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プロ雀士インタビュー

今回のプロ雀士 : 福光 聖雄

 
 

第23期新人王戦を優勝した福光聖雄プロ
 
『福光君とは連盟に入る前からよく一緒に打ってたんですよ。
それで、僕がプロ試験を受けるって言った時、福光君は『ふーん』とか言って、特にリアクションもなかったんですよ。
でも、プロ試験の2日目に何故かいるんですよ。僕の話に興味無さそうにしてた福光君が。あの時はマジでビックリしました。』

台風を思わせるような大雨の新宿歌舞伎町で、前年度の新人王である私、平尾昌邦が、今年度新人王の福光聖雄プロをインタビューすることとなった。
しかし、福光プロは仕事の都合で遅れている模様。

そこで、その間に今回のインタビューに同席することになった今年デビューの25期生達に、彼の研修中の話や、プライベートな話を聞くことにした。
その中の一つが冒頭の話で、今回は、ここで聞いた話を今日の質問に織り交ぜていこうという流れである。

・・・そして、遅れること1時間。本日の主役である福光新人王が登場した。

 
福光
「スイマセン。遅れました。」

雨に濡れても、新人王をとった時と同じようにさわやかな笑顔である。
主役が来たところで、インタビュー本番のはじまりである。

一同
「かんぱーい!新人王おめでとー!!」
平尾
「先に皆からいろいろ聞かせてもらったんだけど、とりあえず、プロになろうと思ったきっかけを聞かせてもらっていいかな?」
福光
「家でネットをしてる時に、なにげなく『麻雀』で検索かけたんですよ。それでいろいろなサイトがあった中で、プロ連盟のホームページを見つけて、観戦記とか読んでこんな世界があるんだーかっこいいなーって思って、プロの世界に興味を持ったのがきっかけですね。」
平尾
「さっき同期の安村君から試験受けるのを内緒にされてた。とかって聞いたけど、なんでそこダマにしたの?」
福光
「ビックリさせたくて(笑)実は結構早い段階から受けるのは決めてました。僕は安村君が受けるのを知ってたからプロ試験の1日目に彼を見つけてずっと彼の死角に隠れてました。
どこまで隠れられるかって頑張っていたんですけど、さすがに実技の時に見つかっちゃいましたねー。 」
平尾
「なんでそんな無駄なサプライズを・・・」
安村
「こーゆー奴なんですよ(笑)」
平尾
「意外とお茶目なんだねぇ。じゃあ次は麻雀覚えたきっかけとかは?」
福光
「小学校3年の時に父親からですね。そこから家族麻雀をへて、中学からは友達と友達の父親と毎日のように打ってましたね。とにかくピンフを覚えるのに相当苦労しました(笑)」
平尾
「じゃあ雀暦は?」
福光
「20年くらいですかね。」
平尾
「結構長いねー。っていうか全然30歳には見えないね。年上なんだね。タメ口きいてスイマセンでした(汗)」
福光
「ホントそれよく言われます(笑)
 
平尾
「じゃあ観戦記とダブるかもしれないけど、新人王戦の話を聞かせてもらっていいですか?」

第23期新人王戦決勝の対局風景

福光
「とりあえずYシャツは、十段戦の時に着ていった絶好調Yシャツを着て行きました。」
平尾
「へー。意外とジンクスとか気にするんだね。」
福光 相当気にしますよ。十段戦の時なんか土曜日の対局が終わってその日に洗濯して、次の日の対局も同じYシャツで行って、その時会場係りを担当されていた天音さん(天音まことプロ)に昨日と同じシャツだってツッコまれましたもん。
平尾
「その縁起のいいシャツを着て新人王戦に臨んでまた勝ったと。もうそのシャツ相当すごいね。それ売ってくれない?(笑)」
藤井
「それにしても(新人王戦の)決勝全然緊張してなかったよねー。私なんかもう前日からガチガチで全然眠れなかったもん。」

