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第2回ロン2カップ
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プロ雀士インタビュー

今回のプロ雀士 :  荒 正義

インタビュアー: 山田 浩之
 


第28期鳳凰位決定戦を優勝した荒 正義プロ


小雨の中、荒さんのいきつけの小料理屋に2人で向かった。


荒正義プロと山田浩之プロ

「ボクいつものね。ヒロ君はビール?」
山田 「ありがとうございます。では、終わってからいただきます。」
「飲んでもいいのに。」
山田 「お酒弱いので。では改めて優勝おめでとうございます。20年ぶりの鳳凰位だそうですが。」
別に手を抜いているわけではないけど・・・・どちらかというと、ボクはスプリンターの脚質かもしれない。
予選を40回戦い、決定戦を20回戦では長すぎて闘志が萎えるのかもしれない。
実際、高校の時100メートルは12秒台で走ったけど、20キロマラソンでは全然ダメだった。」
山田 「荒さんが走るの速かったのは想像できないです。囲碁を打たれると聞いたので、てっきり文科系なのかと。
今回は、ブログで魅せて勝つと公言されていましたが?」
「今年からニコ生で鳳凰戦も配信されることになったじゃない。
だから、ただ勝つのではなく、いろんな技をちりばめて、みんなに納得してもらえるような、いい麻雀が打ちたかったんだよね。」
山田 「なるほど。」
これから決勝戦がニコ生で流されることが増えるじゃない。だから麻雀は変わってくと思うの。プロとはなんぞやってことが問われることになる。
鳳凰戦という大舞台であえてその新しい麻雀に挑戦しようって。またしなければいけない立場にいるしね。」

(荒さんのその強い思いに鳥肌がたった。)

山田 「1日目終了時、瀬戸熊マークのコメントをされていましたが?」
優勝争いは、とりあえず瀬戸熊との一騎打ちを想定していたのよ。望月も打点力はあるから優勝もあるかと。
だけど、望月は不調だったから2日目が済んで外したけど、瀬戸熊は外さなかった。それだけ彼が成長して大きな存在になったってこと。
今彼は、一番打てているプロとボクは見ている。こんなに相手をマークして打った麻雀は初めてで、疲れたよ。
3日目が済んで150ポイント離れてマークを外したけど、4日目に3連勝されてまたマークと。」
山田

「マークとは具体的にどうするのでしょうか?」






「マークとは、2回戦東4局2本場の打ちがすべて。瀬戸熊の親リーチに対して、右田が無スジの押してきたじゃない。
ここで、親の瀬戸熊にアガられるとまずいと思ったから、2人の現物の
はあるけど抜き打った。卑怯だと思わないし、これも技のうちのひとつだから。
麻雀は2人でやっているわけじゃないから利用しないとね。こっちも血を流しているわけだし。それに、麻雀はマークされる側のほうが有利だから。
自分が下家に座ったら、空仕掛けを入れて牌をしぼらせればいいしね。」
山田 「空仕掛け???」
ブラフだよ。牌は、絞らせる側より絞る側の方がつらいからね。小技に過ぎないけど・・・ただ、瀬戸熊はそういうことをまったくしてこなかったね。
麻雀を正面から真摯に受け止めて打っていたね。立派だと思うよ。」


山田
「3回戦東1局、瀬戸熊さんのヤミテンにがとまったのはなぜですか? 」



「右田の河が良くて、親の瀬戸熊がダブ東切ってきたじゃない。それで、そろそろ手仕舞いの時期って感じたんだよね。
それに、2人の裏スジの
を抱えているからこっちも死に手だなって、思っていたから。
が当たりって知ったのは、家に帰ってからだよ。指運と感がよかったのかもね。」
山田 「そうなんですね。荒さんがこうしてピタッと当たり牌止めるのを何度も見てきたので、見えている世界が違うのかと。
荒さんのように守りを強くするためにはどうすればよいのでしょうか?」
「まず流れを知ることが大事。そして、次の展開を読むことが大事。その鍛錬で次のアガリ番は想定できるようになるから。
勢いの差で戦う相手と、戦ってはいけない相手もわかるしね。」
山田 「はい。勉強会で森山さんや前原さんに教わって、多少はわかってきたつもりです。」
「あとは、相手の目線を見ることだね。目は嘘をつけないから。高い手が入ったらグッと力が入るとか。相手の心の揺れも読めるようになる。」
山田 「なるほど。目線ですか。難しそうですがこれから注意してみます。では、5回戦南1局2本場、6巡目テンパイからトイトイにむかったのは?」

