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雀力アップ

間合い part2

(執筆:望月 雅継)


麻雀打ちとしての、究極の理想形とは何かと考えてみる。

それは何かと問われてみたら、与えられた手材料の中で、いらない牌を切り、最高形にした上で、誰よりも早くテンパイし、そして誰よりも先にツモアガる。
こういった状態になればまさに怖いものなし。無敵である。
そして、これが麻雀を打っていて最高に楽しい瞬間でもある。

しかし、毎日麻雀と向き合っていても自然とこのような状態になることはそうそう無い。
こういった状態になるまでに創り上げていく作業こそがプロの仕事なのだ。


前回、『間合い』について軽く触れてみた。
麻雀のごくごく僅か一部分であるこの『間合い』。
深く掘り下げていくとすると膨大な時間と文量が必要なのだろうが、それが麻雀の深みであり面白いところ。
私の能力では限界があるのだろうが、今回の中級講座ではあえてこの難題に立ち向かっていこうと思う。

前述したこの“無敵状態”にするまでの工夫や苦労がまさしく雀力の差であろう。
そして、その状態を維持するのも打ち手の力。
リーグ戦におけるビッグイニングを創り上げ、継続させるために、その前段階を構築するためにこの『間合い』が必要となるのだ。

前回は「自分の間合い」と「相手の間合い」について掘り下げてみた。
今回は「攻勢の時の間合い」と「守勢の時の間合い」をピックアップしてみようと思う。

「攻勢の時の間合い」と「守勢の時の間合い」と言っても、さらに細分化すると、

1、攻勢時の攻撃
2、攻勢時の守備
3、守勢時の攻撃
4、守勢時の守備

こう分けることができるだろう。
これらを全て『間合い』という観点から検証してみたいと思う。

まず、上記の事柄についての『間合い』だが、今回は全て自分の捨て牌相、相手の捨て牌相から考えて行こうと思う。
『間合い』と言っても、対人部分、それは所作、動作、挙動など、相手から直接的に発せられる情報から量る『間合い』や、気配、雰囲気など、
相手の内面から発せられる情報を自分自身が処理し、判断する『間合い』等があるが、
今回はこの部分には触れず、捨て牌相から判断する自分の、そして相手の情報を基に考察したい。



1 攻勢時の攻撃

まさにこれは前述した通りの状態を指す。いらない牌をいかに切るか。どのような最終形を想像し、手を創り上げていくか。
この一点に集約されると考える。

『間合い』という言葉を使うのならば、これは自分と“麻雀そのもの”との『間合い』。
自分の捨て牌相はもとより、相手の捨て牌相をも関係ない。
いかに麻雀にピュアに向き合えるかが大事なこととなる。

そして、ここで気をつけないといけないことは、自らの動きで、打牌で、この状態を下降させてはいけないということ。
アガれる手は向かい、アガれない手はオリる。その判別を間違え無い事、自らで決めつけない事が大事。
「手の行く末はツモに聞け」といったところだろう。


2 攻勢時の守備

自分の状態がいいと感じている時、それは思い通りの手組みが出来たり、点数的にリードしているような時、他家から思わぬ仕掛けやリーチを打たれる時がある。
こんな時どうすれば良いのか?

まずは仕掛けを打たれた時。この時はまず、自分のツモ筋を追う。
どういうことかというと、仕掛けられて流れて行った自分の本来のツモ牌と、現在の自分のツモ牌を見比べて、
(もちろん相手の手中に収まる場合もあれば、ツモ切られることもあるが)この仕掛けが自分にとってどう作用しているかが判断材料になる。
もしプラスに働いている時は、一気に攻勢に転じればいいのだが、問題なのは明らかにマイナスに働いていると目に見えてわかった時。
そんな時は、手牌構成の順序通りに牌を抜かないことが大事なこととなる。

少し難しいのだが、本来のツモ筋のツモ牌を想定して打牌するということ。
例えば、手中にとあるところに仕掛けが入り、本来のツモ筋にあった牌が。これをツモ切られたとしよう。
ツモ筋が変わらなければ、自然と打となるこのタイミング。例えツモ筋が変わって以外のツモ牌であっても打とするのである。
往々にしてこのを引っ張っていると、手牌進行通り打といった時に何かしらのアクションがかかることが多い。それを防ぐのである。
これは相手の仕掛けとの『間合い』を取ると表現した方がよいのだろうか。
局面で先手を取られた時には、なるべく本来の自分の『間合い』で戦うように心がけるということだ。

次に先制リーチを打たれた場合。
これはリーチに対して真摯に打つということが大事となる。
もちろん、自分の状態から手牌進行上の余剰牌が当たるとは考えにくいが、なんでもかんでも切ってしまうというのは早計。
あくまで相手の方が先にテンパイしているという現実をきちんと受け止めた上で、打牌候補を探す事が必要だ。
自分の方の状態が上回っているなら、きちんと受けたとしてもアガリは先につくはず。
相手のテンパイに慌ててしまい、自分もテンパイしなければという焦る気持ちを抑えて戦っていっても十分間に合う。
テンパイ打牌の1枚くらいは勝負してもいいという楽な気持ちで進めていきたい。


3 守勢時の攻撃

今回のテーマの中でこれが一番難しい。
守勢時に受けてばかりいて、相手のペースになってしまうことが一番怖い。
ビッグイニングが生まれる背景には、この守勢時での攻撃ができなかった為に引き起こるケースが多々ある。
そうならないためにどう対処したら良いかを考えてみる。