話に割って入ってきたのは、前回のチャンピオンズリーグ準優勝の25期生・藤井すみれプロである。

福光
「いや、チャンピオンズリーグと違って、新人王戦は準決勝が終わるとすぐに決勝だからよかったと思うんだ。
準決勝のオーラスで、決勝に進むためには8.000点のアガりが条件なんだけど、そこで15巡目に高目三色のテンパイが入って、流局ギリギリでアガれて決勝に滑り込めたんですよ。
それでテンションめっちゃ上がって、しかも、決勝の配牌でドラのがトイツ、第1ツモがで暗刻。それがあっさりアガれて、もうテンション最高潮。
もう、新人王取るのは俺しかいないなって思って緊張とか忘れちゃいました。」
平尾
「ずっと見てたけど、確かに最初から最後まで集中が切れてなかったよね。入り込んでたというか。そうそう、賞金の使い道は?」
福光
「彼女と京都に旅行に行ってきます。」
藤井
「そうだ京都に行こう・・・・・・(意味不明)」
平尾 「(意味不明な発言はスルー)そういえば、さっき同期生たちが福光君は彼女できてからいきなり強くなったとかって言ってたけど。」
福光 いやーどうでしょう・・・(苦笑い)でもリーグ戦とかで、すごい負けた時に、結構厳しい事とかアドバイスとかくれて、支えになってくれたのは確かですね。
まぁ旅行は豪華なものにします。
平尾
「日ごろのお礼をかねてと。」
 
平尾
「やっぱり福光君と言えば、東大出身ってことで何かと注目されると思いますが、それについては何か考えてる?」
福光
「いやぁ、じつは全く意識してません。社会にでちゃったら学歴とか関係ないですからね。話題性の一つにでもなればいいかなってぐらいです。」
平尾
「まして卓上には学歴なんて関係ないと。」
福光 そうですね。

ここで突然・・
増田 「あ、どうも。」

・ ・・・・・・・・・増田さんだ。なんで?
先の藤井すみれプロと先月のチャンピオンズリーグ決勝戦を戦ったことが記憶に新しい、外見はいかついが、中身はもっといかついB1リーグ増田隆一プロ。

増田 「なんか新人王のインタビューを兼ねた祝勝会をやってるって聞いたんで。あ、隣いい?んで、何の話?」

・・・・いったいこの新人王は何人に声を掛けたんだろう。もはや同期ですらないぞ。

平尾
「いや、麻雀に学歴は関係ないって話ですよ。」
増田 そりゃそうだよ。だって俺中卒だもん(笑)あ、腹へったから何か食っていい?

・・・・・なんてマイペースな人だ。

平尾
「さっき、同期の子等から研修の時と比べて急に強くなったとかって聞いたんだけど。彼女が出来たから以外に心当たりはある?」
福光 研修の時に出た王位戦とか酷かったですもんね・・・・。やっぱり1番大きいのは十段戦を勝ち進めた事ですかね。
だんだんAルールの勝ち方がわかってきて、一つ進んで行くごとにどんどん強い人が出てきて、その人達にいっぱい揉まれて、その度に自分で成長を感じましたね。
平尾
「僕、七、八段戦で福光君に負けちゃったしね。」
増田 「やっぱり実戦に勝る成長はないよね。俺も王位戦の決勝で戦って強くなったって思うもん。」
福光 決勝で全然緊張しなかったのは、多分その九段戦まで進めた経験があったからってのもあると思います。

