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プロ雀士インタビュー

今回のプロ雀士 : 佐々木 寿人

 
インタビュアー:蒼井 ゆりか


第12回モンド杯を優勝した佐々木寿人プロ
 

麻雀界で“佐々木寿人”を知らないものは恐らくいないだろう。

「超攻撃麻雀=ヒサト」

真似をすることは出来ない、類を見ない彼の麻雀スタイルは、観るものを魅了し奮わせてくれる。
テレビ対局では持ち前の力強さを発揮し、多数のタイトルを獲得している。
今やトッププレイヤーであり、麻雀戦術本等の執筆活動をこなし、大活躍しているヒサトさん。

今回、麻雀プロリーグ第12回モンド杯で優勝し、2連覇という輝かしい成績を残した、
その佐々木寿人さんに、優勝記念インタビューをさせていただくことになりました蒼井ゆりかです。

ヒサトさんのモンド杯での闘牌を!強さを!魅力を!
この場をおかりして皆様に伝えられたらと思います。


インタビュー中の蒼井ゆりかプロと佐々木寿人プロ
 



〜連覇へのプロローグ〜

まずはご挨拶から・・

蒼井
「モンド杯優勝、そして2連覇おめでとうございます。」
ヒサト
ありがとうございます。」
蒼井
「モンド杯では3度目の優勝ですよね。」
ヒサト
「そうだね。他にテレビ対局だとモンド杯に、ロン2カップに、天空麻雀に・・・いっぱい優勝させてもらっていますね。」

・・・すごーい。

蒼井
「それでは今回、モンド杯の激闘についてなど、全国のヒサトファンの為にいろいろ質問攻めしちゃうと思いますが(笑)宜しくお願いします。」
ヒサト
うん(笑)全然いいっすよ。」

・・・優しーい。

蒼井
「予選では、序盤1回戦3着・2回戦2着・3回戦3着・4回戦2着・・と苦しんだものの、
後半3連続1着と追い上げて、最終的には予選トップ通過を決めましたね。
着順勝負であるこの麻雀で、トップを取りきれない序盤はどこかで何か変なきゃとか意識していた部分はあったのですか?」
ヒサト
全然麻雀は変わってないよ。相手がミスをしたからね・・だいたいそういうところから始まることが多いんだよ。」
蒼井
「予選中に、通過を確信した半荘や1局ってありましたか?」
ヒサト
う〜ん。確信とかは最後までなかったけど、自分がそんなに強くない待ちでのリーチに対して、相手が手を崩してオリ打ちした場面があってね。
そういうところでアガれたのとかが多分キッカケになったと思う。」

〜強靭な精神力=ヒサト力〜

蒼井
「今回ディフェンデイングという立場で、決勝進出者が全員決まり、この人には負けられないという人はいましたか?」
ヒサト
全員に負けられないよ!いつも勝ちたいと思ってやっているしね。対局では手に真っ直ぐに攻めようと決めていた。
みんな中途半端に守ろうとするから失敗をして崩れていくけど、俺なんかは精神力だけで生きているからさ!(笑)」
蒼井
「ホントそうですよね!(笑)ヒサトさんは精神力が強いなぁって、いつも麻雀を見ていて感じています。」
ヒサト
うん。あんまりブレないね。勝つ為に何が必要で何がダメかってずっと考えていると、結局そこ(精神力)に行きつくわけだよ。
逆に、なんでみんな気持ちが弱いのかなって思う。だからよく人の麻雀を見ていいところを盗もうとか言うけれど、
俺は逆で、これはやらない方がいいとか、反面教師をいっぱい作っちゃった方が、麻雀は強くなるんじゃないかなって思っているよ。」
蒼井
「その発想は新しいですね!」

・・・なぜそんなに、みんなは精神が弱くなりぶれてしまうのかがわからない?と、ヒサトさんはいう。
私は、なぜそんなにも精神が強く、ぶれない心を持つことが出来るのかがわからない?と、ヒサトさんに問う。

『特別な事はしていない。ただ人生は一度きり。強い意志を持ち強い気持ちで何事もやった方がいい。
俺は愛想笑いなんてしない。やりたくないこともやらない。ただ麻雀を強くなるための努力は怠らない。
常に麻雀と生活を共にしている。だってプロってそういうものでしょ。』



