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プロ雀士インタビュー

今回のプロ雀士 : ジェン

 
 


「ニューヨークへ行きたいかー!!」

私達アラフォー世代には懐かしいフレーズだと思う。
反対に平成世代にはなんのことだか解からないであろう。
これは20年前に放送されていた「アメリカ横断ウルトラクイズ」の中の司会者が発していた言葉。
参加者はこの言葉を聴くと興奮気味に「オー!!」と返す。
こんな番組が放送されていたあの時代、私にとってアメリカは夢の国であった。

そんな夢の国からやってきた1人の女の子。
名前を「ジェン」という。



ジェンプロ
ジェンは私がアメリカに興味を持っていたのと同じように日本に興味を持ち、日本にやってきた。
そして、日本の麻雀に興味をもち、麻雀プロとなった。
その辺りのエピソードは前回のインタビュー時に語られているので、ここでは触れないが、そんなジェンが最近本を出版したという。
今回のインタビューは近況とその辺を中心に聞いてみたいと思う。
   
紺野
「ハーイ、ジェン元気?」
ジェン
「うん。元気だよ。紺野さんは?」
紺野
「うーん。ぼちぼちかな(笑)」
と、まずはたわい無い会話からスタート。
紺野
「どう?最近は海外には行ってるの?」

私の中でジェンはいつも海外にいるイメージがある。
実際去年は10回以上(それもほとんど仕事で)行っていたそうだ。

ジェン
「今年は1回しかいってないね。でもその分麻雀にはより集中して取り組めた気がする。」
紺野
「そういえば最近成績いいよね。」
ジェン
「そうだね(笑)意識的にちょっと打ち方を変えてみたのがよかったのかな。」
紺野
「へえ。どんな風に?」
ジェン
「今までは必要以上に放銃を怖がっていたせいで、本当は先にアガリがあったのに逃してしまったりして、そこから崩れちゃうことがあったんだけど、
失点や放銃はある程度は仕方が無いものだし、今はまずアガリを逃さないように意識している。」

このように言葉にすると簡単だが、実際に変えてみようとすると意外に難しい。
今まで打てなかった牌を打つ、ということだから。

紺野
「スタイルを変えるのって大変だと思うけど、なんで変えようと思ったの?」
ジェン
「今年の初め頃、ゲストとかで呼んでもらってもあんまり成績がよくなかったし、やっぱり強くなりたいし、このままだとダメと思ったから、
5月くらいだったかな。思い切ってね。」
紺野
「じゃあ、効果が出始めたんだ。」
ジェン
「うん。このスタイルだと勝つときに大きく勝てるし、自分にあっていると思う。」
紺野
「5月くらいといえば、北関東リーグに参戦したのもその頃だったよね。それもいい方に作用しているのかな?」
ジェン
「香織(清水)さんに誘われて参加したんだけど、いい刺激になったのは間違いないね。」
   
その北関東ではプロリーグで2位、プロアマ混合リーグでは首位を走っている。
特昇リーグでも4位と昇級が狙える位置である。
   
紺野
「特昇(リーグ)は?」
ジェン
「今はD1リーグだから(昇級するために)すごく頑張ってる。
なんとか3位以内に入って、リーグ戦もプラスして上に上がりたいね。」

特昇で優勝して、リーグ戦をプラスで終えればB2まで上がることが出来る。
そうなれば、西洋人初のBリーガー誕生である。
決して大きい事は言わないジェンだが、秘めている気持ちには強いものがある。
それは話しを聞いていて感じることが出来た。


対局中のジェンプロ
紺野
「さて、そろそろ本題へいきましょうか。」
ジェン
「そうだね(笑)」
紺野
「9月に全編英語の麻雀本を出版したって聞いたけど、どんなの?」
ジェン
「内容的には、海外の人に向けてのHOWTO本みたいな形になってて、道具の説明から、遊び方、点数計算など・・
あと、人数が揃わない時の2人打ちや3人打ちのやり方とか。」

