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雀力アップ

平常心

 


2007年11月25日、第33期王位戦の決勝戦。

決勝卓のメンバーは、猿川真寿プロ(連盟)、小川尚哉プロ(連盟)、松井直文さん(一般)、福島直次郎さん(一般)。

前日の準決勝でそれぞれ一回は対戦しているのだが、ほとんど相手のスタイルは把握していない。
今回は対戦相手の打ち筋やキズ、打牌の信頼度など、参考になる情報がほぼないに等しかった。
本来、相手に関する情報は勝つための重要な要素の一つである。
しかし、余計な情報が無かった分、敵は自分自身のみと割り切ることができ、返って腹を括ることができた。
雑念に惑わされることなく、最後まで自分の型で打ち切れたことが連覇の大きな要因になったような気がする。

雀力をアップさせるためには技術を覚えることももちろん大切だが、それよりも重要なのは平常心を保つように心掛けることだ。
いつもどおりのフラットな精神状態で打つこと、平常心をいかに保てるかが成績を大きく左右するからである。

例えば、その日の最初の半荘で、慎重に牌を打ち出していくことを念頭に置いている打ち手が多い。
慎重に打つことは決して悪いことではないが、慎重に打ちすぎることは、平常心を失っていることと何ら変わりがないのだ。
スロースターターであることを成績の悪さの言い訳にしている人がいるが、そんな彼らは平常心で打てていないことに気づいていないのではないだろうか。

麻雀打ち、特に麻雀プロにとっては、スロースターターであることが致命的な欠点であると自分は考える。
一日あたりプロリーグで半荘4回、その他の公式戦でも長くて半荘7回程度しかないのだから、序盤からしっかりとした視点で麻雀と向き合うことが必要であろう。

今回の王位戦でも、平常心を保つことの大切さを改めて痛感させられた場面があった。

6回戦目の東4局、5巡目でドラは

前局に7.700を出アガった南家の自分は34.800点のトップ目。手牌が、



となっていた。
その後、すべてツモ切りのまま15巡目。
11巡目にドラのをツモ切っている小川プロはおそらくテンパイだろう。
さらに、15巡目に親の猿川プロが打
2人ともそれなりの手が入っているだろうと感じたが、親の捨て牌は必然的に強めになるから、本物が入っているのは小川プロだと考えた。
基本的には、こんな内容の捨て牌の2人に対しては向かって行かないのが自分の麻雀スタイルなのだが、16巡目に猿川プロから手出しされたに、「チー」と声を出して、テンパイ料を取りにいってしまった。
は親の猿川プロの現物だが、の両方とも小川プロには通っていない。
仕方なく(ふと場に目をやるとは3枚切れだった)親の現物のを切ると、小川プロに8.000の放銃。



小川プロのテンパイ打牌は。その時点では場に3枚切れていたが、カンを選択していた。


打ち手によってタイプは違う。この放銃をそれほど悪としない人もいるだろうが、自分にとっては最悪の放銃だ。

平常心を保とうとしたが、人間の精神はそんなに強くはない。
次局、南1局の自分の親番で、またしても失敗してしまう。

ドラはで、15巡目にテンパイが入った。



も2枚切れの地獄待ちである。

2巡前の小川プロの打に一瞬の間があった・・・もしかしたらトイツ落としかもしれない・・・
と考えたのは一瞬で、必要以上にを叩きつけてリーチを宣言していた。
いくら地獄待ちとはいえ、この変則的な捨て牌に対してを打ってくるほど相手は甘くない。
ましてや親のリーチである。ここはツモりにいくなら待ちでリーチ、確実にアガリを取りにいくなら待ちでヤミテンを選択するべきであろう。正常な判断力を失ってしまっていた。

前局のカンの待ち取りを確認した自分は、小川プロの胆力に感心すると同時に、無意識に脅威を感じてしまっていたのだろう。

2局連続の失着を打ってしまった自分は当然のラス。
トータルポイント最下位の小川プロにトップを献上してしまい、変わって自分がトータル最下位になってしまった。

休憩時間に仲間たちに今の半荘について叱咤された。
普通こんなときは少し気を使って励ましたりするものだが、こんな状況でも麻雀に対して誠実であるのが自分の仲間たちの良いところだ。
この人たちのおかげで、真面目に麻雀に打ち込める今の環境があるんだなと、少し嬉しく思った。

人間は、ちょっとしたことで精神がブレてしまう。
特に、ギャラリーの多いタイトル戦の決勝などで平常心を保つのは難しい。
平常心を保つことができなければ、いくら雀力が高くてもいつもどおりの自分の麻雀が打てなくなってしまうだろう。

常に平常心を保つには、自分の麻雀に対する自信が最も必要なことだ。
そのために日々の稽古は欠かせないのである。






文責:滝沢 和典

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