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プロ雀士インタビュー

今回のプロ雀士 : 堀内 正人

インタビュアー:武石 絵里
 


第27期十段戦を優勝した堀内 正人プロと
プレゼンテーターの灘 麻太郎会長

日本プロ麻雀連盟のビッグタイトルのひとつ、十段戦。
連盟の歴史と同じだけの、長い歴史の1ページに、新しい名前が刻まれました。

第27期十段位に輝いたのは、堀内正人。
新しく十段位の栄冠を手にしたのは、25歳の若者でした。
若い若い十段位の誕生です。

今回のインタビューは、彼が上京してきてから、かれこれ4年の付き合いになる武石がインタビュアーを務めさせていただきます。


武石 「第27期十段位おめでとう!!」
堀内
「応援ありがとう。」

祝勝会にて
祝勝会に集まった仲間達


武石 「やばいね。十段位だってよ。G1タイトルだよ。すごすぎない?」
堀内
「ありがとう(笑) 正直、獲れると思ってなかったよ。」
武石 「そんな気持ちの中、見事優勝しちゃったわけだけど。感想をお願いします。」
堀内
「うーん・・今でもいまいち実感湧いてないんだよね。十段位を獲ってから、まだ一日も休みなくてさあ。」

(※インタビューは、決勝から1週間後の9月18日に行いました。)

武石 「嬉しい気持ちに浸る余裕がないほど多忙って。いやだね(笑)」
堀内
「でも、まわりの人たちからの反応で、すごいことしちゃったんだって少しずつ思い始めてるよ。」
武石 「優勝の瞬間は?あの、涙の瞬間。」
堀内
「五段戦から参加して、対戦相手はみんな先輩。AリーガーやBリーガーの強い人たちだらけで、ずっと苦しい対局が続いたんだ。」
武石 「チャンピオンズリーグ優勝のシードがあったとはいえ、長いよね。」
堀内
「うん。だから、優勝した瞬間は、嬉しいとかそういうのよりも、もうこれ以上戦わなくて良いんだっていう安堵感でいっぱいだったよ」

展開に恵まれた、天運に恵まれた、配牌に恵まれた、ドラに好かれた、なんかツイてた。
ただそれだけだと、そんな風に言う人もいると思います。優勝した本人でさえ、色々恵まれていたよね、と言いました。
技術だけでは勝てないこともあるのが麻雀です。
それは、すべてのプレイヤーに平等であることで、その中でどう戦いどう勝つかを探し当てられた人に、女神は微笑むのかなと思いました。

武石 「ブログで、初日終了後、『すごく楽しかった』と書いてたよね。」
堀内
「初日の終わり方は理想的だったんだ。誰かが突き抜けるでもなく、好位置につけていられたから。
あと、観戦者や記録者がいる中で、自分が信じてきた打ち方を最高の相手に思いっきりぶつけられるっていうのが、すごく気持ちよかった! 」
武石 「晴れ舞台だもんね。帰ってから2日目のこと考えても怖くならなかった?ちゃんと寝られた?」
堀内
「初日終わって、現十段位の前原さん・現鳳凰位の瀬戸熊さんと競っていられたんだよ。こんなに嬉しいことはないよね。
あ、怖くはなかったけど、何回も吐きそうにはなったよ笑。22時に布団に入ったんだけど、2時まで眠れなくて、4時半に起きちゃった。 」
武石 「じゃあ、全然寝られなかったのか。初日の結果を踏まえて、2日目はどんな風に打とうとか作戦みたいのはあった?」
堀内
「ベスト16からずっと、対戦相手の牌譜はたくさん見てきたよ。手作りする相手の河はどうしても派手になる。
そういうのとか前もって頭に入れておくことで、恐怖心が和らぐんだ。 」

恐怖心、そんな言葉を聞くとは思ってもみませんでした。
ベスト16のときから、ブレない心でただひたすらに自分の麻雀を淡々と打ち続けているような印象でした。
その陰には、精神力を保つための地道な努力が、たくさん隠されているのかもしれません。