〜決勝戦の幕開け〜

蒼井
「決勝は半荘2回戦を行い、トータルポイントを競いあうわけですが、ヒサトさんは決勝戦中、リーチの数・アガリの数が飛びぬけて多かったですよね。
先制リーチ攻撃を沢山みられましたが、面前で手を作ってリーチをかけにいくという印象が強かったです。」
ヒサト
あぁでも鳴きもよく使うし。そこ(面前)にこだわってはいないよ。ようは要所でアガることが大事なんだ。」
蒼井
「要所と言えば1回戦目の東1局で、開局早々ぶつかりあいましたね!」
蒼井
「親のタンヤオドラ3のリーチをかいくぐって、ヒサトさんがアガリをものにすると。」
ヒサト
親がヤミテンにしていたら、おそらく滝沢から出アガれたんだろうけど、ここで俺がアガリをものに出来た事は感触いいよね。
後は、ずっと丁寧に打っていたよ。オリるところはオリるし、攻めるところは攻めていた。」
蒼井
「対局中に、ヒサトさんと山井さんではどっちがより攻撃的?と言われていましたが・・」


ヒサト
あははっ。そんなこと言われていたね。山井さんはこの東1局でペンのリーチをかけたりと真っ直ぐくるから、
もしかしたら、山井さんの方が気持ちの部分では攻撃的なのかもしれないね。
それと、1回戦終了後のインタビューでも話したけど、南2局で山井さんがアガった七対子の単騎は本当に『あっぱれ!』だったよ(笑)
あれは、凄いというか格好よかったよね!」

動画再生

蒼井
「はい。凄かったですよね!決勝戦では3人4人がぶつかりあうという場面が多くみられて、目が離せなかったです!」
ヒサト
本来、麻雀はそうあるべきで、ましてやトップを取らないといけない決勝の舞台なんだから4人がぶつかりあうでしょ。」
蒼井
「2回戦目の東2局では、ヒサトさんの攻撃的なところがみられましたよね!好調な滝沢プロの先制親リーチに対して、
ヒサトさんは、1発目に無筋の
を切り飛ばし、絶好のペンを引き入れておっかけリーチをし、見事、滝沢プロから討ち取った局面は印象的でした。
さすが!!の一言です。あの時、ヒサトさんは
の暗刻落としをしたり、安全牌や安全牌に近い牌を切るという選択もあったと思いますが、
迷うことなく
を打って行きましたよね。」


ヒサト
あれは大事な局だったよ。を切るのは論外で、を切ってしまったら、守りに入ることになる。
ツモられるか、誰かが振り込むか、よくて流局するのを待っているだけ。
滝沢は1回戦目に2着で優勝争いのライバルだし、1回戦目の点差がそんなになかったんだよね。あの時も滝沢のことはずっとマークはしていたんだよ。
そこからリーチがきて、素直に頭を下げていたら差を広げられてしまう。あの手牌はペンチャン形が残ってはいるけど攻めるべき手牌なんだよ。」


ヒサト
滝沢の親リーチに対して何を外すかで、リーチ宣言牌はだからの現物は打てるけど、これも実は選択肢にはなかったんだ。
いかにアガれるかだけを考えるから、のどちらかを外していこうという選択だった。
を切るということは、相手の手に合わせて打牌しているだけで、流されていると思うんだよね。
だけど、なり、を切るってことは、そこに自分の意思があるよね!
この局を制する事がすごく大事だから、どうすればアガれるかを考えてみて、滝沢の河にがあるから、
自分がのトイツの2枚壁という単純な理由でを切ったんだよね。
あと、切りリーチだから七が鳴けるかもしれないし、将来的にペン待ちになった時に、
誰かが打つかもしれないという、わずかな可能性も見ていたからのターツは外せないなと。」


蒼井
「そうしていたら、ズバッとペンが入ったんですよね♪」
ヒサト
こうなったら勝負所だよ!点数は2,600点しかなくて高くはないけど、勝負ってそういうところじゃないんだ。
点数の大きい小さいではなく、大事な局面をいかに制するかだから。この場面でアガったことは大きいよ。
逃げる事ばっかりを考えずに、どうやって戦っていくかという事を考えていかないと麻雀は強くならないし、攻撃力も上がらない、守備力も上がらない。」

・・・ふむふむ。ヒサトさんの一打の重みと深さを知った。


蒼井
「2回戦目の南3局、親番のヒサトさんが、-待ちの高め234の三色の手牌で、安めではあるがをツモリメンタンピンツモドラの4,000オール。
これで優勝はヒサトに決まった!と私は思いましたが。」

