日本プロ麻雀連盟
第2回ロン2カップ
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プロ雀士インタビュー

今回のプロ雀士 : 森山 茂和

 
インタビュアー:黒沢 咲


天空麻雀7 男性大会を優勝した森山 茂和プロ


今年からタイトル戦として新設された麻雀グランプリMAXの会場にて。

   
編集部
「黒沢さん、次回のインタビュー記者をお願いしたいんですが大丈夫ですか?」
黒沢
「インタビューですか?やったことないから不安だなぁ・・・どなたのインタビューですか?」
編集部
「森山さんです。天空麻雀の優勝者インタビュー。」
黒沢
「も、も、も・・・森山さんですか?ギャー。ただでさえインタビュー初めてで緊張するのに・・・いきなり大御所。自信ないです(>_<)」
近くにいた荒プロ「おっかないだけでしょ?大丈夫DAKARA。」
黒沢
「・・・はいぃ。」

ということで、今回のインタビュアーは強気のヴィーナス(のわりにビビりまくりの)黒沢咲が担当させていただきます。
よろしくお願いします!!

〜インタビュー開始〜

黒沢
「天空麻雀7、優勝おめでとうございます。これで天空麻雀は、第3回、6回、7回と3度目の優勝ですね!」
森山
「そうだなぁ。次に優勝すると3連覇ということになるから、しばらくは記録を抜かれる心配しなくていいかもなぁ。
今、天空では4半荘連続でトップとってるんだよ(第6回大会の決勝2戦目と、第7回大会の予選、決勝1戦目、2戦目)。
そうそううまくはいかないからな、次あたり1戦目はヤバいんじゃないかと思って・・・。 」
黒沢
「好調は、続くものじゃないんですか?大会との相性も抜群だと思いますし。」
森山
「トップが1回、2回と続いて4回も続けてとったら、次トップとれる確率なんて低いじゃないの。
だから次の天空麻雀では、なんとか予選を3着くらいで準決勝に上がって、準決勝では2着に滑り込んで、ギリギリ決勝に進むくらいのイメージかな。 」
黒沢
「控えめですねー。私は大事な試合の前にラス引いたりすると不安で仕方なくて・・・トップとるまで打ち続けたりします(笑)」
森山
俺なんかは、本番(テレビ対局やタイトル戦)の前は、ラスはまぁアレだけど、2着とか3着とっておくくらいがいいと思いながら打っているよ。
うっかり役満なんてテンパッちゃうと、運を使いたくないから今はアガるなとか思うね。 」
黒沢
「そういえば、タイトル戦直前の勉強会で、森山さんが『ツモるな』とか言いながら打っているの聞いたことある気がします(笑)
確か、ツモり四暗刻をテンパイしていました。 」
森山
「プロにとっては、タイトル戦やテレビ対局っていうのは本番だからな。本番前に運を使いすぎたくないんだよ。『あぁ、もったいない!』って。」

つい先日、優勝商品は和泉プロのセクシーDVD!!(しかも、プロは優勝してももらえない)
というローカル大会で、四暗刻単騎をアガって勝ちまくった私・・・運を使う場所、間違えたかしら。

黒沢
「では、これから牌譜データサービスを使って、天空麻雀の対局を振り返っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。」


ここで天空麻雀の大会システムを簡単に。
男性大会は、予選A卓B卓に分かれて半荘1回を戦い、トップをとった人がストレートで決勝進出、ラスの人はその場で敗退。
2着・3着の人は、別卓の2着・3着の人と準決勝を行い、上位の2名が決勝進出となります。


予選B卓(起家から、佐々木・滝沢・小島・森山)


黒沢
「予選の東1局、さっそく森山さんらしさを見せていただきました。9巡目に以下のテンパイが入りました。」

 ツモ ドラ


森山
「跳満まで見える手だからね、ここはを引いたらを落とすよ。
すぐにリーチするのも間違いだとは思わないけど、こういう手をどこまで伸ばすかということが、勝負の行方を左右するんじゃないかな。 」


