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プロ雀士インタビュー

今回のプロ雀士 :  魚谷 侑未

インタビュアー: 藤井 すみれ
 


第6期女流桜花決定戦を優勝した魚谷 侑未プロ


2009年8月31日。
連盟に入って1年目の新人王戦で、同期の福光プロが優勝して初タイトルを獲った。
同期のほとんどがその決勝戦を観戦し、その内容や闘いぶりに感動を覚え、そして嫉妬した。
『くやしい。なぜ、自分があそこにいないのか?』

私ももちろんその1人であり、自分の麻雀をふがいなく思った。
そのほんの半月前、チャンピオンズリーグで初めての決勝に残ったものの、優勝できなかったのもあると思う。

そんな中、同期の魚谷侑未は涙していた。
福光に、「よかったね、よかったね」と声をかけながら、大粒の涙を流す彼女を見て私は驚いた。
プレイヤーとして、悔しくはないのか?どうしてあんな風に泣けるのだろう。

その2年半後、2012年1月22日。魚谷は女流桜花を手にする。
そんな彼女のことを、一番近くでずっと見てきたと自信を持って言える、同じ25期生・藤井すみれが今回のインタビューをお送りします。


2月某日の真夜中、藤井宅にて。

藤井 すみれプロと魚谷 侑未プロ


藤井 「ゆーみん(魚谷の愛称)、もう何度も言ってるけど、女流桜花おめでとう!」
魚谷
「ありがとー!」
藤井 「もう決勝から2週間くらい経つけど、何か変わったことあった?」
魚谷
「うーん、あんまりまだ実感が沸かないんだよね。」
藤井 「えっそうなの?」
魚谷
なんか色んな人に色々言ってもらって、改めてすごい事なんだなぁって思うんだけど、
ずっとタイトルを獲る!っていうのを第一目標にやってきたから、不思議な気持ちなんだよね。」
藤井 「なるほどー。そんなもんなのかもしれないね。・・・(無冠の)私が言うのも何だけどね(笑)」
魚谷
「あはは(笑)」

【賞金の使い道は?】


魚谷
これは麻雀プロになった時から決めていた事なんだけど、
初めてタイトルを獲ったら、両親とおじいちゃんおばあちゃんに、温泉旅行とかプレゼントをしようって決めていたの!」
藤井 「え、えらいー!ずっと決めていたの?」
魚谷
うん。絶対そうしようと思っていた。子供のころから、あんまり親孝行な娘じゃなかったから(笑)
今できるのは、自分が何かしら結果を残して恩返しする事だからさ。」
藤井 「じーん・・・泣かせるねぇ。いい娘さんだよ!」
魚谷
自分の為に何か買おうとかは全然思わなくて。どちらかと言うと、今後の麻雀の活動で何かあった時のために、貯金しておこうかなって。」
藤井

「相変わらずケチだね(笑)まぁ言い方を変えると堅実だね。」

魚谷
「貧乏症なんだもん!」
藤井 「地方からリーグ戦や公式戦に通ってきていた時も、交通費とかも大変なのに欠かさず来ていたもんね。頑張り屋さんだよ。」
魚谷
ありがとうございます・・・(照)」
※魚谷は不器用なので、褒めるとありがとうございますしか言いません。


【自分の麻雀とハートについて】

   
藤井 「今回の決勝を見ていて、色んな判断でブレがなくて迷いがない、いい麻雀を打っていたと思うんだけど、
自分の麻雀で特に自信を持っているところってどこなの? 」
魚谷
「自分がここでどうしたら一番いいかっていう判断力と、それをする為の手順かな。
損得でクリアに考えて、押し引きできるとことか。読みも入れるんだけど、やっぱりまだまだかなぁ。」
藤井 「なるほどー。じゃあこれから伸ばしていきたいよね?」
魚谷
「うん!読みの要素はもっともっとやっていきたいと思っている!」
藤井 「ゆーみんて、いつも対局の日はお腹痛くなったりして、チキンなとこあるくせに、
いざ卓に入るとどっしり自分の麻雀打っていて不思議だよね。ジキルとハイドみたい(笑)」
魚谷
「ほんと、なんでだろうね。昔から緊張するとお腹は痛くなるんだけど、対局の日にずっと緊張しているかと言ったらそんな事ないしなぁ。」
藤井 「身体が拒否反応を・・・?(笑)」
魚谷
「身体が対局やだーって?(笑)」
藤井 「でも、ハートは強いと思う。自分がこう!って思ったら、誰に何を言われても貫くし。対局でも、あぁ迷いがないなって伝わってくるもん。」

