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運の扉

(執筆:前原 雄大)


20代の頃の私は、毎日麻雀日記を記していた。

勝った日も負けた日も、戦い終えて家に着くと遅い夕食を取り、それから机に向かい日記を記していた。
成績は勿論、勝っても負けても絶望的に思える量に及ぶ、その日のミスを記し続けていた。
それを続けていてわかったことは、私が負けた日の敗因、ミスはほとんど根っこの部分で同じ類いのものであったということである。

人が間違う時はほとんど根っこの部分で、同じような過ちを犯す生き物かもしれないと言うことである。
ただ、ミスに対する判断が難しいのは、ミスというのは間違いなく短所、欠点であるのだが、一方で長所でもある。

私はチーから入っている。この仕掛けをどう見るか?大方の打ち手は、腰が軽いと評価を下すだろうと思う。
私自身も第3者の視点で今局だけを平面図として捉えたならば、否定的な評価を下すだろう。

10代の頃の私は、状態の良し悪しにかかわらずこういう類いの仕掛けで墓穴を掘った。
例えば、前局親で満貫を引きアガッた次局3巡目、

 ドラ

この手牌から3巡目だというのに、のポンテンをとっていたこともあった。
愚かだな、と今はそう思えるが、その当時はそれが間違いだとは気付かないでいた。

手牌で最善手を求めていたのである。
最善手は手牌で決めるものではなく、それまでの過程、背景、置かれた局面から求めるものであることを私は知らなかった。


私が麻雀人生において最も幸運だったのは、研修生としてプロ連盟に入会したおり、講師だったのが森山茂和プロだったと言うことである。
他の研修生よりもあきらかに無知だったし、知識もなく、そして下手だったと思う。
そのことを私自身がハッキリ自覚していた分、森山プロの言葉を素直に聞けたし、純粋に受け入れられたのではないかと思う。

何も知らないということはある意味白紙に近い、他の研修生はそれなりに自我を持っており、何らかの別の色にこだわっていたように思える。
スタート地点で誰に学ぶかはとても大事なことだと思う。

私の時代は研修が今のように半年間ではなく3年間だった。今にして思えばそれも幸運なことだったのかもしれない。
3年間でプロになったのは、私を含めたった3名だけである。残り2名も程なくして退会していった。

今の様に恵まれた世界ではなく、タイトル戦そのものも数少なくとても生計を立てられる世界ではなかった。
今は精進を積み、強くなり結果を残せばそれなりに報われるのだから、懸命になる価値は十二分過ぎるほどあるはずなのに・・・・。


譜に戻ると、私は6回戦まで局面を先行できたことがなかった。
6回戦に入り少しツキの風が変わり始めたことに気付いた。
東1局に、

 リーチ ドラ

続く東2局にも先行リーチを打てている。
2局ともアガリには結びつかなかったものの、かなりの高感触を得ていた。
決していい状態にある訳ではないのだが、相手3人が正面からぶつかってこないのである。
それまでは、例えば濡れた導火線に火を灯そうとしても無理だったのが、この回から少し導火線が乾き火が灯せる状況になった感じだ。

そして迎えた今局である。
状況は良くはなったものの状態は良くはない。何しろ手材料が欠しい。
それでも闘うべき局面なのである。ならば、このだけは仕掛けるべき局面なのである。
を仕掛けられたから、が動けた。これも好材料である。

待ち取りに関しては、若干でもアガリの可能性のありそうな方を選んだだけのことである。
のツモアガリの結果は単なるツキである。

私はこの親番で、このツキをキッカケに7本場まで積み上げた。これもツキの後押しがあってこそのものである。
ツキを活かすのが技術だとも思う。ただツキを活かすことはできても、それだけでは鳳凰位は獲れない。

例えば、若い頃は何があっても麻雀日記だけは書き続けた。小さな事かも知れないが、続けることに意味があったように思える。
どんな些細なことでも、続けて行くうちに見えてくる大切なものがあるのではばいだろうか。


ツキと運は別な物だと私は考える。ツキは呼び込む時に、呼び込む態勢を作ればやってくると思う。
しかし、運は呼び込む態勢を作るだけではやっては来ない。生きる姿勢が、運を呼び込むためには必要だと考える。

生きる姿勢と記すと大仰に聞こえるかもしれないが、生活の中の些細な部分の改善である。
もう若くはないのだから、体に気を配らねばならない。
とにかく、何時に寝ようが、朝の8時には起きるようにするとか、エスカレーターは使わない、遅くなっても終電で帰る。
至極当たり前の生活を営むと言うことである。

最近、私が思うに運の扉はあると考える。その扉は少しずつ、徐々に開くものではないと思う。
諦めず叩き続けると、ある日突然開くものではないだろうか。
大抵の人はその扉が開く前に諦めてしまうのではないかと思う。

正しいかどうか、今度会ったら訊いてみよう・・・・瀬戸熊鳳凰位に。






執筆:前原 雄大

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