黒沢
「ノータイムで切りでしたもんね。ちなみに、親だったら即リーチしましたか?」
森山
親でもしないことが多いかな。基本姿勢としてね。状況によって違うから、いつでもやるわけじゃないけど。」


黒沢
「このあと、絶好のを引いてリーチ、安めのツモでしたが、裏ドラが1枚乗って1,300・2,600となりました。感触としてはいかがでしたか?」
森山
「安目ツモでイマイチかと思ったけれど、裏ドラが乗ったしまぁまぁかな・・・という感じだったね。
これで高めをツモって、裏まで乗ったらちょっと出来すぎかなと。 」
黒沢
「このあと小島先生が、ヒサトプロからリーチ、一発、七対子、赤×2の12,000をアガり、
更に南1局では、トイトイ三暗刻ドラ×2をツモって独走態勢とりました。
もう1位通過は小島先生で決まりかな、と思いましたが、森山さんはどのように感じていましたか?
森山
そうだね。大逆転なんてそうそうできるものじゃないし、もちろん狙ってはいるけど、しっかり打つことだけを考えていたよ。
テレビ対局というのは、勝ち負け以上に、プロとしての最高の技術を視聴者に見せる場だと思っているからね。
勝ち負けにこだわるより、いいものを見せたいという気持ちが強いんだよ。 」
黒沢
「南3局の1本場では、ラス目のヒサトプロから10巡目にリーチが入りましたが、森山さん、このリーチにかなり押しましたね。」

 ツモ ドラ


黒沢
「11巡目、ここからリーチの現物のを打ち、次巡を引くと、安全牌のを残したままを勝負しました。」


森山
この人(状態がよくないヒサトプロ)のリーチはこわくないからね、オリてはいけない。
自分がこの手からオリてアガられたりしたら、オーラスはどうなるかわからない。
不調なヒサトのリーチだから、楽な待ちにはなっていないだろうという読みもあったし。打
も安全牌だから打ったというより、メンツ選択しただけだよ。 」


黒沢
「それにしても、は結構強い牌に見えますが・・・。」


森山
今考えると、普通に切りじゃないかって思うけど、この辺は打っている時の感覚だから。むしろ他家へのケアで先にを処理したんだろうな。
マンズの
の方は切りにくいし、ここはメンツとして使うつもりだったからね。 」


黒沢
「こういうの、カッコいいですよね。解説席でも、安全牌のがあるのにから行った・・・と話が出ていました。」
森山
「これは書いてほしいんだけど、解説者は、実際に打っている人たちの感覚なんかをすべて考えながら話さないとダメだよね。
体勢に差があるということを考慮して、『マンズだったらこの辺の待ちになっているだろう』とか、対局者はそういうことを考えながら打っている。
そういうところまでわかって解説してくれるといいんだけどなぁ。 」
黒沢
「リアルタイムで解説していると、なかなかそこまでは難しいかもしれないですね。慣れていないと、モニターを追うのに精一杯になってしまったり。」
森山
そのあたりも、レベルが上がっていくように考えないとなぁ。藤原君なんかは、解説上手いんだよなぁ。麻雀をわかっているし、よく見ているよ。」


黒沢
緻密な仕事師ですからね。細部まで目が行き届いているんでしょうね。話は戻りますが、切りの前に上家から出た3枚目のは鳴かずにスルーしましたね。」



森山
鳴くか鳴かないかの判断は本当に難しい。この形で動くとマズいとか、そういうことも考えながら打っているんだけど、
ここで
を鳴く麻雀がダメなんじゃないかな?-が薄くてキーになっているから、そこを残してマンズから鳴いていくのは俺の考えではダメだね。
メンゼンのまま行くかどうか、いつもギリギリのところを考えている。
好調のときは、メンゼンでテンパイが入ったら戦えるだろう、勝てるだろうという感覚で、そうなったらもう真っすぐなんでも切るよ。 」


