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第2回ロン2カップ
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プロ雀士インタビュー

今回のプロ雀士 : 前原 雄大

 
インタビュアー:紺野 真太郎


第8回天空麻雀男性大会を優勝した前原雄大プロ


いつの日だったか、そろそろ寝ようかという時に電話が震えた。相手は前原雄大。

   
前原
貴方に書いて欲しいんだけど・・。」

え?何を?とは思ったが、前原から何かを依頼される時はいつもこんな感じなので驚きはしなかった。

前原
「天空をね。勝ったんだけど、インタビュアーをね、お願いしたいと思うのだよ。」
紺野
「え、可愛い女の子とかじゃなくていいんですか?絵的にむさ苦しいというか、華がないというか・・」
前原
それでも、貴方にお願いしたいんだよ・・」

これが前原流の口説き方なのだろう。なんというかロマンチストである。
まあ、もともと断る気はないのだが、断る言葉が見つからない。

若い子たちからよく聞かれるのが、
「前原さんて恐くないですか」という言葉である。
「じゃあ俺は恐くないの?」と返すと、
「最初は恐かったです」と返ってくる。
「じゃあ一緒だよ」と答えるのだが、
自分が前原に対して、どう感じていただろうかと思い返すと、やっぱり恐かった気がする。
でも、その時は前原の方から声を掛けてくれたから、今の関係があるのだろう。

場面は変わり、とある居酒屋・・

紺野
「なんであの時、声をかけてくれたんですか?」
前原
最初の印象に、嫌な感じを受けなかったからだよ。」

いつのことか話さなくても返ってくる。

紺野
「失礼の無いようにって、ひたすら思っていただけですけど。」
前原
それが、1番大事なことなんだよ。」
紺野
「当時は全く気が付きませんでしたけど、そういうものなんですね。」

前原から教わったことは多いが、また1つ増えた気がする・・



紺野
「あれ、なんでそんなにメガネ持ってるんですか?」
前原
全部老眼鏡だよ。すぐ壊れるからまとめ買いして持ち歩いてるんだよ。」

自分はまだまだ若いつもりでいるし、前原とも歳が近い感覚でいるのだが、
冷静に歳の差を考えると、友人というよりは親子の関係に近いことに気づく。
そんな年齢差を感じさせないのが、前原の魅力の1つかもしれない。

飲み物と料理が届き、暫くくだらない話が続く。


前原
「ところで本題にいつ入るの?」
紺野
「え?本題ってなんでしたっけ(笑)」
前原
「オマエナー(笑)」

前原の私の呼び方は3種類あり、普段は「紺野」で、たまに「貴方」。
あと1つが、この「オマエ(笑)」「お前」ではなく「オマエ(笑)」そういえば前原から叱られたことはあっても、怒られたことは無いな・・

紺野
「天空麻雀8優勝おめでとうございます。」
前原
ありがとう。」

ビールで乾杯。この日ばかりは飲むつもりで電車で来ていた。



紺野
「勝因ってありますか?」
前原
「敗因はあっても勝因は無いと思うけど、今回のテーマは麻雀に対して愚直に向き合うということだったね。」
紺野
「愚直・・ですか・・」

(また、難しい言葉を・・調べないと・・)
『愚直』[名・形動]正直なばかりで臨機応変の行動をとれないこと。また、そのさま。ばか正直。「―に生きる」

前原
「そういう意味では1つ心残りの局があってね・・準決勝の南場の親で確か2本場だったと思うけど・・」
紺野
「準決勝・・親・・2本場・・(牌譜を探す)ああ、これですか?4,000オールツモっているじゃないですか。これになんの心残りが?」



前原

リーチを打って無いんだよ・・点数的には断トツだけど、これ、ヒサトがマンズに染めているじゃない。
それに対して、を勝負しに行っている。しかも、こちらの待ちもマンズだし。
勝ち上がり(準決勝は2着勝ち上がり)だけを考えるなら、手を組まないで、親を流してもいいわけだし、
ヒサトのマンズにぶつけに行っているのに、(リーチを打たないで)攻め手を緩めてるのでは、何をやってるのか分からなくなっちゃうよ。

