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プロ雀士インタビュー

今回のプロ雀士 :  清水 香織

インタビュアー:大川 哲哉
 


第5期女流桜花決定戦で優勝した清水 香織プロ



2月末日午後、私は栃木県宇都宮市に車を走らせていた。
群馬から高速を乗り継ぎ2時間程。


大川 「お疲れ様です!遅れてすみません。」
清水
「お疲れ〜!どこ行こっか。宇都宮だし餃子でも行く?」
大川 「はい。お願いします!」

あいにくお目当ての有名餃子店はお休みであった為、近くのファミレスでの取材となった。

第5期女流桜花 清水香織。
過去に王位、プロクイーンを始め数々のタイトル実績を持つ超一流のプロである。


大川 「今日はよろしくお願いします!」
清水
「はい。よろしく〜。
しかし時の経つのも早いもんだね〜。大川君と知り合ってもう何年になるのかな? 」
大川 「ん〜自分が連盟に入って10年目ですから・・・」
清水
「いやいやいや、あんまり言うと私の歳ばれちゃうじゃない(笑)」

清水との出会いは一昔前に遡る。
現在では九州本部の中心的存在である浜上、安東(現副本部長)とは元々麻雀仲間であった。

当時既に有名であった清水香織。あれは浜上だったか安東だったか・・

「大川さん。大分に清水香織が来るらしいですよ。行きましょう!」

当時在住していた福岡から、大分の清水香織の店に行った事が始まりである。
この出会いが無ければ、自分達が連盟に入る事も無かったと思うし、麻雀プロになっていたのかさえ分からない。
その後設立した九州本部(当時は支部)にも多大な影響をもたらした人物でもある。


大川 「それはそうと女流桜花おめでとうございます!」
清水
「ありがとう。」
大川 「まずどんな思いで決勝戦に望まれましたか?」
清水
「2004年のプロクイーン以来タイトルを取って無いので、ここはどうしても取りたかったのよ。
しかも女流桜花は5期目にして初の決勝進出でもあったしね。」
大川 「2008年には王位戦の決勝進出もありましたよね。」
清水
「ああダンプがとった回ね。王位戦は序盤から全然ダメだったからね〜。とにかくここでとらないと今後チャンスがなかなか来ない気がしてね。」
大川 「はい。」
清水
「まあ、年齢的にもね〜(笑)あははは〜っ。」
大川 「まずは初日6回戦ですが2連勝スタートでしたね。どうでしたか?」
清水
「あたしね、タイトル戦打っている時は、あまり細かい点差とか確認してないのよね。まあ大まかには把握はしてるんだけどさ。
今回みたいに2連勝とかした場合は、特に意識してポイント差とか見ないようにしてる。」
大川 「それはどうしてですか?」
清水
「ポイント差を見て、離れているからって安心したりとか、近いからって変にびびったりしたくないからさ。 
なんとなく自分の感覚で把握しておきたいんだよね。」

これは自分にも分かる気がした。
もちろん条件戦になれば細かい点差等を確認するのは当然なのだが、道中は自分の麻雀を打ち切る事に全神経を注ぎたい。
その感覚と言うものが清水にとって一番大切であり、心の揺れを最小限に抑える方法なのではないか。


清水
「まあそんなんで最初は良かったんだけどさ、途中から自分でも有り得ないぐらいミスしちゃってさ。」
大川 「手順ミスとかですか。」
清水
「うん・・手順ミスとかって言うよりさ、なんて言うかボケっとしちゃってたんだと思うんだよね。」

もしかしたら交通事故の影響もあったのかもしれない。
決勝の前週に、清水は車を全損するほどの交通事故にあっていた。連絡をもらいすぐに電話したのだが、体は大丈夫との事。
ただそれ程の衝撃があれば、やはり完全な状態で挑むことは無理であろうと思っていた。

清水

「初日の不出来の象徴とも言えるのは2連勝後の3回戦目東3局だね、ピンズのメンホンだったんだけどさ、



ここから2枚切れの
を打たずに切っちゃったんだよね〜。しかもノータイムで。
どうして一番嫌いな七対子に決め打ちしちゃってんだろうって。」

大川 「これどうなったんですか?」
清水
「結局、ちろちゃん(朝霧)の1人テンパイになったんだわ。後で牌譜見直したんだけどまあアガリは無いにしてもテンパイは取れた。
この辺りから噛み合って無いのを凄く感じて、不安になってきたんだよね。初日はここらから崩れていったわけ。」

傍から見れば強靭に見える清水の精神面。だがやはり表裏一体と言うべきか、逆に脆い面がある事も自分は知っている。
もしもワンデーの決勝戦だったなら、清水は勝者になれなかったかもしれない。