黒沢
を鳴いていると、が流れる上に、すぐにヒサトプロの当たり牌のを掴んでしまうんです。
は鳴かず、次巡、上家から出たをチーしてテンパイを入れてまた押します。
結局、最後のツモでピンズを掴んでオリましたが、この辺りの押し引きは本当に絶妙だと思いました。そして迎えたオーラス、親番です。 」

南4局2本場、東家、配牌

 ドラ

森山
「ちょっと手が良すぎたよね。ラッキーと思ったよ。」
黒沢
「ジュンチャンドラ1の1シャンテンですもんね。トップの小島先生とは18,500点差でしたが、
リーチ棒が2本と積み棒が2本あるので、満貫をツモれば逆転トップという状況でした。 」


森山
「もちろんジュンチャンで行くつもりなんだけど、じゃなくてを先に切ったのは、少しでもチャンタ系に見えないようにね。メンツは足りているから。
リーチしなくてもツモれば逆転なんだけどね、ダマにしてると、結局捨て牌がひどいことになって(中張牌ばかりのツモ切りになったり)
逆に苦しくなるから、もうここはリーチだよ。 」
黒沢
「数巡後、ヒサトプロから追いかけリーチが入りましたね。」



森山
「そうだなぁ。危なかったよ。ヒサトは調子が悪いから無視していたのに(笑)最後もうまくドラを使って手を作ったもんなぁ。
カン
をよく引いたよ。偉い!! 」

森山プロは、たまに「偉い!」と言って私たちを褒めてくれる。
子供のころ、「よく頑張ったね、偉かったね。」と親から褒められた時のような、何とも言えない嬉しい気分になるのだ。



黒沢
「私もオーラスは、映像を見ながらドキドキハラハラしていました。ヒサトプロは-、どちらをツモっても条件を満たしますからね。
でも、そんな視聴者のドキドキも知らず、ヒサトプロに1回もツモらせることなく、森山プロがドラのペンを力強くツモります。 」
森山
「これはラッキーだったけど、それまでにどう丁寧に打って積み上げてきたかじゃないかな。
振り返ってみても、予選ではところどころ丁寧に打って、ミスらしいミスはしていない。相手にスキを与えないという麻雀を心がけて打ったよ。
行くべきところを行かずに、ベタベタオリたりして失敗していると、こういう手は入らないだろうしね。 」
黒沢
「そうですよね。本当に、力強くて、男らしい勝ち方でした!!大逆転トップで決勝進出が決まりました。決勝メンツ・・・これまたすごいですね。」


天空麻雀7男性大会 決勝進出メンバー
左から 灘麻太郎プロ、荒正義プロ、森山茂和プロ、小島武夫プロ



森山
「いいメンバーがそろったよね。視聴者の皆さんにいい麻雀を見せられると思ったよ。
『勝ちたい』よりも『いいものを見せたい』という気持ちの方が強いんだよ。特にこういうメンバーだと打ちやすい。
みんないいものを見せてくれるだろうから、自分もしっかり打つ。極端な話、あとは誰が勝ってもいいと思う。
いい番組を作り上げようという気持ち。その上で勝てたら最高だけどね。 」
黒沢
「お互いの手の内をよく知り合うベテラン4人がそろいましたが、作戦はあったんですか?」
森山
「作戦なんていらないよ。しっかり自分の麻雀を打ってさえいれば、あとはツイてれば勝つからね。
やっぱりプロの対局だから、高い技術を見せなくてはいけない。勝ち負けっていうのはわからないからね。実際ツイてなきゃ勝てないし。
ただそれでも、『しっかり打つ』ということはいつでもできるから。 」

麻雀に限らず、何をやっていても『今、自分にできること』を一つ一つ実践していくしかない。
頭ではわかっていても、ついつい勝ち負けにこだわりすぎて大事なことが見えなくなってしまったり。

