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ロン2公開対戦より〜南場編〜

 


ご存知の方も多いと思いますが、『ロン2』では毎月、登場プロ4名による公開対戦が行われています。
このイベントは『ロン2』の数あるイベントの中でもとくに人気があり、毎回多くの観戦がついています。
さまざまな組み合わせで真剣勝負が繰り広げられるので、臨場感あふれるリアルタイムでの観戦がおすすめなのは言うまでも無いのですが、時間などの都合で観れなかった対戦内容も、プロの牌譜を辿って知ることができます。

今回は前回の東場編に引き続いて、昨年の10月に行われた、対局者(沢崎誠プロ、滝沢和典プロ、前原雄大プロ、望月雅継プロ 以下敬称略)の公開対戦(1回戦)に注目し、南場の牌譜から局面をピックアップしていきたいと思います。

簡単に東場をおさらいすると、前原・望月に軽いアガリが生まれ、沢崎・滝沢はまだノー和了。
東場終了時の点棒状況は以下の通りで南入となりました。

< 東場終了時 持ち点>
前原:37.700
望月:33.000
沢崎:27.800
滝沢:21.500




< 南1局>

「普段から跳満をベースに手作りをする」という東家・望月、1枚目のは当然スルーしての7巡目。

  ツモ 打 ドラ

手なりで打とせずに、しっかりとピンフ三色への変化を構想している。
関連牌での今後の変化を予測してみると、

ツモ-でテンパイなら即リーチ。
ツモ切り。はツモ切り。なら切り。
ツモ切り。はツモ切り。
ツモ切り。はツモ切り。

もちろん打ち手によって変化はさまざまだろうし、場況や相手の動向によって判断が変わってくるのは当たり前だが、
基本的な牌形変化をあらかじめ予測しておくことは大切だと思う。

例えば、以上の牌姿にツモならば、これをツモ切ることはあらかじめ決めているため、迷うことはない。
それと同時に、今度は裏目の引きでどうするかを考えておく。
こうした自分の手牌に関する判断を積み重ねていくことで、これがいずれ他の部分(場況判断や押し引き等)に活かされることは間違いないと考える。

さて、望月はすぐにを引いて理想の変化となったが、2巡目からピンフの1シャンテンだった北家・沢崎が8巡目にリーチ。



これに対して、こちらも好牌姿の南家・前原。トップ目で折り返し、ツモも上々でおそらく相当やる気になったところでの5巡目。

 ツモ 打

先程の話に戻れば、これがもし、あるいはであったなら、おそらく前原の打牌選択はノータイムだろう。
しかし、このでは手牌を決めることはできず、1シャンテン取らずとする。
次巡のも同じようにツモ切り。
を引いて不満が残る1シャンテンとなったところで沢崎のリーチが入り、不要牌のと引かされての放銃。
2.000点の支出よりも、そこに至る経緯がかなりの悪感触で、依然トップ目の前原だが前途多難と感じたかもしれない。




< 南2局>

東1局のリーチ負けから一度もテンパイが入らず、ずっと我慢してきた南家・滝沢にようやくチャンスが訪れる。

 ドラ

そして12巡目、ツモで待ち選択となったが、滝沢はツモ切りヤミテン続行。







少々疑問が残るこの一打について質問してみたところ、
「待ちの強さを優先しきれなかった誤選択で、切りヤミテン→切りリーチの順で正解だろう」
とのこと。おそらく滝沢に先行リーチの思考は無く、ドラ切りで目立つことすら避けたいという意識もあってのツモ切りだったかと思う。

同巡の西家・沢崎、滝沢のロン牌となったを浮かせた形だったが、並んでいたを引き入れてのリーチ。

 ツモ 打リーチ

そして、その宣言牌にチーテンを入れての北家・望月もと無筋を切り飛ばして真っ向勝負。

 チー 

2.000点の手牌ではあるものの、-待ちはまさに絶テンで、ここは勝負どころと感じたのだろう。

親番の前原一人が取り残されたこの局だったが、3枚目のが場に出たのを確認した滝沢がツモ切りリーチを宣したところで沢崎のツモアガリとなり、これで沢崎はここへきての連続アガリでトップ目に立つことになった。

 リーチツモ ドラ 裏ドラ




< 南3局>

いよいよ勝負も佳境に入った南3局は、東1局以来の全員参加となった。
まずは、ドラ色に決めた西家・望月がドラカンチャンから仕掛ける。

 チー ドラ

喰い流れてきたドラを重ねた北家・前原は、を切ってある形ながらもを手に留めるという場況判断を魅せる。







望月はソウズ。これで額面通り沢崎がマンズならばピンズは非常に強い受けとなり、を引き戻すことさえ叶えばアガリはかなり近いだろうし、望月に対してを処理するタイミングもベストで、この残しは秀逸だと思う。