紺野
「辻褄が合わないというか、筋が通って無いということですか。」
前原
そう。我ながらいいかげんだなって思うよ。」

前原と話していると、麻雀に対するストイックさみたいなものは本当に恐れ入る。
前原は、それをプロだから当たり前と言う。

紺野
「決勝ですけど・・」
前原
うーん。決勝はね、システム的にも1回戦目のトップはかなり意識したね。」
紺野
「ああ、1回戦のトップ者がラス親になるからですか?」
前原
そう。最後アガリやめもあるし、1対1の片側にはなれるからね。」
紺野
「その1回戦ですけど、ヒサトが先制して、前原さんが捲ると、またヒサトが差し返すと、2人のシーソーゲームが展開されます。」
前原
「うん。そんな中で、ヒサトから2,900を直撃するんだよ。(南2局2本場供託1,000)
紺野
「手応えアリと。」
前原
「というか、このアガリでこの回は決まったかなって思っちゃったんだよね。安心したっていうか・・」
紺野
「そうしたらアレが炸裂したという・・」
前原
そう。あとツモ1回でリーチこられて、ハイテイ1発ツモと・・やってるこっちは参っちゃうよ(笑)
あれ、ヒサトはフリテンのを重ねたんでしょ?(放送)見てないからわからないけど・・」



紺野
「(牌譜見て)そうですね。もしそのままメンホンに行っていたらアガリも無かったし、放銃もありえた牌ですけど、力ありますね。」
前原
「あのね、このインタビューはヒサトが主役じゃないから(笑)ただ、さっき話した2,900直撃の直後でしょ。
ホッとした瞬間の失点というか、安心が牌に移っちゃったのかなと・・」
紺野
「ああ、サッカーなんかで、苦労して先取点を挙げたら、気が緩んで立て続けに2点取られて逆転されるみたいな・・」
前原
そう。トップは大丈夫だろうという感覚はあるんだけど、やっぱり気を抜くのは良くないなと。」
紺野
「追い込まれながらも1回戦は狙い通りトップで終了。そして、最終戦となる2回戦。またしてもヒサトが先制します。」
前原
本当に生命力あるよね。羨ましい(笑)」
紺野
「いや、前原さんも十分生命力あると思いますが(笑)」



紺野
「南1局1本場、8巡目に、

 ドラ 

この形で上家から
が切られましたが、鳴きませんでしたね。このは鳴いてもいいんじゃないかという意見も聞かれましたが・・」
前原
「チーしてテンパイならともかく、1シャンテンでしょ?鳴いてアガれたとしても3,900だし、決め手にはならないから、これは動かないよ。」


紺野
「その後、を引き入れてリーチ。 

  リーチ

そして、森山さんから一発で12,000をアガる訳ですが、これも決めに行くからリーチと?」
前原
「そういうこと。」
紺野
「最後までもつれた戦いでしたが、最後は2,000オールの決着でした。」
前原
「最後はもうリーチを打ち続ければなんとかなるかなと。その為に1回戦のトップにこだわったし、そう戦ってきたからね。
(店員さんに)あ、すいません。秋刀魚を・・・ 」
紺野
「あれ、さっき頼みませんでしたっけ?」
前原
「オマエがほとんど食っちゃったじゃないか。」
紺野
「はい(笑)じゃあ。飲み物は?」
前原
同じので(ビール)」

食事を共にすることは少なくないが、お互い飲むことが珍しいし、ここまで飲むのも久しぶりの気がする。
酔ってきたところで、話はプロテストの話に・・

前原
貴方には大変な思いをさせてすまないね。」
紺野
「いえ。別に大変なこともないですけど。ただ、人を育てようとか、良くしようとか思えば、大変なのは当たり前だと思います。
それに、大変なのは前原さんも一緒じゃないですか。」
前原
「そうだよな。プロテストを良くしようと関わって4年だけど、最近ようやく形になってきたもんな。最初は貴方を含めて、色々反発もあったろうけど。」
紺野
「いえ(笑)ただみんな、最初はそうとう面食らったと思いますが。 」
前原
「これまで、何千人という人間が連盟に入ってきて、何千人という人間が辞めていってる。やっぱり人の人生を左右することだから、手は抜けないよな。」
紺野
「そうですね。でもそうやって育った人間が、教わったものと、自分で掴んだものを言葉にして伝えていくことが、伝統になるんでしょうね。」
前原
「あれ?どっかで聞いたような話だな。」
紺野
「はい。これも前原さんから教わった話を自分なりに言っただけですけど・・これが伝統かと(笑)」
前原
「人を育てるのに手を抜いたり、効率的には難しいから、やはり愚直にやっていくしかないんだろうね。」
紺野
「お、愚直ですか。そうですね。キーワードが出ましたね(笑)やっぱり麻雀と一緒なんですね。」
前原
「そういうことなんだろうね。」

この後も酒と食事は進み、グダグダになりながらも話は盛り上がり、夜も更けていくのであった・・

 








前原 雄大  ( まえはら ゆうだい )

日本プロ麻雀連盟 1期生
⇒プロフィール(ロン2)はこちら

(このインタビューは2011年10月時のものです)

 インタビュアー:紺野 真太郎

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