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プロ雀士インタビュー

今回のプロ雀士 : 佐々木 寿人

 
インタビュアー:杉浦 勘介


第11回モンド杯を優勝した佐々木 寿人プロ

【2006年7月某日】

5年前に使っていたボロボロな手帳の片隅、野戦麻雀の成績の横に、ヒサトプロと同卓した旨の走り書きが残されています。

『速い 重い 速い』

程なくしてフリー卓は割れ、三麻が始まったので、お願いして観戦させてもらいました。

『ストレートな攻め 柔らかい変化』

ほとんど数字の羅列で埋め尽くされている中での、このたった2行の乱筆に、当時受けた強烈な印象をうかがい知ることができます。
本人は忘れているだろうと思ったのですが、折角の機会なのでその日のことを聞いてみました。

ヒサト「カンスケに会ったのは覚えているよ。その後一緒に飯食いに行ったよね。あれ、そんな前だっけ?」
杉浦 「間違いないです。」

時の移ろいは早いもので、当時ルーキーだったヒサトプロも、まもなく6年目のシーズンを迎えようとしています。
本人はプロリーグでの足踏みに満足していないようですが、モンド杯・天空麻雀などのテレビ対局ではファンや関係者の期待に見事応え、
執筆活動などにおいても、連盟の代表選手として活躍されています。

先見の識に乏しき愚か者には、当時としてはもちろん、4年が経過した昨年の夏でさえ、
自分がテレビ対局の決勝戦でヒサトプロと対戦する絵など、想像できることではありませんでした・・・

というわけで、第11回モンド杯を見事優勝されました佐々木寿人プロのインタビューを、
決勝戦では2ラスと散りました杉浦勘介が務めさせていただきます。

【2011年2月某日】

取材当日の待ち合わせは新宿駅、ヒサトプロの大好物でもあるとんかつのお店へ。





ヒサト
「ここはオレの払いだから好きなもん頼んでいいよ。」
杉浦
「いいんですか?」
ヒサト
「インタビューの時だけは仕方ないんだなぁこれが(笑)」
杉浦
「御馳走様です!」

という具合においしいとんかつを御馳走していただき、満腹になったところでさぁインタビュー開始!と思ったのですが、
雑音の多い場所だったため、四ツ谷の連盟道場に移動することになりました。



【モンド杯予選〜超攻撃麻雀】

   
杉浦
「では改めまして、第11回モンド杯優勝おめでとうございます!」
ヒサト
はい、ありがとうございます。」
杉浦
「まずは予選についてなんですが、3着、ラスとかなり苦しいすべり出しになりましたよね。」
ヒサト
やっていることは変わらないんだけど、結果が付いてこない。まぁ不調といえばそれまでなんだけど、初日の2戦はホント苦しかったね。」
杉浦
「日付が変わりまして、予選3戦目となる第6戦で、待望の初トップとなりました。」
ヒサト
「実はこの日もあまり感触は良くなくて、3戦目も南3局までラス目だったのよね。そこから満貫・親満と引きアガってトップになるんだけど、
これは相手のミスに助けられた部分も少なからずあったと思う。テレビ対局の映像は、自分が出ていないのも含めて、
プロの中で一番見ているんじゃないかってくらい見ているけど、やっぱり誰かがミスをすれば浮上する人間が出てくる。
今シリーズの予選なんかもまさにそうだったんじゃないかな。
とくに自分も含めてなんだけど、喰い仕掛けはおっかないなって思う場面が多かったのが印象に残っているよ。
それでも、やっぱり2年ぶりのトップ(モンドでは)だったから素直にうれしかったね。 」
杉浦
「そしてこのトップがきっかけとなって3連勝!決勝への大きな足掛りとなりましたよね。」
ヒサト
「オレは予選でトップ取ったら、必ず決勝に残るんですよ。第8回なんて4ラスで180P沈んだところから残っているんだから(笑)」
杉浦
「4ラスからですか(笑)」
ヒサト
トップが大きかったからね。今回の3連勝はどれも接戦で、突き抜けたトップはなかったんだけど、
やっぱり1回トップを取ると勢いが付くのかなってのはあるよ。
杉浦
「そういう感覚があるからこそ、過剰にトップを求める攻めのスタイルを実践しているっていう部分もありますか?」
ヒサト
「そうかもしれないね。」
杉浦
「ボクなんかは逆に、予選は上位に残れば良いということで、大きく沈まないように手堅く打つことを心掛けていたんですが・・・」
ヒサト
大きく点棒を突き放したら、そこから守るんじゃなくて、さらに根こそぎかっぱごうとするからね。
手堅くまとめるのはスタイルじゃないから、とにかく予選だろうと何だろうと、全員叩き潰してやろうって気になるんだよ。
そういう意味では、競技麻雀にあまり向いてないのかもね(笑) 」
杉浦
「そんなことないですよ。ファンや視聴者の方には、やはりそのような一貫した姿勢こそ魅力的なんだと思います。」
ヒサト
まぁスタイルなんかは、育った環境(麻雀の)もあるだろうし、簡単に変えられるモノじゃないからね。
オレも東風戦や三人麻雀から大きな影響を受けて、それがベースになっているかな。
それに加えて、いろいろな麻雀を経験している分、それぞれからどんどん吸収していって、それが経験値になっているんだと思うよ。 」