北家 
 ポン ツモ

 ポン  ロン




「こうなる前に、が出たりツモったりしたらもちろんアガるよ。ただ、こうなると満貫が見えてくるじゃない。
競技麻雀は狙える手役は狙うべきだと思うし、
でアガリ逃しても1,300しかないしどうってことないでしょ。」
山田 「これはテレビ対局だからなのかと思いましたが、そういうわけではなかったのですね。
次は、6回戦南4局、下家の右田さんのチンイツの仕掛けに対して、を先に切ったのが印象的だったのですが?」

動画再生


「ポンするときにちょっと間があって、無理ポンかなって思ったんだよね。」
山田 「そうだったんですね。ではその後、現状3着目でヤミテンでもアガれば浮きの2着という場面で、薄い待ちでリーチを打ったのは?」


「ツモの感じが良かったからね。ツモればトップになるし。引いたときは、今年度はボクがとるなって思ったよ。8割ぐらいね。」


山田
「こんなに早くですか。6回戦ですでに感じてたんですね。続いて7回戦東1局ですが、9巡目にをポンしたのですが」

動画再生

このままでは駄目だ、動けって天の声が聞こえたんだよ。」
山田 「えっ???」
「冗談だよ。場合の応手だね。普段はしかけないよ。打っていて集中力が高まると閃くんだよね。それを大事にする。ボクの場合。
その閃きのほうが100%を超える麻雀を打てると思う。そうやって打ち続けてきているから体に染み付いてる。だからその通り信じて打ったんだよ。
手が動かないから動かしていこうと思ったの。これはメンゼンではしあがらないなって。」
山田

「それはわかる気がします。自然に声が出るときがあります。これは鳴けないでしょうけど。
最終戦、右田さんを追いかける立場になり、4回も満貫級のリーチが空振りましたが。」

3日目まで、ずっとノーマークにしていたから。でも、なんとかなるだろうって。ボクはプラス思考だから。
ただ、このまま負けたらマークした瀬戸熊に申し訳ないっなってのと、ニコ生の視聴者やボクのファンに申し訳ないから最後まで諦めない。
このままケツは割れんぞってのはあったよ。そう考える余裕はまだあったよ。」
山田 「そして、5度目の正直でほぼ並び、テンパイ料で逆転して3.8P差でオーラスをむかえます。
右田さんがノーテンだと読めたら、伏せる気はあったのでしょうか?」


「9割ノーテンだと思っていたよ。も無理して切っているなって。これがTVじゃなかったらノーテンにしてもいいけど、
生放送で、4日間40時間、多くのファンが観ていてくれたのに、万が一彼がテンパイでボクが手を伏せ勝負がつくとしらけちゃうじゃない。
流局まで時間があったし、右田がノーテンでも開けるつもりだったよ。」
山田 「最後に、今回の鳳凰戦で、点数をつけるとしたら何点でしょうか?」
「85点かな。ほんとはぶっちぎって勝って、120点を出したかったけど。でも、内容も濃かったし、今まででも一番いい決勝戦だった気がする。」
山田 「そうですね。最終戦は、自分も一視聴者として息をするのも忘れるくらい画面に見入っていました。ほんとに優勝おめでとうございます。」
ありがとう。さあ、ビールを飲んで!」
山田 「ハイ、いただきます!」


インタビューを終え、帰りの電車の中、荒さんの言葉を思い出す。
改めて荒正義という麻雀プロの凄さを感じた。その背中が見える日は来るのだろうか?

わからないがとりあえず、一歩ずつ歩んでいこうと思う。
A1、そして鳳凰戦で戦う日を夢みて。





 


荒 正義 (あら まさよし)
日本プロ麻雀連盟 副会長
⇒プロフィール(ロン2)はこちら

(このインタビューは2012年3月現在のものです)

  インタビュアー:山田 浩之

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