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ロン2公開対戦より〜東場編〜

 


ご存知の方も多いと思いますが、『ロン2』では毎月、登場プロ4名による公開対戦が行われています。
このイベントは『ロン2』の数あるイベントの中でもとくに人気があり、毎回多くの観戦がついています。
さまざまな組み合わせで真剣勝負が繰り広げられるので、臨場感あふれるリアルタイムでの観戦がおすすめなのは言うまでも無いのですが、時間などの都合で観れなかった対戦内容も、プロの牌譜を辿って知ることができます。

今回はその中から、昨年の10月に行われた、対局者(沢崎誠プロ、滝沢和典プロ、前原雄大プロ、望月雅継プロ 以下敬称略)の公開対戦(1回戦)の牌譜を取り上げたいと思います。
さしあたっては、今回を東場編、次回を南場編と2回に分けて、雀力アップのポイントとなりそうな各プロの選択に注目したいと考えます。




< 東1局>

望月の起家で開局となった東1局、いきなり4者の手牌がぶつかり合う。
面白いのは沢崎の4巡目。

 ツモ ドラ

ここではピンズに手をかけるのが一般的な手順なのかもしれないが、沢崎はを打ち出している。
234三色を見るとしても、打としない理由を私なりに解釈すると、以下の3点になる。


でタンヤオが崩れ最高打点とならない可能性がある
・ピンズが安く、も絶好に見えることから最終形の強さを意識している
切りは引きでもピンフのテンパイとなり、ロスは軽減されるが、東1局から手作りを妥協することになる


この局面について沢崎に質問してみたところ、やはり打点面での意識が第一ということ。
このように打点や手役を決して妥協しない姿勢は、何かと瞬間的な効率重視に偏りがちな我々も大いに学ぶべき部分だろう。

6巡目、滝沢のリーチ。

ここで、目論見通りを先に入れた沢崎は、ダマテンで押し返す。

さらには、追いついた前原もドラのを切ってリーチ。

リーチの2者についてはどちらも現状1.300の手牌。
しかも滝沢は1手替わり789三色。前原は一発目でドラ勝負というリスクもあるが、これらのリーチ判断にはほとんど違和感を感じない。

それよりも驚愕したのは、リーチを受けた2者の押し返しである。
沢崎はピンフのテンパイからと無筋を連打。
望月も2シャンテンからほとんどストレートに手を進めている。まずは不自由な1シャンテンとなったところで強打。

 ツモ 打

さらにはタンヤオ形に昇格して、-5枚使いの形からをも押している。







こういった局面での「押し」について、望月からは「暗闇の中を真っ直ぐ進む感覚」というコメントをいただいた。
確かに、を打った9巡目にを抜いてオリたとしても、次巡すぐに手詰まりとなってしまう。
そして、そこでの放銃は、ストレートに放たれたでの放銃よりもはるかに罪が重いということなのだろう。
明らかに出遅れた手牌から一歩踏み出すのは相当な勇気が必要となるが、後退した後に行き場を無くすのはさらに恐ろしいことなのかもしれない。

そして開局を制したのは前原。滝沢がを掴み、裏1で2.600のアガリとなった。

それにしても、移動した点棒以上に、この局の含有するメッセージは大きいと思う。
沢崎・望月の攻めの姿勢から、「簡単には相手に背後を見せない」という気迫を感じ、4者それぞれが自分の形を求め、魅せて勝つことを念頭に戦っていると感じた東1局だった。




< 東2局>

西家・沢崎、配牌と第一ツモでこの形。

ご覧のように、九種九牌である。
シンプルにこの局における得失点期待値のみを考えるのであれば、倒牌、流局とするのがセオリーであろう。
あるいは、打ち手によっては、前局テンパイを入れて勝負に参加しながらも成就しなかったこと、そしてアガリのついた前原の親番であることなどが倒牌の理由となる場合もあるのかもしれない。

しかし、沢崎は一局単位の損得勘定には目もくれず、打として当然のように国士狙い。
これには、「勝ちを拾いに行く」のではなく、「相手を打ち負かす手を作りに行く」という沢崎の勝負哲学が表れていると思う。