インタビュー中の佐々木 寿人プロと杉浦 勘介プロ




【決勝戦〜圧勝ムードから一転】

杉浦
では続いて、決勝戦について聞かせて下さい。
ヒサト
「とくに初戦は、自分らしく打てたかな。自分がアガった局もそうなんだけど、アガリにならなかった局でも、
相手の攻めに対して、かなり押し返せていたと思うんだよね。好調を意識していたから、真っ直ぐ打てば間違いないんじゃないかってね。
2枚飛びのカン
で、リーチに押し返している局があるんだけど、あれは押さないって人の方が多いんじゃないかな?」



杉浦
「かなり待ちが苦しい上に、トップ目ということもありますから、リスクにばかり目が移ってしまいますが・・・」
ヒサト
「こういう押しは損得勘定じゃないんだよね。この局面もそうなんだけど、押せるだろうっていう感覚があれば後は手に忠実に打つだけ。
放銃になるかどうかはわからないけど、とにかく攻めてみよう、放銃してから考えようって突っ張ってるんだよね。
こういう状況では相手の攻めがあろうとなかろうと、真っ直ぐ行くのが自然だと思っているから。
予選で自分が助けられたように、自分が手を曲げたことで相手に浮上のきっかけを与えないためにも、なるべく『自然』を心掛けて打っていたね。」
杉浦
「よくわかりました。さて、1戦目をトップで終えて、2戦目も東場に4,000オールを連発。完全に勝負有りという感じでしたよね。
ヒサト
「普通はそうなるんだけどね(笑)」


 


ヒサト
「この局には2つの間違いというか、自分のミスがあるんだよね。まず、ドラがということでをかなり引っ張っているんだけど、
の見切りが早ければが雀頭になって、で一発ツモという手順があった。
そういうアガリ逃しが見えているにもかかわらず、悪形のリーチのみにしてしまったのは反省だね。
もう1つは、こういうケース自体を想定していなかったこと。
だから、ここで一発喰らって目が覚めたというか、これで優勝逃したらさすがに恰好が付かないから、
麻雀の芯の部分は崩れないようにしようって、気合を入れ直しましたね。でもやっぱり効いているからミスもするんだけど・・・ 」
杉浦
「そしてこの局以降、どんどんアガリが遠くなり、いよいよ俵に足が掛かったラス前、苦しい形でリーチに踏み切りました。」

 リーチ ロン ドラ ウラ
ヒサト
こうなったら打点や待ちは関係ない。まさにここが本当の勝負処だなって腹を括ったんだよ。」
杉浦
「このリーチが実って、後はオーラスを残すのみとなりました。そしてオーラス、追いかける立場の滝沢プロがノーテンで終局となりましたね。」
ヒサト
仕掛けが入った以上は、もう1局あると思っていたから、正直意外だったね。またか・・・と(笑)」
杉浦
「第9回もノーテン親流れでの優勝だったんですよね。
さて、近年のモンド麻雀プロリーグでは、個人成績に加えてアガリ率や放銃率といった詳細戦績が出るようになっているのですが、
今シリーズの数値を比べてみると、ヒサトプロのリーチ率とフーロ率が飛び抜けていて、積極性がそのまま数字に表れているなぁと感じるのですが。 」
ヒサト
「リーチにしても仕掛けにしても、大事なのはむしろその決定力であって、数値が高ければ良いというわけではないんだよね。
自分の置かれている立場や状況を理解した上で、それに沿って判断ができるかどうかが第一だと思うよ。
でも、決勝だけでも1人テンパイが2回もあったみたいだし(2回戦オーラス除く)、こういう積極性や粘りも自分の持ち味の1つだとは思っているよ。」