出版した本と一緒に

 
紺野
「へえ。これは依頼が来て書いたの?」
ジェン ううん。勝手に書いたの(笑)2年前の5月頃に書き始めてやっと今年の9月に出版できた。
紺野
「なんで書こうと思ったの?」
ジェン
「海外には日本のリーチ麻雀に関する本がほとんど無いし、やっぱりこの面白いリーチ麻雀のルールを世界の人に知ってもらいたいから。」

私がもし、ジェンと同じ立場であったとしても、自分から本を書こうとは思わないだろう。
本を1冊書くということは本当に大変なことであるし、書き上げたとしても形になるかわからないからである。

紺野
「1日にどれくらいのペースで書いたの?」
ジェン
「さっきも言ったけど、書き始めたのは 2007年の5月頃で、家の近くのスターバックスに行って2時間くらい。毎日書いてた。 」
紺野
「まさか手書きじゃないよね。」
ジェン
「うん、まさか(笑)PCを持って行って。」
紺野
「その頃って、自分で書き出したくらいだから出版社とか決まってないよね?」
ジェン
「書き出して3ヶ月ぐらいして、文章の部分は半分以上書けたから、出版社を探し始めたの。
アメリカの出版社のリストを見て、そこから興味を持ってくれそうなところ10社くらいにメールを出した。」

改めてすごい行動力だと感じさせられる。
まあ、これくらいの行動力がなければ、もともと留学して日本に行こうとは思わないのだろう。
私とは・・比べるだけ無駄か・・

ジェン
「結局、2社から返事のメールが来たんだけど、そのころ別の知り合いの人に出版社を紹介してもらって、その人の後押しもあって、
その紹介してもらった出版社と打ち合わせすることになったの。 」
紺野
「それはツイてたね。人の繋がりは大切だね。」
ジェン
「うん。でも、その時はまだ契約したわけじゃなかったから」
紺野
「そっか。で、打ち合わせして決まったの?」
ジェン
「2008年の2月末にラスベガスで打ち合わせして・・」
紺野
「すげー、ラスベガスで打ち合わせなんて。打ち合わせの為にわざわざラスベガスにいったの?」
ジェン
「そういうことにしておこうかな。ちょっと遊ぶのも入ってたけど(笑)」
紺野
「(笑)じゃあそういうことにしておいて、実際に決まったのは?」
ジェン
「3月にOKのメールが来たの。すっごく嬉しかった。・・でも現実にも引き戻された。」
紺野
「なんで?せっかく決まったのに?」
ジェン
「まだ原稿が完成していなかった・・(笑)」
紺野
「(笑)」
ジェン
「ここからがまた大変だった。6月に契約のサインをしに、またラスベガスに行って・・」
紺野
「遊び抜きで?(笑)」
ジェン
「ちょっとだけ・・(笑)向こうの人は基本的に麻雀を知らないから、使う写真や画像、編集なんかも全部こっちでやったの。」
紺野
「全部自分1人で!?牌画とかも作ったの?」
ジェン
「うん。そうだよ。」
紺野
「すげぇ・・」

ものすごく大変なはずのことをこともなげに話すジェン。
でも、初めに本を創りたいと思った時から、それくらいの覚悟はあったのだろう。

紺野
それでやっと今年の9月に出版されたんだ。これって日本でも買えるの?
ジェン
「うん。インターネットのアマゾンで買うことが出来るよ。」

この連盟のホームページからもリンクされているようなので、興味を持たれた方は是非どうぞ。
お求めはこちら

さて、今度は中身について触れてみたいと思う。


紺野
「これって、言葉とかどうしたの?例えば役の名前とか。」
ジェン
「元々、all green(緑一色)みたいにあったものもあるけど、無いものはやっぱり創ったよ。」
紺野
「じゃあタンヤオは?」
ジェン
「inside hand。」
紺野
「インサイド・・おお、内側の手か。なるほど。ってことはチャンタはアウトサイドハンド?」
ジェン
「うーん、惜しいね(笑)チャンタはmixed outside hand。」
紺野
「ミックス・・ああ字牌が入るからね。じゃあ純チャンがアウトサイドハンドだ。」
ジェン
「純チャンはpure outside handだよ。」
紺野
「ピュア・・確かに純だ・・」