「ツイてなきゃ勝てないからいつでも勝てるわけではない、でも『しっかり打つ』ことはいつでもできるから。」

大事な場面ではこの言葉を思い出し、肝に銘じて打ちたいと思った。


真剣な表情で牌譜を振り返る
黒沢咲プロと森山茂和プロ



黒沢
「では決勝の1回戦を振り返ってみたいと思います。まず東1局、いい手ですが、ちょっと迷う手ですね。」

東1局、南家4巡目。

 ツモ ドラ



森山
「ここは234の三色を狙っていたから、雀頭固定で打としたんだよ。マンズが伸びてもいいし、ピンズにくっついてもいいからね。」


黒沢
「そうですよね。何切る問題になりそうな牌姿ですが、を切る人が多そうですよね。」


森山
「今見ても切りがおかしいとは思わないけれど、ツモった瞬間に『失敗したかな』とは思ったよ。
そのあとドラの
を引いて、『これまぎれる』と思った。が来て、が来て・・・あの時を切っていればいい形になっていたからね。
ドラを固定して、他を手広くしておかないとまずいなと思って打
としたんだよ。 」


黒沢
「確かに、牌のツモ順が変な感じですもんね。思惑とは違って、くっつきそうだと思ったマンズやピンズを全然引かなくて。このあとが暗刻になりました。」

 ツモ



黒沢
「ここで、カンのテンパイをとりませんでしたね。ヒサトプロだと、即リーチしてそうですが。」


森山
「よれているなと思ったよ。順調に手が進んでのカン待ちだったら、テンパイとる可能性もあるんだけどな。
なんとなく失敗してのカン
だったから、ここはテンパイとらずとしたんだよ。
ヒサトなんかは即リーチするだろうし、小島先生は俺と同じで
切るだろうね。 」


黒沢
「そして、次のツモがでした。」


森山
「正直、一発ツモで、『参った・・・』と思ったよ。」


黒沢
「ダマでも満貫ですもんね。たぶんもう1度同じ状況がきてもを切るんだとは思いますが、それにしてもショックですよね。」


森山
「結局、この後をチーして-待ちのテンパイになって、アガれるかなと思ったけどなぁ。まぁこの局は仕方なかったかな。
灘さんもしっかり打って、アガりきったからね。 」


黒沢
「そして東2局、親番です。」
森山
「東1局で失敗してアガりを逃したから、危機感はすごくあったんだよ。でも次の局に親でリーチをかけて、ツモって裏が乗って2,000オール。
まぁそんなに悪くないかなという感覚もあったにはあったけど。 」
黒沢
「しかしその次局、荒プロの倍満ツモがさく裂してしまいました。
そして更に、親の荒プロが毎局仕掛けて高いテンパイを入れる場面が続きました。どんなことを考えていましたか? 」
森山
「荒ちゃんの連荘が濃いだろうとは思いつつも、序盤は普通に手を進めていたよ。
ただ、『勝負どころはここじゃない』という気持ちが強かったから、基本的には我慢だね。 」


             ※こちらの動画をごらんになりお読み下さい。


黒沢
「東3局、10巡目に荒プロが森山さんの河に1枚切れの単騎で親満のテンパイをしていました。」


森山
「俺は東1局の失敗もあるから、まだまだ我慢すべき時間だったけど、ソーズのテンパイはとらないと仕方ないからな。一旦カンでテンパイをとった。※動画12巡目
ここで万が一リーチにいっていたら・・・と考えてみると、14巡目に
が通って、次巡にも出たわけだから、ある意味アガれていたとも言えるでしょ。
こういう後は本当に気をつけないといけないんだよ。今度はこっちがピンチになるから。もう絶対に引かなきゃダメ、という考え方だね。
それで15巡目に引いたフリテンの
も止まる。ただまぁ、このを止めるくらいは普通だよね。 」
黒沢
「ギリギリのところまでは押すけれど、当たり牌はピタリと止まるんですよね。
ベタオリもできるけど、それじゃ状態も上向きになっていかないんでしょうね。 」
森山
「勢いをつけていく麻雀』っていうのは、どうやって打っていけばいいのかな?と、いつも考えているからね。」