【麻雀のトレーニング法】


藤井 「お仕事とかセットとか対局とか、毎日のように麻雀は打っていると思うんだけど、何か麻雀を打つ以外にやっている事はある?」
魚谷
「やっぱり毎日の麻雀を集中してやって、その中で疑問や気になる牌姿があったらノートに書き出して、
自分で後から考えたり、他の人に意見を聞いたりしているよ。」
藤井 「牌譜や戦術書を見るのが大好きな私より、ゆーみんは外交的だね。」
魚谷
「麻雀への気持ちもけっこうベクトルが違うよね。」
藤井 「うっ・・・それは思う。私はけっこう納得できるまで陰湿に打ち続けたりするけど、
ゆーみんはさっと切り上げて悪いところはここだったってまとめる感じ。」
魚谷
陰と陽って感じだよね(笑)」
藤井 「麻雀へのどっぷり度はおなじくらいだけどね!」

【一緒に戦った第9期特別昇級リーグ】


   
藤井 「2年目の9月から、一緒に特昇に出たじゃない?」
魚谷
「うんうん。」
藤井 「特昇は本場所のリーグ戦でトータルプラスの成績じゃないと、3位以内に入っても権利がなくて。ゆーみんはその大事なリーグ戦で2節目▲90で。
もうだめだねーなんて他の人に言われていたのに、4節目で4連勝して(笑)」
魚谷
これはきたでしょ!って思ったよー。でも5節目の最終半荘も、この着順のままじゃないとトータルマイナスになる!ってときにリーチが入って。
なんとか横移動して、本当に奇跡起きたーって思ったよ。」
藤井 「2人ともD1リーグだったから、昇級できたら本当に大きいしね。で、2人とも権利があるまま特昇の決勝に残って。」
魚谷
「・・・2人ともコケて(笑)」
藤井 「ね。今だから笑えるけど、ほんっっと悔しかったし、その敗戦を経て、今どう思う?」
魚谷
「やっぱり自分の悪いところが顕著に出たというか、かかっちゃったよね。
同じ年に静岡リーグの決勝に残ったときも、最終半荘までトップ目で、それまでよく打てていたのに、ゴールが近くなってズレちゃった。
それでも基本的にはよく打てていたのに、特昇はもっとおかしくなっちゃって。藤井さんを1回まくったあとかなぁ。」
藤井 「私が崩れたあとだよね。」
魚谷
うん。それで3位以内に入れるかも、いけるかも、って思ったらかかっちゃった。今だったらここはいかないほうがいいって局に無理しちゃったしね。
でも、その時の負けが今に効いてきたじゃないけど、自分の弱いところが分かって、同じ事はもう繰り返さないってそこで誓えたし、
本当にいい経験したなって思うよ。」
藤井 「今回の決勝への糧になってくれていたのなら嬉しいなぁ。あの時は、お互いがあんなに揺れたとこを始めて見たしね。
昇級したいって思いが強すぎてあんなんなっちゃったけど(笑)私達って麻雀も性格も全然違うのに、どれくらい麻雀に対する気持ちが強いか痛感したよ。」
魚谷
「4月からはC2リーグだから、いっしょだね。」
藤井 「・・・頑張ります(汗)」

おまけ1
おまけ2



【好きな男性のタイプ】


藤井 「普段、麻雀の話ばっかりだから、改めて聞いてみるけど、どんな人にぐっとくる?」
魚谷
・・・やさしい人!」
藤井 「なんですかその綺麗事は!」
魚谷
「え、ほんとほんと!優しくない人本当に無理なの!ケンカになっちゃうから。」
藤井 「あぁ、ゆーみんが気が強いもんね(笑)」
魚谷
「うん。一番好きなタイプはクーデレ。他の子には優しくないのに、私には優しいみたいな。」
藤井 「確かにそれはきゅんとなるね・・・。」
魚谷
でしょ♪ あとは趣味が合う人かなー。ゲーム好きな人とか。」
藤井 「最近もゲームやっている?」
魚谷
「昔はすごくやっていたんだけど、今はやっぱり麻雀が一番大事だから、ハマりそうなものには手を出さないようにしてるんだ。」
藤井 「ス、ストイックだねー。」