5巡目、絶好のを引いた望月が先制リーチ。

 ドラ

これにダブ暗刻の前原がチーテン打牌で掴まり、望月の3.900のアガリとなった。

 チー 打




< 東3局>

第一ツモでドラを重ねた南家・沢崎、ここからを残してと処理していく。

 ツモ 打 ドラ


勝負局と感じたとき、字牌(特に翻牌)をいちはやく処理するのが沢崎の基本手順。
この局面に関しては、のトイツを活かすためにも翻牌を重ねたいところだが、これによって早くも前原に選択を与えている。

このは当然スルーの前原。やがてを重ねると、沢崎がさらに被せるをポンテンに取り、程なく1.000、2.000のツモアガリとなった。

それ以外では、望月の5巡目。

 ツモ 打

ここでの打はそれほど違和感無いものの、ピンフのイーシャンテンから567、678変化を見たはずが、次巡の引きで嵌ダマに受けているのは本人も「手順ミス」と認めるところ。
引きでの-に色気はありつつも、打とするのが一貫性のある手筋かと思う。
その後の引きでミスを自覚しつつ打としてテンパイを崩し、受けを意識しているのはさすがだと感じた。




< 東4局>

まずは親番・沢崎の配牌に注目したい。

 ドラ

沢崎は第一打からと並べる。
が先」という意見もあるだろうし、「はなるべく離して落とすべき」という意見もあるだろう。
確かに、この切り出しによって他家に与えられる情報量は絶大なものがある。
まず、ある程度のスピードを持った手牌ということが念頭に置かれ、手役としては七対子はおろか、ホンイツやチャンタ系の可能性も低くなり、翻牌を使った手格好も想像しづらい。
ましてや、この局のドラはである。
しかし、こうした側面を百も承知の上で、沢崎は主導権を主張する。

そして、これに対応するかのような滝沢・前原の手牌進行が面白い。

 ツモ

ここで滝沢は、沢崎に火の手があがったら決して打てないを処理。沢崎に対してはほとんど安全なを温存する。
これに呼応するように、前原も決して自分からを打ち出そうとしない。

 ツモ 打

そうこうしている間に配牌ドラトイツの望月がも重ね、7巡目にイーシャンテンとなった滝沢が放したをポン、リャンメン3つの2シャンテンとする。
すぐに前原も1シャンテンとなるが、ドラを1枚抱えた滝沢・前原の置かれた立場からこの局面を俯瞰すれば、次なる一歩はかなりの試練となる意識があったであろう。

そんな苦悩を知ってか知らずか、主役は我が道を邁進する。

 ツモ 打

このテンパイ取らずの打牌を望月がチーして1シャンテン。さらにもう一つ鳴けて、ようやくテンパイが入る。

 チー チー ポン

中間のトイツ落としもあって、ここまでくれば望月のドラトイツ、ピンテンは濃厚。
繊細な手牌進行を見せた滝沢・前原だったがテンパイを入れることはできず、理想形では無かったが終盤にテンパイを果たし、ハイテイ前には暗カンも入れた沢崎・望月の2人テンパイで流局となった。





今局、沢崎の切り出しが滝沢・前原の手順を前後させたかもしれないというのは考えすぎだろうか。
仮に滝沢の4巡目がならば全く別の展開が予想されるだけに、とても興味深い局である。




< 東4局1本場>

連荘となった親番の沢崎が、独自の字牌処理手順により早くも5巡目にドラをリリースするも、ここは軽い手の入った前原が澱みない手順からテンパイ即リーチ。
安目のツモアガリも裏1で1.300、2.600は1.400、2.700として東場が終了した。

 リーチツモ ドラ 裏ドラ


< 東場終了時 持ち点>
前原:37.700
望月:33.000
沢崎:27.800
滝沢:21.500


それでは次回、波乱の展開となった南場について書いて行きたいと思います。






 
日本プロ麻雀連盟オフィシャルネット対戦サイト 『ロン2』




文責:杉浦 勘介

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