英語は中学生の単語程度しかわからない私だが、こうやってジェンの本をパラパラめくっているとクイズを解いているようで楽しい。

紺野
「これは・・9・・タ・・ト・トレス・・」
ジェン
「9treasures(ナイントレジャース)」
紺野
「9つの宝ね・・って事は九連宝燈かな。」
ジェン
「そうそう。」
紺野
「じゃあちょっと問題出して。」
ジェン
「king’s tile win。」
紺野
「キング・・って王様だよね・・タイルは牌のことでしょ。ウインは勝利だから・・分かった。嶺上開花だ。王の牌・・ワンパイで勝つってことね。」
ジェン
「正解。本当は英語できるんじゃないの(笑)じゃあ次。two double runs。」
紺野
「ツーね。なんかが2つあるのかな。ランって何?走るじゃないよね?」
ジェン
「じゃあヒント。runは順子って意味。」
紺野
「2つの二重の順子ってことね・・なんとなくわかってきた。リャンペーコーでしょ?」
ジェン
「正解。じゃあ最後。Base points。」
紺野
「ベースは土台でしょ。ポイントは点数かな。・・・土台の点数・・そんな役あるの?」
ジェン
「(笑)だって役じゃないもん。」
紺野
「・・じゃあ、もしかして符のことかな。」
ジェン
「そう。」
紺野
「へえ、ベースポイントで符ねえ。うまい。うまく訳したね。」
ジェン
「ありがとう。」

このように、色々な用語が英語に訳されているが、どれもうまく表現されている。
これもジェンのセンスの良さなのだろう。
英語の本ってことで注目されるかもしれないが、内容もしっかりしたものに仕上がっている。
もし、周りに麻雀を覚えたい外国人の方がいたら1冊プレゼントされたらいかがでしょうか。

最後に今後を聞いてみた。


紺野
「一つの夢というか目標を達成したところだと思うんだけど、今後は?」
ジェン
「もちろんプレーヤーとしては上を目指したいんだけど、やっぱりこの日本式リーチ麻雀を世界に広げていきたいね。
最近はヨーロッパのほうでもリーチ麻雀のコミュニティーやフォーラムなんかも増えてきたし、大会も増えてきた。」
紺野
「そうなんだ。じゃあまた行くの。」
ジェン
「うん。来年6月にはイギリスとドイツで大会があるから是非行きたいと思ってる。」
紺野
「じゃあ、来年はまた海外に行く機会が増えそうだね。忙しくなるね。」
ジェン
「やっぱり、今のアメリカやヨーロッパでは4人集めて麻雀するだけでも難しいから、まずは普通にプレイ出来る環境を整えていければと思っている。」
紺野
「すごいね。そうなったら海外にも連盟の支部ができたりしてね。」
ジェン
「いいね。じゃあ、ジェンはシアトル支部だね(笑)」
紺野
「そうしたら研修しに行くよ。」
ジェン
「じゃあ英語覚えないとね(笑)」
紺野
・・・・そだね・・・・(笑)」

 

   




夢の国からこの国にやってきたジェン、でもまだ彼女の旅は終わらない。
多分生涯終わることのない旅なのだろう。

彼女の夢で世界を埋め尽くすまでは・・・





ジェン  

日本プロ麻雀連盟22期生 ワシントン州シアトル出身 3月1日生まれ A型
⇒HP(Jenn's Heavenly World)はこちら
⇒HP(Reach Mahjong:The Only Way to Play)はこちら

(このインタビューは2009年12月現在のものです)

 インタビュアー:紺野 真太郎

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