まず始めに、手牌をワイドに構えすぎないということ。テンパイチャンスを絞り、自分の好ツモにだけスイッチを入れられるようにするということだ。
先ほども触れたが、不調時のサインとして一番わかりやすいのが、自分の余剰牌が当たるということ。
この経験則を踏まえ、なるべく手牌をスリムに構えておくことが大前提となる。

次は、相手の打牌に自分が合わせるということ。例えば、

 ツモ

このような打牌選択があるとしよう。もちろん何を切ってもいいわけだが、前巡に上家がのトイツ落としをかけてきた瞬間だったとしたらどうだろうか。
ここで私が考えるのは、守勢時ならばこのタイミングで上家のに合わせて3枚目のを河に置くのである。
それをどう他家が捉えるかはわからない。
3枚目だからといって下家が仕掛けるかもわからない。-が場に薄くなったからのリャンメンターツを外す者がいるかもしれない。
どんな結果が待ち受けるかはわからないが、自分本来の打牌タイミングではなく、上家の『間合い』に合わせて局を進行させるということも時には必要かと考える。

単純なターツ選択を他家の捨て牌相をヒントに決める打ち手も多いだろう。
単純比較(これは山に残っている枚数ではなく、自分の目に見えている枚数)でエラーが起こってくれたのなら、本来の決着巡目よりも局面が深くなる。
紛れが起こる可能性も高くなり、アガリ番がブレることも起こりうる。
いかなる状況でも同じ打牌ができる打ち手は強いと思っているが、状況に応じて多種多様な打牌選択ができる打ち手にも魅力を感じるのだ。

そして最後に、相手の1シャンテン時に当たり牌となり得る牌を切るということ。これは一番難しい。
練習段階ではかなりの確率で放銃するかと思われるが、ただ、これが決まるようになると、受け手にはかなりの圧を掛けることができるだろう。
牌を切るタイミング一つで心理状態はかなり変化する。
「あいつ、毎回テンパイする前巡にアタリ牌を処理してくるなぁ〜。全くツイてるよ。」
なんて相手に思わせたらこちらのもの。こちらは意図があって打牌していることは相手にはわからないからだ。

まずは、相手のキー牌が出た瞬間に危険牌を切る練習から始めると良い。
もし、相手との手合いが多く、テンパイ時にクセが出るタイプとの対戦なら積極的に練習してみるとよい。
これが私の考える相手の剣先が当たらない距離で戦うということなのだ。
相手がテンパイしていないのなら、極端な話、何を切っても放銃することはない。
自分と相手との距離感を保つ『間合い』で戦うこと、これが相手に対する圧となり、相手が受けた瞬間、引いた瞬間に一気に攻勢に転じることができるということだ。

ただ、あまりにも場況に対して違和感が残る牌を切ると、対戦相手との信頼関係が失われることもある。
「あいつは自分の都合で何でも切ってくるし参考にならないから無視。」
なんて思われたら元も子もない。練習でできないことは本番ではできないのだから、何よりも稽古量が必要である。
相手との『間合い』を肌で感じることができるようになる為に、普段からギリギリの『間合い』で対局に臨むことが大事であろう。


4 守勢時の守備

自分より相手の方が数段テンパイスピードが速い時、こんな時はどうしたら良いのか?
リーチを受けた時にまだ手牌はバラバラ、現物を切ってオリても安全牌に窮し、最後は放銃してしまうような経験は誰にでもあることだろう。
守勢時には得てしてそういうケースが多い。そうならない為にどうするのかを考えることはとても大事なことである。

まず、準備段階として必要な思考は、普段なら最速のテンパイ、最高のアガリ形を目指すのだが、
守勢時には手牌13枚、ツモ17〜18回をフルに活用して、合計30〜31枚の牌の組み合わせで終局時にテンパイを果たす事を目指して打ち進めると良い。
そう思えば、配牌時からの手牌構成にかなりの心理的余裕ができる。

1人麻雀を稽古に組み込んでいる打ち手も多いだろうが、麻雀というゲームは1人で全てのツモを繰り返し、捨て牌とツモを組み合わせてみると、
かなりの確率でテンパイを果たしていることがわかる。

もちろん、守勢時にはあり得ない形のテンパイ形しか成さなかったり、七対子しかテンパイ形を成さないことが多いのだが、
それを踏まえた上で、開局時から30枚での“テンパイ”を目指すのだ。とすれば、まず第一に流局しなければならない。
ツモアガりは相手の力であるから仕方ないとしても、放銃は避けなければいけない。
そのためにどうするかというと、まずは全員の受け駒を持つということ。次に1人1人の受け駒を持つということ。
その上でテンパイを目指して手組みを開始するのだから、かなりの打牌制限ができる。それを逆に利用するのである。

そこには、自分の手牌やアガリに対する“欲”は生まれない。
あくまで目的はテンパイと放銃しないことであるから、相手との『間合い』は絶対に剣先が当たらない距離での戦いということになる。
これが1対1の勝負であったり、1局勝負の戦いであったら勝負を放棄したとみなされても仕方ない。
しかし、麻雀は4人で戦う勝負であり、半荘という長いスパンで戦う勝負である。“見”に回る瞬間があっても不思議ではない。
ただ、気持ちは卓上から絶対に離してしまってはならない。攻勢時よりもアンテナを鋭く立て、局面の変化に敏感に対応せねばならないだろう。


長々とまとまりのない文になってしまったが、まだまだ『間合い』については触れておきたい個所がある。
そしてさらに、その『間合い』を自分のものにするための私独自のトレーニング方法も伝えようと思う。
せっかく【中級講座】といういい機会を頂いたのだから、自分なりに全力でぶつかっていこうと思っています。
次回も楽しみにしてくださいね。






執筆:望月 雅継

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