【女流桜花&プレーオフについて】

   
魚谷
「1年目はコケちゃってすごく泣いたんだけど、2年目でどうにか昇級できて、本当に嬉しかったなぁ。」
藤井 「うんうん。昇級して、Aリーグにアガって打ってみてどうだった?」
魚谷
強い人ばっかりで、打っていて楽しい!ってすごく思った。やっぱり強い人といい対局すると、モチベーションがあがってもっと頑張ろうって思えるし。」
藤井 「なるほどー!わかる。あと、やっぱりAリーグで打ち始めて、最初から決勝は意識していたの?」
魚谷
「・・・どっちかと言うと、降級しないかなって不安のほうが大きくて・・・(笑)」
藤井 「そうなんだ(笑)」
魚谷
▲50くらいでも降級しちゃったりするから、それくらい沈む時あるしなーって。」
藤井 「確かにBリーグに比べるとかなり人数も少ないし、厳しいよね。」
魚谷
「3節目とかも、安田プロが+90Pオーバーの中、なんとかちょい浮きで耐えられたのが大きかったかな。その後はどうにかポイントを積み重ねられたし。」
藤井 「そういうの大事だよねぇ。」
魚谷
1・2年目だったらもっと焦って傷を深くしていたかもしれないところで、きちんと我慢できるようになって。少しは成長したかなって(笑)」
藤井 「自力がついたってヤツですな!」
魚谷
「賛否両論はあるけど、自分の中でカタチを作って、自信を持って麻雀できるようになってきたかなって。」
藤井 「うん。そして、苦しいプレーオフだったみたいだね。ラススタートで。」
魚谷
瑠美さんとの着順勝負が本当に苦しくて。残れたときは、本っっ当に嬉しかった!実際「負けた」って思った瞬間が何度もあったし。」
藤井 「壮絶な闘いだったんだねぇ。で、実際残れて、決勝まで1ヶ月くらいあったけど、どんな風に過ごした?」
魚谷
「基本的には今まで通り過ごして、 時間ができればセットして、決勝に対するモチベーションが下がらないようにしていたかな。
服を買ったり、マッサージ行ったりもしたよ。あと運動はするようにしていた!」
藤井 「体力作り?」
魚谷
そうそう!で、毎日忙しくしていたらあっという間に決勝が来た感じ。」

【決勝での印象に残っている局は?】


藤井 「決勝での牌譜は、藤原プロの観戦記やエッセィでも沢山載っているから、ゆーみんが気に入っている局を聞こうかな。」
魚谷
「6回戦の東1局かな。」





魚谷
9巡目に、安田プロがを両面でチーして、ドラドラだなって意識して。」
藤井 「これはほぼテンパイだし、高いと読むよね。」


魚谷
「うん。それで途中を切らずに切りで粘って。
2枚目の
はノーチャンスで、私が切った1枚目のをポンされてなくての567チーだから、ほぼ当たらないと思って切れた。」
藤井 「しっかり読んでいるね。」


魚谷
それでテンパイが入った清水プロからが出るんだけど、がまだ切れないから鳴かなくて。」


藤井
「うんうん。それでが通って。」


魚谷
「桑原プロがあわせてくれたを鳴いてテンパイがとれたんだ。」
藤井 「これはよく打てているね!」
魚谷
地味だけど、これは気に入っているかな(笑)」

魚谷はこれまで同卓した人に「攻撃型」とか「ゼンツ」と言われる事が多かったと言う。
しかし、この局を見ても分かるように、きちんと読みを入れて、繊細でしなやかな麻雀を打つ面もある。
性格や麻雀は強気であるゆえに誤解を受けやすいが、彼女の麻雀は一打一打が魅力に溢れている。

【今後の抱負は?】


魚谷
「タイトルを獲ったからえらいとか、実力があるって思っている訳じゃないけど、これからもっと実際に実力をつけていって、
例えば、もう1つタイトルを獲れた時に「アイツ強いからしょうがないよな」って言われるような打ち手になって、結果ももちろんもっと求めて行きたい。
自分のいい所は、ストイックに強くなる為に突き進めるとこだと思うから、もっと上に昇っていけるように精進したいです!」
藤井 「ありがとうございました。これからも一緒に頑張ろうね!」
魚谷
ありがとうございました!」

魚谷と親しくなって、話してみたことがある。
「新人王のあの時、ゆーみんが泣いていてすごい嫌だったんだよ。他の人がタイトル獲ってなんで泣いているのかと思ってさ。」
魚谷は無邪気にこう答えた。
「だってさ、あの時の私はまだスタートラインに立ってないって思っていたから。
だから素直に仲の良い福光くんが獲ってくれて嬉しかったんだよ。」

最終戦南4局1本場。
清水プロの1人テンパイで流局し、魚谷は女流桜花を獲った。
歓喜の涙を流す彼女を画面越しに見ながら、自宅のパソコンの前で私も泣いていた。
泣いている自分が不思議で仕方なかった。でも、ただ嬉しかった。

彼女は今日もきっと、なかなか言う事を聞いてくれない、可愛くて小さな直方体と真剣に向き合っている。
魚谷侑未プロの益々の活躍を、皆様ご期待下さい!



 


魚谷 侑未 (うおたに ゆうみ)
日本プロ麻雀連盟 25期生
⇒プロフィール(ロン2)はこちら

(このインタビューは2012年2月現在のものです)

  インタビュアー:藤井 すみれ

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