目先のアガリやテンパイにはこだわらず、もっともっと大きなものを見て打っている。
森山さんの麻雀を見ていると、いつもそう感じる。



黒沢
「最後にを掴んで結局ノーテンとなりましたが、本当に見応えのある局でした。」


森山
「次の局も荒ちゃんが仕掛けたんだけど、正直、何の手かわからなかったなぁ。ソーズの一色に見せないように、切りが早かった。
その後手出しで
。こういうのが荒ちゃんのウマいところだよね。手役の見当がつかなくなるんだよ。 」




黒沢
「次の局も荒プロが2枚目のをポンします。森山プロもソーズの一色で手が進みます。」

東3局2本場、北家9巡目。

 ツモ ドラ



森山
の2枚目の鳴きを見て、もう役牌は打てないよ。、どっちか持っているだろうって。」
黒沢
「行きたくなる手ですけど、ここもまだまだ我慢ということですね。」


森山
「このあたりは苦しかったけど、を打たなかったのから始まって、いい麻雀だったよね。勝つために、将来に備えて準備をしているという打ち方だと思う。
好調の親の上家で、無理に仕掛けて親のツモを増やした揚句、アガられたら、もう勝負がついてしまうからね。 」
黒沢
「荒さんの手を、上家の森山さんが自分の手も殺して止めているという印象を受けました。」
森山
「まだ勝負どころじゃないからね。こういう細かい部分は、なかなか分かってもらえないけど。」
黒沢
「数局続いた危機をしのいで、やっと荒プロの親が流れた東4局。ついに出ました。」




森山
「これが、たまたま偶然きた手ではないということだよね。そこまでのところで一方的な試合にならないように、下準備をしてきたからね。
こういうワンチャンスで生き返ることは多いと思う。 」
黒沢
「この大会、最初で最後のアトミックリーチが出て、きっちり高めをツモりました。見ていて気持ちよかったです!!」
森山
「これで南1局からは、まっすぐいけると思って打った。状況がかなり良くなっているから、危険牌も勝負するし、当たらないんだよね。
とにかく、状態が良くなった時は普通に打つこと。ミスのない打ち方を心がける。変則に打たないで、手なりで素直に打つこと。 」
黒沢
「勢いに任せて、南場の親番では6本場まで積みました。止まらない、という感じでした。親が流れたあとも攻めましたね。
南3局、荒プロの親リーチに新ドラになった無筋のを勝負してアガりきりました。 」




森山
「これはもう、自然に打った。自分の中で危ないという感覚がなかった。このを止めてオリちゃうと、このあとだんだん苦しくなるんだよ。」


黒沢
「私には打てないです。万が一当たったら・・・と考えると、怖くて打てなくなって。
この局を見て、本当にギリギリの戦いをしているという印象を受けました。」
森山
「メンツがみんな強いからね。手綱をゆるめたら、どんなに点差があってもやられちゃうよ。」


黒沢
「ちなみにこの局、12巡目に灘プロから出たをポンすると-待ちでテンパイでしたが、鳴くことは考えませんでしたか?」
森山
「調子がいいときにメンゼンを崩したら、どうなるかわからないからね。メンゼンなら十分戦えるだろうという感覚。鳴いたらわからなくなる。
変に鳴いたときに、流れが読めなくなってしまうからね。どう打てば良いかは、自分のツモに聞こうと思っていた。 」
黒沢
「結局、鳴かずにテンパイして親を蹴ることに成功しました。