【戦術本『ヒサトノート』続編】

杉浦
「こうして数字を見比べてみるだけでも、なかなか面白いですよね?」
ヒサト
「そうなんだよ。だからこの表を、今書いている戦術本にそのまま載せようかと思っているんだよね。」
杉浦
「『ヒサトノート』の第2弾ですね?本の宣伝も含めて可能な範囲で教えて下さい!」
ヒサト
内容は手筋がどうのっていうより、精神論の意味合いが強いかな。」
杉浦
精神論といいますと?」
ヒサト
いつも感じていることなんだけど、皆巧く打とうとしすぎて、弱い麻雀になっていると思うんだよね。『放銃したくない、でもアガりたい』ってね。
手が入った時だけ1人旅、なんていう都合の良い麻雀ばかりじゃないから、相手の攻撃があっても、勝負処と感じたら攻め返さなきゃならない。
それで放銃したら仕方ないし、その局で全てが終わる訳じゃあないからね。
例えば、こんな手牌にたどり着いたとして、これなら雨が降ろうが槍が降ろうが誰でも前に進めるじゃない? 」

 ドラ
杉浦
はい。」
ヒサト
「じゃあ、この時と同じ精神状態を、他の局面でどうすれば身に付けられるか?ってことなんだよね。
手恰好によって自分の精神が左右されるんじゃなくて、勝負勘を磨いていくことで、自分の感覚で見極められる部分があるはずなんだから。」
杉浦
「とても面白そうですね。」
ヒサト
「7月発売予定になっています。興味ある方は仕上がりにご期待ください。」
杉浦
「楽しみに待ちます!」


【今年の抱負】

杉浦
「では最後に、今年の目標など教えて下さい。」
ヒサト
「実は新年のロン2ブログに、『プロリーグ昇級』、『病気をしない』、『戦術本の原稿を締め切りまでに送る』っていう3つのテーマを掲げたんですよ。
ところが、いきなり2月のプロリーグ前に風邪をこじらせまして、当然昇級もできずと・・・ホント最低だよね(笑)」
杉浦
「4月からはまたプロリーグ開幕となりますから。年間のテーマということで(笑)」
ヒサト
「ただ、風邪はよくありませんね(笑)」
杉浦
「やっぱり体調管理が第一ですよね。」
ヒサト
「それから、モンドでは王座決定戦が控えているんだけど、一昨年の挑戦では4ラス喰って華々しく散っているからね(笑)」
杉浦
「そこでも4ラスですか(笑)」
ヒサト
「だから今年は何とかしたいって思っているよ。視聴者の皆さんの参考になるような自分らしい麻雀を打って、それで結果が付いてこれば最高だよね。」
杉浦
「頑張ってください!本日はありがとうございました!」
ヒサト
「はい、お疲れ様。」
   
 

待ち合わせの時間まで、ゲームセンターで麻雀格闘倶楽部をプレイしていたというヒサトプロ。
インタビューの取材が予定より早く終わると、早速マンズを抜いて何やら準備に取り掛かります。
余った時間を三麻で潰そうということなのですが、言うまでもなく次なる予定もまた麻雀・・・

麻雀と麻雀の間にまた麻雀がある、「麻雀打ちかくあるべし」を体現しているようなヒサトプロ、
今年もさらなる活躍を見せてくれることは間違いありません。





佐々木 寿人  ( ささき ひさと )

日本プロ麻雀連盟 22期生
⇒プロフィール(ロン2)はこちら

(このインタビューは2011年3月時のものです)

 インタビュアー:杉浦 勘介

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