動画再生


ヒサト
あれは、大きなアガリだったな。が直前に切られていて、自分もをトイツ落とししていたから、高めのの場況がいいんだよね。
一瞬、ヤミテンにしようかという考えが頭をよぎった。だけど、あの時点で滝沢の方が3,000点くらいトータルで俺を上回っていたんだ。 
だから、この手をわきからアガっても、次の局が楽にならないんだよ。
リーチをかけて、高い手を引きアガる!そうすれば、差がグッと広がり滝沢のオーラス条件が相当辛くなるんだよね。
相手に苦しい状況を押し付けることが出来れば、自分が優勝する確率が高くなる訳だから。」
蒼井
「なるほど」
ヒサト
「その次の局に、メンピン裏ドラ1で5,800をアガったのも大きかった。」
蒼井
「ピンフのみの手ですが、やはり当然のリーチなんでしょうか?」
ヒサト
うん!当然。差を広げ、どんどん安全圏に持って行かなきゃだから。


〜連覇へのエピローグ〜

そして、ヒサトさんがダントツのトップ目で迎えたオーラス。
この時の各自の条件は、滝沢プロは倍満ツモか跳満直撃、山井プロは倍満直撃、石橋プロは親番なのでひたすらアガリ続ける事。

蒼井
「最後はヒサトさん得意の、ホンイツで決めてくれましたね!この手牌をもらった時、ここは自分で決めに行こうと?」

動画再生


ヒサト
そうだね。最後は割りと簡単な手がきてくれたよね。親の石橋プロが長考した後に、を切って先制リーチを打ってきたけど、関係無い。
自分にテンパイがはいった以上、何がきても全部打つの。」


蒼井
「そしてすぐにを引きアガリ、ヒサトさんの優勝が決まりましたね♪改めておめでとうございます!!
今回、モンド杯を連覇したヒサトの次なる目標は? 」
ヒサト
もちろん、次のモンド杯で3連覇するのはあるけど、連盟のタイトル戦である鳳凰位になることも大きな目標だよ。
その為には、まずはリーグ戦に勝って、A2リーグに上がらないとだなぁ。
もう3年もB1にいるからね〜ふがいないとおもっているよ。3年いるってことは12人の選手をA2に送り出しているという事なんだよね。
なんか俺、“おくりびと”みたいなものですよね(笑)」
蒼井
「あははっ(笑)今度はヒサトさんがおくられましょー!」
ヒサト
そう願います。」
蒼井
「麻雀を打つ人ならみんな聞きたいと思うと思いますが、強くなる為にはどうすればいいのでしょうか?」
ヒサト
強くなる特効薬はないからね。まず初心者の人は、麻雀に触れて楽しいという段階をへて、段々に勝つことを覚えていけばいいと思う。
俺自身は牌譜を研究したり、四六時中トレーニングをしているし、自分が対局した麻雀は勝っても負けても全部みるよ。
勝った時は何回もみるようにしているんだよね。いいイメージをうえつけるのも勿論あるけど、決して自分の手に惚れている訳ではなくて、
なぜあの時アガれたのか?対局中には分からなくて見えない原因がどこかにあるはずだから、相手のミスを探したり、自分なりに答え合わせをしている。
これから強くなりたいと思う人は、自分の中で道場みたいなものを作ったらいいんじゃないかな?真っ直ぐ打てる稽古場をね。
あと、強い相手と打たなきゃ意味はないよ。痛みを覚えて大けがをして、きっとそこから次につながるものがあるから。」

最後に、ヒサトさんの麻雀スタイルを聞かせていただいた。

ヒサト
俺の麻雀は決断力の麻雀。単純明快でわかりやすいと思う。ただ真っ直ぐに打つだけだから!
俺の麻雀を見てくれて喜んでくれる人がいれば、ありがたいなと心から思うし、プロなのだから自分の麻雀で発信し訴え続けていきたい。 」

私はいつか、ヒサトさんが今現在の目標である連盟のG1タイトルをとって、満面の笑みで笑う姿をみたいと切に思った。
そして、それをみられる日は、そう遠くはないだろうと確信している。

ヒサトさん。インタビューに最後までお付き合いをいただきありがとうございました。
そして、皆様。記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。

 


佐々木 寿人  ( ささき ひさと )

日本プロ麻雀連盟 22期生
⇒プロフィール(ロン2)はこちら

(このインタビューは2012年2月時のものです)

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