 ロン

あそこでをポンしていると、アガリの前に荒プロの当たり牌であるを掴んでいましたもんね。 」
森山
「ここが大きかったね。勝負所だったと思う。ここで行き切ったことで、まぎれをとりのぞくことができた。あとは楽な展開だね。
楽になるように楽になるように、麻雀を打たないと。自分の状況を苦しくするような麻雀はダメ。」
黒沢
「決勝1回戦は大きなトップで終わることができましたが、最終戦を前にどのようなことを考えていましたか?」
森山
「調子がいいから、このままいけば勝てるだろうと思っていたよ。あとは手綱を緩めないということ。リードしたのに負ける人は、守ろうとする。
守らないといけない時と、守らずに攻めなくてはならない時があるからね。守らなくていいときに守っちゃ絶対にダメなんだよ。 」

その言葉通り、決勝2回戦も開局から一歩も引かずに押し続ける。
黒沢
「東1局に荒プロのリーチに押して2,900をアガり、1本場で4,000オールをツモったところで勝負アリかと思いましたが。」

東1局、東家。
 
 チー ロン ドラ

東1局1本場。 

 リーチ ツモ ドラ 裏ドラ

森山
「点数的にはそうだったかもしれないけれど、全然安心はしていなかったよ。緩んだらやられる、そう思っていた。みんな力があるメンツだったからね。」
黒沢
「まさに自分との戦いだったわけですね。このあとも、小島先生のツモり四暗刻リーチがあったり、最後まで見どころは満載でしたが、
2連勝して完全優勝でした。『こうやって勝つんだよ』というお手本を見せてもらったような気持ちです。 」
森山
「咲ちゃんもそろそろ勝たないとなぁ。」
黒沢
「はい・・・7回も出させていただいて、5回決勝に残っているのに、優勝が1度もないというのはまずいですよね。」
森山
「5回も決勝残っているのは偉いけど、獲らないとだめだよ。押し引きとか、どこかに問題あるんだろうなぁ。」

なんとこのあと約1時間、第7回天空麻雀の女性大会決勝の牌譜を見ながら、
私の麻雀について、色々なアドバイスをしてくださったのだ。感激です(T▽T)

森山
「あとはなんか聞いておくことないか?」
黒沢
「そうですね・・・森山プロの素顔、例えば、見た目とは違う意外な一面、とか書きたいです!」
森山
「俺は何にも隠してないし、意外な一面なんてないよー。」
黒沢
「例えば、こう見えて甘いものには目がないとか(笑)、休日はウォーキングが趣味とか(笑)らしくない一面を見せてください!!」
森山
「こう見えてって、どう見えるんだよ。甘いものはそんなに食べないよ。糖尿病になっても困るし。
昔はゴルフなんかもしたけど、最近はあんまりやってないなぁ。 」
黒沢
「休日は何をして過ごしていらっしゃるんですか?」
森山
「休日は・・・何しているかなあ・・・うーん。あ、これは書いちゃだめだけど・・・○@?×<●%
あとこれも書けない話だけど・・・○@?×<●% 」
黒沢
「森山さん、面白いですけど書けること話してください(笑)あ、森山さん若いころはどんな感じだったんですか?やはり気は強いタイプでしたか?」
森山
「俺は・・・気は強いかなぁ、弱いかなぁ。」
黒沢
「(弱いってことは絶対にないと思いますけどっっ!!)」
森山
「気が強いかはわからないけど、気が短いんだよ、俺は。昔は『瞬間湯沸かし器』なんて呼ばれていたからなぁ。」
黒沢
「瞬間湯沸かし器?ブーッッ(吹き出す)」
森山
「すぐカーッと熱くなって、相手が誰でも噛みついていたから。理不尽なこと、理にかなわないことが嫌いで、我慢できないんだよね。」
黒沢
「それで、しょっちゅう沸騰していたわけですね。おそろしい・・・」

