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形勢判断

(執筆:前原 雄大)


元来、リーチという役は今で言うダブリーしか存在しなかった。
ところが1930年代になったころ「途中リーチ」と称する現行のリーチが生まれた。
私が20代後半の頃、あちこちの街場の雀荘を渡り歩いていたころ、初老の打ち手に教えてもらった。

「なぜリーチが生まれたのでしょうか?」

物静かな口調でその人は答えた。

「理由は色々あるが・・・まずは、素人がテンパイを感じず何でもかんでも暴牌を打たせないためだね。」
「どういうことでしょうか?」
「あなたには当てはまらないかもしれないが、現実にリーチの一声が入ると、一般の打ち手は、そこで相手のテンパイを知る。
それまで、元気よく暴牌を乱打していた打ち手が急に迷い始め、安全牌を探し始める。」
「要は我々玄人が勝ち易くするために作ったものなんだ」

事の真意は定かではないが、初老の打ち手の言葉は今でも覚えている。
___なるほどナと若い私は頷いた。


確かに、ある意味1シャンテンと3シャンテンはそれほど差はないが、1シャンテンとテンパイは相当な差があることは間違いない現実である。
自分の手が1シャンテンだからと言って、相手のテンパイを感じず、もしくは無視して真っ直ぐに手を進めて行けば、
放銃に至りアガッた打ち手のワンサイドゲームになってしまうことは間々あることである。

幾ら達者な打ち手であっても他者の放銃までは止めることはかなわない。
そこで「リーチ」という役が生まれたということである。
勿論、他にも様々な理由があったのだろうが__。


今期の鳳凰戦5回戦東2局に、板川プロが四暗刻を引きアガッた。

 ツモ

私見ではあるが、四暗刻という役はエネルギーの塊のような手役と私は捉えている。
この四暗刻を引きアガられた以上、次局の板川プロの親番は要注意であることは言うまでもない。

案の定、板川プロから7巡目にリーチがはいる。

 ドラ

次巡、瀬戸熊鳳凰にもテンパイが入る。

瀬戸熊鳳凰は、テンパイ後と切り飛ばしているが、このことは全く持って称賛に値する。
おそらく瀬戸熊鳳凰の中での緻密な計算か、もしくは身体が打たせた牌だと考える。

四暗刻を引きアガった以上、間違いなく板川プロの体勢は良い。
早い巡目の手出しドラのがある以上、それに見合う手だろうことも想像に難くない。
ただ、それでもまだ、5回戦に至るまでの経緯から、板川プロより己の方の態勢が優っているという読みが打たせたでありなのだろう。

少し説明させていただくと、体勢とは自分に勢いがあるかどうかと言うことである。
体勢が良いとは勢いがある、ということであり、悪いとは勢いが無いということである。
一方、態勢とは解り易く言えば序列と私は解している。
現状では、瀬戸熊鳳凰→、板川、→前原、→沢崎の順なのである。

瀬戸熊鳳凰に確認したわけではないが、おそらく彼もこの序列は意識していたと思う。
{ここで自分が戦わねば、板川に点棒だけではなく、態勢までも持っていかれてしまう}
打ち手が怖れるのは点棒ではなく態勢を奪われることに他ならないからである。

結果はすぐに出た。4枚目のを板川が掴んだ。
もし、瀬戸熊鳳凰が戦わずしてオリに廻っていたら、今局はおそらく板川のツモアガリで収束し、
序列も板川→、瀬戸熊鳳凰→、前原→、沢崎になっていたように考える。

大事なことは勝負処で点数の多簿に関係なく、押しきれるかどうかなのである。
私も沢崎プロも、両者に対し細心の注意を払って打牌を選んでいる。
それは私にしても、沢崎にしても自分の置かれている立ち位置、態勢を把握しているからに他ならない。

ちなみに、値千金の1,300点をアガッた次局の親で6本場まで積み上げ、
持ち点も四暗刻を引きアガられたにも関わらず、60,000点超えまでメーターを上げた。

大切なのは己の体勢、立ち位置をきちんと把握し、勝負処を間違わないことである。
そのためには日々の暮らし、自己管理と稽古を積み重ね続け、形勢判断力を研ぎ澄ますしかないと私は考える。







執筆:前原 雄大

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