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雀力アップ

向上の過程

 


毎月、名古屋〜東京間の往復時間を、私は読書に充てることにしています。
特に新幹線の車中は快適な読書空間となり、決して退屈することはありません。

今手にしているのは、バスの転落事故に遭い、娘を庇って亡くなった母親の意識が、瀕死の状態から一命を取り留めた娘の肉体に宿って、父親(夫)と奇妙な家族生活を始めることになるという内容の小説。
このような非現実的なストーリーはあまり好みではないのですが、
娘を自立できる女性にと願っていた母親が、奇跡的に所有することになった二度目の人生を、意志的に生きようと受験戦争に邁進する場面などは、思わず頷いてしまいました。



「もし生まれ変わったなら・・・」



何の意味も成さないことだと理解しながらも、私は何度か空想したことがあります。
例えば仕事について、あるいは家庭について、そして麻雀について・・・。

もし生まれ変わったなら、皆さんはもう一度麻雀に関わる決断をされるでしょうか?



さて、雀力アップ中級として半年間担当させていただいた本稿も、今回で最終回となりました。
前半は『ロン2』の紹介と公開対局の内容について、後半は経験主義という立場からの方法論を書かせていただきましたが、
毎度〆切間際の悪戦苦闘にて「書く」ことの大変さを痛感し、軽率に受諾したことを深く反省することになりました。

まずはこの場をお借りして、拙い内容にもかかわらず目を通していただける読者の皆さん、そして編集部の方々に、心から感謝の意を表したいと思います。



では、本題へ。

私は、雀力が向上する過程とは、
「局面に応じて、より得が多いと思われる選択を繰り返し、自分なりの功利原理を構築する過程」だと感じています。

与えられた白紙の答案用紙に、計算式や解答などが少しずつ記入されていくイメージでしょうか。





これは、『ロン2』イベント卓の一回戦における開局の牌譜です。
をツモ切り、狭く構えた結果、テンパイを逃した形からの選択。
柔軟な形を求めてマンズに手をかけるのか、それでは意志が弱いとピンズの好形を壊すのか。
いずれにせよ、局の趨勢を左右する一打になると考えられます。

経験する立場からは、どちらが正しいと決めることはできませんが、
今は分岐点と思われるこの局面から一方の選択肢が消えていく過程が、雀力向上の道筋とも捉えることができます。





先程の場面では打を選択し、一貫性を持って攻め続けるのであれば、このはツモ切りとなるでしょう。
しかし、局面はすでに終盤、首尾良く三色同順が完成しようとも、
の切り出しに声がかからない保証はどこにも無いし、再度テンパイを逃しているという事実も過小評価するわけにはいかないと考えます。

ここは、一旦減速し、の安全度の落差に注目してと入れ替える選択が、
意志薄弱と言うよりも、バランスに優れているように思います。





裏目が目立ったこの局ですが、親への1500点放銃を回避しての1000点和了と、非常に地味ではあるものの好結果を得ることができました。

しかし、繊細さと臆病さとは紙一重の差であるため、
一つの結果に一喜一憂せず、こうした試行局面をより多く経験し、対局後に牌譜を検証するなどの研磨を重ねることが、
実質的に「(局あたり収入)−(局あたり支出)」の数値の増大につながり、
すなわち雀力アップを可能にすると考えます。



そして、現段階では正解が判明している局面の方が少ないために、
こうして各プレイヤーが雀風やスタイルを確立していく過程が、麻雀自体の発展にもつながるのではないかと考えます。



しかし、麻雀においては、こうした考えに矛盾する根本的な問題点が潜在することも心に留めておく必要があるでしょう。

つまり、功利主義的観点においては、
麻雀を打つということ、あるいは麻雀と関わるということ自体が必ずしも得な選択とは言い切れないということです。

あくまでも、「利益=善」とする限りにおける議論ではありますが、
プレイヤーにおいても、バンカーにおいても、さらに適当な種目、あるいは業種は存在するはずで、
そういう意味では麻雀人は損をしていると考えざるを得ない部分があります。

しかし、ここで我々が損切りに走れば、麻雀を取り巻く環境は未来永劫変わりようがありません。

将来的に、卓上の利を追求することが、卓外の利にもつながるような世界へと発展していくためにも、
我々はさらに多くの時間を費やす必要があると思います。

そして、これらの時間は実利ならずとも決して損益などでは無く、麻雀の持つ素晴らしい側面を多分に含むことも忘れてはならないでしょう。

それは、自分の生きている証左であるかのような感動的な瞬間であり、
かけがえのない仲間との出会いや交流であり、麻雀を通して成長する自分自身の肉体と精神であるように思います。




そのような部分をふまえて冒頭の空想に戻りたいと思います。


もし生まれ変わったなら、皆さんはもう一度麻雀に関わる決断をされるでしょうか?


私は、何度生まれ変わっても、麻雀と関わらない人生は考えることができません。

理由は簡単、それだけこの魅力的なゲームに取り憑かれているということだと思います。



雀力アップに直接的につながるかどうかはさておき、
今以上に麻雀を好きになること、そして、常より麻雀に想いをめぐらせていることが最も大切なことなのではないかと私は考えます。

 





 
日本プロ麻雀連盟オフィシャルネット対戦サイト 『ロン2』




文責:杉浦 勘介

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