堀内
「抜け番が決まって、吉田さんと松崎さんが抜け番の6・7回戦が勝負だと思った。
それと、初日からそうだけど、目の前の対局だけに集中しようと言い聞かせてたんだけどね。 」
武石 「やっぱり優勝意識しちゃうよね。」
堀内
「うん・・。9回戦、そのとき一番のライバルだった前原さんと、トップラスで80,000点以上の差をつけたときに、はっきりと意識しちゃった。」
武石 「で、10回戦は、自分が抜け番だよね。なんか待っている間に色々考えちゃいそう。」
堀内
「やっぱり、前原さんに差を詰められるのはいやだなって思ってたよ。でも、しっかりトップをとってくる。
当然だけど、楽はさせてもらえないよね・・笑。それで、11回戦、ちょっとかかっちゃったかも。 」

十段戦三連覇中の、『前原雄大』という大きすぎる存在。四連覇を阻止するのがこの無名の若者だと、誰が想像したでしょうか。
上京して4年目、プロになって5年目、メンバーになって8年目。とても長い年月を麻雀のために費やしてきました。
たとえ多くのものを犠牲にするとわかっていても、捨てられなかった道です。
これからの更なる活躍に期待したいです。

武石 「今年の2月にチャンピオンズリーグ初優勝して、半年後、またチャンピオンズリーグ決勝に残ったけど負けて。
その時点で、1ヶ月後の十段戦決勝で打つのは決まってたわけだけど、どんな感触だった? 」
堀内
「チャンピオンズリーグで負けた時、今日の麻雀では、十段戦は絶対に勝てないと思った。自分の中での決め事を守りきれなくて。」
武石 「今回の決勝では、自分の麻雀っていうのを打ち切れた?」
堀内
「打ち切れた、と思う。僕のスタイルは、自分ではさ、全力で攻めて全力で守る麻雀だと思ってるんだ。
まわりからはそんなかっこよく思われてないんだろうけどね(笑) 振れ幅のある麻雀っていうのかなあ、主導権を握って自分のペースに持ち込みたいんだ。
今回は特にね、エラーしてくれるような相手じゃないのはわかっているけど、相手を揺さぶりたかった。」
武石 「あんなにリーチ、リーチ言われたらいやだよー。げんなりするよー。」
堀内
「そうそ(笑) 少しでもそうなってくれたら良いな、と。あと、決勝だからって、かっこよく打とうとかキレイに打とうとか考えずに、
“自分らしく”打とうと思っていた。小手先の技術とかで勝てるほど、相手は甘くないと思ったから。
たとえすごく違和感を感じたとしても、システムは曲げない打牌を心がけてたよ。 」

チャンピオンズリーグ決勝で負けたころから、少しだけ打点を気にするようになった、と話していました。
リーチしてツモれば、1,300・2,600くらいはあるようなテンパイを組もうとしている、と。
チャンピオンズリーグでの敗戦は、今回の十段戦決勝に良い影響を与えたのかなと思いました。
負けたことで、より沢山のことを考えて対局に臨めたのではないでしょうか。

武石 「来年は、ディフェンディングチャンピオンとして挑戦者を待ち構える側だけど、連覇に向けての意気込みなんかを。」
堀内
「優勝した実感も湧いてなかったから、まだ連覇とかは考えてなかったなあ。
でもさ、次に良いとこなしでコロッと負けたら、やっぱり堀内の打ち方じゃ・・とか言われちゃうのかな、と。」
武石 「そうだね。新しいスタイルって、結果を残し続けないと認められにくいよね。これからが勝負だね!」
堀内
「うん。ここからがスタートだと思ってるよ。十段位の名に恥じないようにこれからも頑張るよ!」

今度は、自分が研究される番です。来年、どれくらいパワーアップしているか。
来年の十段位戦決勝が、今から楽しみです。


武石 「今年は、若手が大活躍だね。マスターズ優勝の樋口プロも、同期で同い年みたいだし。他の若手の気持ちを盛り上げるよね。」
堀内
「僕さ、先輩たちが作り上げてきた連盟の歴史とかを、チャンピオンズリーグで勝ってから意識し出したんだ。
僕たち若手が、麻雀界のために何が出来るんだろうって。連盟に甘えるだけじゃなくて、僕たちが盛り上げなきゃ駄目だと思うんだよ。 」
武石 「今回の優勝を見て、俺もやってやろうって思った人は、きっといっぱいいるよ。
そういえば、プロリーグはC3からB2まで特別昇級出来たみたいだね!リーグ戦での活躍も楽しみにしてるよ!」
堀内
「ありがとう。職場が一緒の白鳥くん(白鳥翔プロ)がB1にいるから、早く追いつきたいな。」