ここで・・・・
魚谷
「お疲れさまでーす。あ、福光君おめでとー。」

雨の中駆けつけた同期達

・・・・・・また増えた。

彼女は新潟で麻雀講師等のプロ活動をしている25期生の魚谷侑未プロである。今日はこのためもあってわざわざ新潟から来たそうだ。

平尾
「それにしても25期生って仲いいよね。一体感があると言うか。そーいうの珍しいですよね。」
増田
「最初いっぱいいても、けっこう辞めちゃうしね。」
魚谷
「研修も半年ずっと一緒で、リーグ戦もみんな一緒のスタートで一緒にいる時間が長いから自然とみんな仲良くなったんですよねー。もう何でも言い合えるぐらいですよ。」
平尾
「じゃあその同期でライバルとかっている?」
福光
「安村、藤井ですね。」
藤井
「え、マジで?!平尾君聞いた?ライバルだって。安村藤井キタコレ。」
平尾
「あぁハイハイきたね。昔から知ってる安村君と、福光君と同じく早くも結果を出してる藤井さんね。なるほど、じゃあ折角こんなに同期が集まってくれた訳だし、同期みんなに何かメッセージとかあれば。」
福光
「メッセージですか・・・・・。実は決勝も同期が見てくれていて、半分くらいはみんなにいい麻雀を見せたい、打牌で何かメッセージを伝えたいって思ってたんですよ。
俺はこの両面リーチ打たないんだぞとか、ここは先にこれを切るんだぞとか。だから、これからもずっといろんな意見を言い合って切磋琢磨してみんなで強くなって行きたいですね 。」
平尾
「じゃあ強くなる秘訣とかあれば何か。道場によく行ってるって話は聞いたけど。」
福光
「最近は全然打ててないんですよね。フリーもほとんど行かないですし、もうせいぜい週1とかで道場に行くぐらいです。」
平尾
「じゃあ普段の稽古法は?」
福光
「前はよく安村君とロン2使って半荘ごとに検討とかしてましたね。電話でロン2の牌譜見ながら何でコレ切ったかとか、自分ならこれ切るとか。よく安村君に駄目出しされました。」
平尾
「同期でそういうのって、なんかいいね。」
福光
「あと、こういう話をする時によく使うんですけど、例えば、こんな牌姿があったとするじゃないですか?」

そういって紙ナプキンに牌姿を書く福光新人王。



福光
「親で6巡目。ドラが・・えっと、なんか関係ない中張牌のとかだとしますよね。これリーチしますか?」
魚谷
「国士とか、高そうな河の人がいない限りリーチするかなぁ。」
平尾
「それでこれがどうしたの?」
福光
「僕はこれダマなんですよ。引きやシャンポンにしての2.600オールの狙いです。で、今度は、9巡目だったらどうするか?子の場合は?ダマにしてが他家に切られたら?ドラがの側ならどうか?とか一つの牌姿でいくつものケースを考えるんですよ。同期はほとんど即リーチで全然賛同してくれなかったけど。」
増田
「確かに、親で3面帳だからなんも考えないでリーチじゃプロとしてのレベルが低すぎるし、成長しないよね。他にも先制されていたらとか、ここまでの体勢とか、考えたらいくらでも選択肢は出てくるよね。」
福光
「普段あんまり麻雀を打てなくなった分、頭でいろんなケースを考えるようにしてるんです。観戦記とか読んでその状況を自分に当てはめて考えたり。」
平尾
「実に福光君らしいロジカルというか知的な稽古法って感じがするね。」

その後、しばらく増田プロと様々な状況事に場合分けをしてのリーチ、ダマ、テンパイ外しの話が盛り上がる。
本当にいくらでも話はでてくるものである。

平尾
「最後に今後の目標を。」
福光
「今までは全部のタイトルに参加することと、一つでもタイトルを取ることだったんですけど、1個取れちゃったから、次はG1を取る事ですね。
あと、やっぱり研修でもお世話になった瀬戸熊さんを倒したいです! 」

今回のインタビューで集まった人数はおよそ10人。
残念ながらインタビューにつきほとんど登場することはなかったが、ここに集まった全員がこの大雨の中、純粋に福光新人王を祝福しにきたのだ。
それだけで彼の人間性を伺うことができる。

約4時間のインタビューにおける彼の第一印象は、シャイで一見クールに思えたのだが、所々に垣間見える気遣いから感じられる温かさと、麻雀に対する強い思いや熱い情熱が、話せば話すほど溢れてくるようだった。
その辺が、こうして人を惹きつけるのだろうと妙に納得ができた。
インタビューとは名ばかりの、実に笑いの絶えない祝勝会だった。


翌日、福光新人王や魚谷侑未プロら数人で勉強セットのようなものをした。
今回彼は終始後ろ見をしていたのだが、一つ一つの打牌に対し深く思考し、様々な意見をぶつけ、更なる成長を遂げようとしてくる彼の目は、今後新人王と言う最初のタイトルに驕ることも満足することもなく飛躍し続けるであろうことを予感させてくれた。

彼の大いなる可能性や人間性の素晴らしさを十分理解したからこそ、前・新人王である僕からひとつ言い忘れたことがあったのでそれを締めの言葉にしよう。


福光新人王!次は負けないよ! 









福光 聖雄  ( ふくみつ まさお )
日本プロ麻雀連盟 25期生
⇒プロフィール(ロン2)はこちら

(このインタビューは2009年9月現在のものです)

 インタビュアー:平尾 昌邦

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