手牌の中が、

 ポン

となっていてもまったく不思議ではないので、結局は読みが通用する部分ではない。

1局1局ひたすら最善の手を探すことは当然のことだが、答えがない部分に答えを求めようとするのは間違いではないだろうか。
その答えがない曖昧な部分こそ、麻雀の醍醐味で、そんなときこそ大胆に、自分が信じる「手筋」で打って良いのではないか、と私は思う。

もちろん、本当に答えがないのかどうか?と深く考えることが先ではある。






執筆:滝沢 和典

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