同じ店で働いている白鳥翔プロに、“十段戦前の堀内正人”についての話を聞いてみました。
翔くんはあっさり、「獲ると思ってたよ。」と答えてくれました。
決勝前、Aルールの話を沢山したことや、一緒に牌譜データサービスを見て研究したことを、楽しそうに教えてくれました。
そして、堀内正人の十段位優勝という事実は、彼の気持ちに変化をもたらしました。

白鳥
「ほりくん(堀内正人プロ)が十段位を獲ったことで、今まで打てなかったリーチも打ちたくなったよ。競技麻雀で、2,600の愚形リーチってイビツじゃん。
だけど、そういうのを打っていきたいと思った。」

他にも、セットで試すんだけどなかなか上手く出来ない、という話を耳にしました。
堀内正人の、デジタルな、メンバーのお手本のような、現代風の打ち方は、魅力に欠けるという人も大勢いると思います。
それでも、少数だとしても、魅かれた打ち手が確かにいます。
圧倒的な存在感のある相手との、真剣勝負。気迫に押し潰されそうになりながらも、自分の麻雀を貫き通した精神力は、本当に本当に素晴らしかったです。
先輩方のことばを借りると、がむしゃらに自分の麻雀をぶつける勇気、自分の麻雀を徹底出来る精神力、ピュアな心。
彼が、十段位という栄光を掴むことが出来たのは、自分を信じる強い心があったからかもしれません。


武石 「そういえばさ、蕎麦屋・・」
堀内
「いや、それはいいよ、書かなくて!」
武石 「十段位獲った人の回り道、貴重な話だとおもうよ(笑)」
堀内
「うーん・・まあいいか(苦笑)」
武石 じゃあ改めて。蕎麦屋になろうとしてたよね?あれ、なんだったの?
堀内
「えーと。メンバー業に嫌気がさしてしまって。自分を見つめ直そうと思ってメンバーやめたら、そういう話がまわってきて。
蕎麦屋開業しようとしてたんだよね(笑) 」
武石 「私が話を聞いた時にはかなり煮詰まってて、もう場所も決まっているみたいな雰囲気だったよね。」
堀内
「うん、なんかね。でもさ、いや違うだろ!ってなるよね、流石に(笑)」
武石 「よかったね、蕎麦屋やんなくて。蕎麦屋やってたら、たぶん十段位にはなれてないと思うよ。」


いま、彼は、メンバーという仕事に誇りを持っています。
そして、後に続く若者たちにも夢を持ってこの世界に入って来てほしい、と話していました。
そのためにも、もっとメンバーが働きやすい環境になることを、強く願っていました。
また、メンバーという仕事は、自分がしっかりしていないとあっという間に持っていかれてしまう、ということをちゃんと知っていてほしい、とも言いました。
反面教師を嫌というほど見てきたからこそ、これから入ってくる人たちには強い心を持って欲しいのかなと思います。
目標とされるような人になりたいんだ、と話したときの笑顔が、この道に進んだことを後悔していない証のようでした。


信じる道を一生懸命歩み続けて、やっと手にしたG1タイトルの栄冠。
駆け抜けてきたというよりは、一歩一歩、ゆっくりでも着実に進んできました。
錚々たる名前の並ぶ歴代十段位。そこに自分の名前が並ぶことは、麻雀プロにとってすごく名誉なことだと思います。

「いつか鳳凰位を獲りたい。」

言葉にはしませんでしたが、きっと強く思っていることではないでしょうか。
今はまだB2リーグですが、一歩一歩、ゆっくり階段を昇っていくことだと思います。
そのときが来るのを楽しみにしています。

鳳凰位になったら、またインタビューさせてね笑
十段戦優勝おめでとう!!

 


堀内 正人  ( ほりうち まさと )
日本プロ麻雀連盟 22期生 
⇒プロフィール(ロン2)はこちら

(このインタビューは2010年10月現在のものです)

  インタビュアー:武石 絵里

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