清水
「初日の最終戦だったかな。6巡目に上家の瑠美ちゃんからドラのが出たんだけどね。



こんなの普段だったらチーしてノベタン
-のテンパイを絶対取ってるんだよ。
これ面前でテンパイしてもダマに受けると思うし、2,600か2,000点の違いしか無いでしょ。」
大川 「そうですか。この清水さんなら鳴かないイメージもありますけどね。」
清水
「あたしさ、麻雀はあまり上手くないと自分で分かってんのよ。だから基本的には仕掛けて手牌を狭める事はしたくないの。 
13枚あれば相手の危険牌を回避できる選択肢も増えるしさ。そして面前の破壊力もあたしは大切だと思っているから。
ただ仕掛けて流さなきゃいけない局面だってあるじゃん。 」
大川 「はい。急所は仕掛けますよね。」
清水
「初日終わったあと、後半戦はひっどい麻雀打ったなあと思ったの。これじゃあどうしようも無いって。
このとき瑠美ちゃんとだいたい40P以上は離れたと思ったの。でも実際は15Pぐらいだったでしょ。 」
大川 「はい。」
清水
「普通は1回でひっくり返る差じゃない。ただ気持ちのビハインドとしては40P以上に感じていたの。
そんで、その日師匠(沢崎さん)とプチ打ち上げん時に言われたんだわ『いつの間にそんな上手い麻雀打ちになったんだと』
それ言われて初めて目が覚めたの。確かにそういう局面たくさんあったの。七単騎でリーチを打たなかったの覚えてる? 」
大川 「はい。ブログでも見ました」 清水香織プロのブログはこちら
清水
「あれもね。あーあたしは何を気にしていたんだろう。あたしは技量がないのにさ、皆に納得してもらおうとか、上手く打とうとかね。
そんな体裁を保とうとしている自分に初めて気付いたわけ。迷いがあったんだよね、やった事も無い事をやろうとしていたわけ。決勝戦の舞台でさ。
だから麻雀がぐちゃぐちゃになったんだよね。タイトル戦はこんな麻雀でとれる程甘くはないんだと言う事を認識して次の日の方針を決めたの。」
大川 「そして2日目。後半戦に入ります。」
清水
「とにかく自分らしく麻雀を打とうと。自分らしく打ってぶっこんじゃったらしょうがないと(笑)」
大川 「はい。いつものパターンですよね。」
清水
「そうそう(笑)
ただ2日目は点差も意識するよ。タイトル戦は頭取りだからね。麻雀の東場と南場って感じでね。初日は東場、好きなように打とうって。
2日目は南場。相手との点差を考えて戦略を立てるじゃない。自分らしく打とうと気持ちは吹っ切れていたんだけど、瑠美ちゃんとの点差も意識してね。
直撃だけは避けようと。これだけは意識したね。」
大川 「はい。勉強になります。」
清水
「そうだね・・・象徴的だった局面があったよね。ちろちゃんがドラ暗刻でカンのリーチを打った局面ね。」

大川 「ああ、ありましたね。清水さんがオリた局面ですね。」
清水
「そう。あたし親でね。567の三色1シャンテンで、普通は真っ直ぐ行くんだけどね。でも瑠美ちゃんがリーチに無筋を1枚押してきたわけ。
まあドラの所在が分からないのもあるけど、瑠美ちゃん手役派だからさ、ダマテンの高い手も考えていたんだよね。
結局そのまま行っても瑠美ちゃんに1,300打つ事になったと思うんだけど、とにかく徹底して意識していこうと。」
大川 「ここまでで結構な差が付いていましたよね。この辺りで自分は大勢は決したかなと思っていました。」
清水

「まあ何が起こるかはわからないんだけど、はっきり言って10回戦終えた時に大体勝てるかなと(笑)思っていたわけ。」

大川 「そして11回戦のオーラスですね。」

清水
「男気魅せられたよね〜。あれはただの12,000には感じられなかったよ。そして瑠美ちゃんの一貫したメンタルの強さにもね。
やっぱりドラ暗カンとはいえ、加南(仲田)ちゃんのリーチが高ければ終わりなわけじゃん。
あれはやっぱ役満ツモられたぐらいの心の負荷になったよね。 」

11回戦で一気にポイント差を、いやそれ以上にメンタル面でも追い詰められた清水であったが・・・

休憩所で休んでいたらそこに清水もいた。対局者に声をかける事は出来ないので黙っていると休憩を終えた清水は一言こう言った。

「さて、もうひと仕事するか」と、やっぱりオーラあるなあ。
この時本当にそう思った。だってこんな事言えます?

これが清水香織である。追い詰められてからも、土壇場で絶対の自信を魅せる。
(まあ本心は違ってたんですけどね)


大川 「最終戦ですね。」
清水
「そう。ここでまた師匠(沢崎さん)の言葉を思いだしたんだよ。

「半荘に足を使えるのは2回だけだ」って言葉をね。
それなら瑠美ちゃんの親だけは全力で流そうっと思ったわけ。並び順もルミちゃんが起家で私がラス親ってことで有利ってのもあったよね。

大川 「その言葉通り2回の瑠美さんの親を清水さんがアガリきり優勝しました。」
清水
「優勝が決まった時ね〜、ぶっちゃけあたし泣きそうだったの。藤原さんが淡々とやってくるじゃない(笑)あん時ね。
だけど・・・なんか・・・キャラ(歳)的にぃ〜ダメかなみたいな(笑)フリスク食って堪えました(笑)」


   
   
大川 「では最後に、今後の抱負をお願いします。」
清水
「そうだね、女流桜花の方は1年間ディフェンディングという立場になりますので、その間、雀力諸々が落ちないように・・(笑)」
大川 「もろもろですか(笑)」
清水
「そう!もろもろが!衰えないよう頑張りたいと思います(笑)
もちろん北関東リーグは出るので全力で頑張るよ。 」
大川 「本日はありがとうございました。今後とも北関東もろもろ(笑)含め、宜しくお願いします!」
清水
「こちらこそ宜しくお願いします。ありがとうございました(笑)」
   
   
   
   
   

プロとして、一人間として、清水香織のスタンスは男の自分から見ても憧れであり、そして何よりかっこいい。
いつまでも自分の目標であり憧れのプロなのである。


 


清水 香織 (しみず かおり)
日本プロ麻雀連盟13期生
⇒プロフィール(ロン2)はこちら

(このインタビューは2011年2月現在のものです)

  インタビュアー:大川 哲哉

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