(森山さんに『瞬間湯沸かし器』というあだ名を命名した、勇気ある方に脱帽)
森山
「あとは、即断即決タイプだな。なんでもダラダラするのは嫌なんだよ。
例えば買い物に付き合ったりして、見に行っても結局買わずに『少し考える・・・』とか言われると、イライラするんだよ。
それでも、最近は昔と比べて気が長くなったんじゃないかな。前ちゃん(前原プロ)なんかにも言われるよ。 」
黒沢
「本来短気な性格の人って、麻雀に向いてない気がしますが、森山さんは麻雀やっているときは全然短気じゃないですよね。」
森山
「麻雀では、我慢しなくちゃ勝てないからさぁ。我慢してるんだよ。」
黒沢
「森山さんはどうやって麻雀を勉強されたんですか?」
森山
「俺が考えていたのは、麻雀が強くなることというより、『麻雀が何か?』ということなんだよ。どういうメカニズムになっているか?
それを掘り下げて考える。簡単に言うと、解析っていうのかな。
ソフトの解析なんかと同じで、このソフトはどういう構造になっているのか?こうするとこう動くものだという、法則のようなものを見つけていった。 」
黒沢
「解析ですか。」
森山
「例えば調子が悪い時は、自分の手牌から余る牌が危ない。一見通りそうな牌が危ない。そういうのを信じられるかだね。
逆に調子がいい時は、余ったら切ればいい。打つこと(放銃すること)で、他の人の手を殺すというケースもあるから。
手を曲げて止めて、そのせいで終盤に四暗刻ツモられたりなんてこともあるでしょ。色々なことをやってみて、結果どうなったか、それを掘り下げて考える。
そこから『麻雀がどう動くものなのか』を見つけていくのが大事なんじゃないかな。 」
黒沢
「麻雀を、すごく大きくとらえていますよね。」
森山
「今はテレビやロン2の牌譜ビューアーなんかで、色々な人の麻雀を見ることができるだろう。材料はたくさんあるんだよ。
高いレベルの麻雀を見て研究すること。麻雀の技量があるかどうかというのは、点を線でつなげるかどうかというところだと思う。
点で勝つのは運。ラッキーで大きな手をアガったりすることも多いけど、点を線に変えていくのが麻雀の力だから。
強い人の麻雀を見て勉強すれば、絶対に強くなると思うよ。 」
黒沢
「はい、がんばります!!
最後にもう1つ。断られそうですが、好きな女性のタイプを教えてください!!あ、連盟の女流プロの中では誰がタイプですか? 」
森山
「連盟の女流プロで好きなタイプなんていないよ。」

がびーん。失礼な!!

森山
「もう六十になろうって人に、タイプなんて聞いても仕方ないだろ。」
黒沢
「そんなことないですよー。みんな聞きたいと思いますよ!荒さんだって、ロン2ブログで今年の抱負に、伴侶(彼女)探しを掲げていましたし(笑)」
森山
「荒ちゃんももう六十近いぞ。ダメだろ。」
黒沢
「いえいえ、見た目と違ってかなりお茶目ですからね。女の子たちからも人気あるんですよ!」
森山
「そんなものかぁ?」
   
 

はじめは躊躇していたインタビューだが(決しておっかなくてではありませんよ、決して。)、やらせていただいて本当によかった!!
話を間近で聞けたせいか、ほんの数時間で自分の雀力もアップしたような気分になった。

『繊細さから生まれる力強さ』、『厳しさの中にある本当の優しさ』。

高いプロ意識を持って、自分の信念に従って生きている森山さんを見ると、そんな言葉が頭に浮かぶ。
これからもたくさん学ばせてください。
そして、今度はこっそり好みのタイプの女性を教えてくださいね!!
絶対、誰にも内緒にしておきますから(^w^)





森山 茂和  ( もりやま しげかず )

日本プロ麻雀連盟 副会長
⇒プロフィール(ロン2)はこちら

(このインタビューは2011年4月時のものです)

 インタビュアー:黒沢 咲

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