次巡、ピンズのくっつきはがフリテンとなるの方となったが、ここでフリテンリーチ決行。

 ツモ 打リーチ

相手が前に出てきたときのリスクを考えれば当然諸刃の剣となるフリテンリーチだが、勝負がかりのこの局でこの場況ならば、打たない方がヌルいのかもしれない。
実際-は5枚生きており、中盤のリャンメン待ちとすれば絶好の部類だろう。
このリーチを受けて、やはりマンズの南家・沢崎がチーテンを入れる。

 チー

-が次々とツモ切られるのをただ眺めているしかない前原、終盤に近づく程に南場に入っての嫌な感触が脳裏をかすめたであろうか。
引いた瞬間に目を瞑りたくなるようなは、沢崎の当然の待ち変えにより助かったが、次巡のに丁寧な打ち回しを見せた滝沢から声がかかり、前原がラス目に落ちるという波乱の展開となった。

 ロン ドラ




< 南3局1本場>

ようやくアガリがついて連荘の滝沢、ここもドラ2配牌がソウズに伸びて勝負局の模様。2フーロして18.000の大物手テンパイを入れる。

 チー チー ドラ

一方、トップ目の南家・沢崎も2フーロしてテンパイだが、滝沢がをさらしたと同時に待ち変えのチャンスが訪れ、これに殉じる。

 ポン ポン ツモ 打

点差を考えて次局に番手の望月を満貫ツモ圏外とするならば、このままのツモアガリか直撃が条件となり、も見えていかにも苦しい。
明らかに-待ちの方がアガり易いし、1.000点になっても望月の満貫出アガリ条件は消せるので、この切り替えは好判断だと感じた。

しかし、沢崎に尋ねると、
「逃げの一手となってしまっている切りは魅せる立場のプロとしては致命的なミスであり、アガリ易さや次局の条件はともかく、ここでの方針変更は弱い」
というコメントが返ってきた。
そして、既に悪手を打ったと自覚する沢崎に追い討ちをかけるようなまさかのツモ。

 ポン ポン ツモ 打

ここはを1枚はずしての-待ちの維持が普通かと思うが、沢崎はフリテンタンキに受けている。
ミスを自覚した上での最悪のツモなだけに、アガってオーラスを迎えるという攻めの気持ちから、この局を受けきるという守りの気持ちに傾いた心情変化が、この選択に表れていると感じた。

しかし、2フーロから受けに回るのは沢崎をしても至難の技、ここでを打たなかったことが、結果として沢崎をさらなる窮地へと追い込むことになる。
同巡、こちらもドラトイツの西家・望月のリーチ。



これに一発でを掴まされた沢崎、打で凌いだのは束の間、さらには滝沢のロン牌であるまで掴まされて、やむなしの放銃となった。
南場から好調でトップ目に立っていた沢崎だが、まさに暗雲が立ちこめるようなこの放銃では、オーラスの親番も不安に感じたことであろう。




< 南4局>

さて、いよいよオーラス。点棒状況は以下の通り。
東家・沢崎 33.200 
南家・望月 36.500
西家・前原 25.000
北家・滝沢 25.300

前局で好運ともいえるアガリを拾い、ここもアガリトップの望月が3巡目にしてピンフの1シャンテンとなり、勝負あったかに見えた。

 ツモ 打 ドラ

しかし、これが終局までテンパイすることはなく、仕掛けてテンパイを入れた沢崎・滝沢の2人テンパイで、勝負は1本場に持ち越しとなった。
「ここで仕掛けてテンパイ、連荘としたのが敗着。」
沢崎は後述した。
「観戦者をがっかりさせないために仕掛けたが、当時の公開対戦は2回戦のトータル結果に重きが置かれており、ここはメンゼンでトップを狙える手が入らない限りはノーテンで浮きを確保するべきで、これがもしタイトル戦の1回戦ならば、やはりそのように打つ。」
さらに、
「次局はこれで助かった形の前原、滝沢の追い上げに注意が必要と思った」
とも語った。




< 南4局1本場>

沢崎の予感通り、漁夫の利を得たのは、南場に入ってから低迷を続けた西家・前原だった。

 ツモ 打リーチ ドラ

最後の最後で入ったこの手で高目をツモりあげ、裏ドラを乗せての跳満にて、公開対戦の1回戦は前原のトップで終局となった。





前回に引き続き、今回も『ロン2』の公開対戦を取り上げて、各プロの選択から雀力アップのポイントを見つけようと試みました。
内容がどうしても観戦記風になってしまい、局面を深く掘り下げることができなかったことは少し心残りですが、対局者の方にコメントをいただくこともでき、とても勉強になりました。

このように、わからないことや消化しきれないことは、上級者やプロに質問するということも雀力アップにつながるのではないかと思います。

また、『ロン2』では、登場プロによる公開対戦を含め、毎日このような見ごたえのあるイベントが行われています。
モニター会員でも対戦や観戦が可能とのことですので、雀力アップを志す方は一度参加されてみてはいかがでしょうか。










 
日本プロ麻雀連盟オフィシャルネット対戦サイト 『ロン2』




文責:杉浦 勘介

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