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プロ雀士インタビュー

今回のプロ雀士 : 瀬戸熊 直樹

インタビュアー:四柳 弘樹
 


第26期鳳凰位決定戦を優勝した瀬戸熊直樹プロと
プレゼンテーターの灘麻太郎会長

今回、麻雀界の絶対王者こと前原雄大プロを敗り、第26期鳳凰位を獲得した瀬戸熊直樹プロにインタビューさせていただきました。
誰かにインタビューするというのが初めての経験であり、不安が大きかったのですが、瀬戸熊プロには私が連盟に入った時からお世話になっており、
その鳳凰位に懸ける思いの強さは以前から知っていたので、今回のインタビューはとても光栄な事だと思い受けさせていただきました。


せっかくの機会なので、麻雀界きってのイケメン雀士の鳳凰位に対する熱い思いと、今回鳳凰位を獲得したことによる喜びなど、
本音の部分を聞いてみたいと思います。

 
四柳
「鳳凰位獲得おめでとうございます。鳳凰戦が終わって今の心境を聞かせてください。」
瀬戸熊
「ほっとしています。」
四柳
「一言ですか?(笑)」
瀬戸熊
「実はまだ、あまり実感がないんだけど、お店とかで、トップ取った時に「優勝は鳳凰位です」とか茶化して言われると、
鳳凰位獲ったんだなって感じになるよね。(笑)」

{本当はめちゃくちゃ嬉しいはずでしょ?}

四柳
「そうですかあ?鳳凰位ってプロ連盟で一番大きなタイトルじゃないですか。連盟員としては一番獲りたいタイトルだと思うんですけどね?」
瀬戸熊
「そうだね。これは僕がプロ連盟に入る時の話なんだけど、当時のプロ試験の面接官が灘会長と伊藤副会長で、その2人に
『僕は鳳凰位を獲りたいのでプロ連盟に入りたいんです』って言ったのを覚えているんだよね。
それでCリーグ時代から、本当に鳳凰位だけ目指してやってきたから、リーグ戦を戦っている時も昇級を目指しているわけじゃなくて
「こんな所で戦っている場合じゃない」「早く鳳凰位への挑戦権が欲しい」と思ってやっていたね。」

{やっぱり本物の鳳凰位はプロ連盟に入る時からそうなのね。}

四柳
「とにかく早くA1に上がって、鳳凰位に挑戦したいというのが1番にあったわけですね。」
瀬戸熊
「そうしたら、A2に上がってから5年もかかっちゃったけどね。はっはっはっ。だから、A1に上がった時はすごく嬉しかったよ。
鳳凰位に挑戦できるリーグまできたってことが嬉しかったね。そんな感じでこのタイトルだけは欲しいというのがずっとあったんだよね。
その途中で、十段戦の決勝に残ったり、マスターズや王位戦の準決勝に残ったりして、その時々獲りたいという気持ちはもちろんあるんだけど、その獲りたいの度合いが違ったんだよね。意固地になっていた部分もあるよね。」
四柳
「意固地ですか?」
瀬戸熊
「鳳凰位に登り詰めなきゃ終わんないだろうみたいな感じだよね。」

{イケメン鳳凰位は言うこともかっこいいなあ。}


瀬戸熊 直樹プロとインタビュアーの四柳 弘樹プロ

四柳
「鳳凰戦が終わって1週間ぐらい経ちましたが、そんなに気持ちに変化はないんですよね?」
瀬戸熊
「そうだね。変化はないけど周りの人に「おめでとう」って言われたり、応援に来てくれた後輩や、昔のお店の仲間達が喜んでくれるのを見ると、獲って良かったなって思うよね。特に今まで、悔しい思いをさせてきたからね。」
四柳
「そうですね。僕もその中の1人です。だから今回本当に良かったです。(涙)」
瀬戸熊
「四柳も、今回は珍しく見ていたよね。」
四柳
「初日を見て、調子が良くなさそうだったから、僕が見ているとダメなのかと思い、次の日は観戦するか迷ったんですけど・・・
それで見に行った途端に前原プロに5,800放銃して、やっぱりそうなのかと思い、2日目は観戦をやめ速報だけ見ていました。」
瀬戸熊
「前原さんに5,800放銃した時に、(9回戦目の東1局)こういう放銃はやめようと思ったの。
1,500の可能性もあると思って、安易に打っちゃったんだよね。だからこの半荘はラスでしょうがないけど、「気を引き締めないと」と思ったね。
今回、数字を見てもらえればわかるように、ラスを極力小さくしているんだよね。1回放銃したら2回目は避けるようにしていたんだよね。
ただ、2日目の初戦だけは取らないと離されると思ったから、あそこを取れたのが大きかったね。それに調子がいいのもわかったしね。
本当は、2日目を終わって浮きの2着につけたかったんだよね。おかげで初日と2日目はすごく寝れたのに、3日目は寝れなくなっちゃったんだよね。」
四柳
「初日が終わった後も良く寝れたんですか?」
瀬戸熊
「そっこー寝たよ。体力勝負だと思っていたからね。4年前の鳳凰戦で初日に突っ走った時に、2日目に状態が落ちてきて眠気がきたのよ。
この大事な場面でそういう自分が許せなかったんだよ。それから決勝の前はすごく寝るようにしているよ。
それからは寝ようと思う時間に寝れるようになったよ。そういう風にしていたんだけど、
2日目が終わって、すごくリードもらったときは寝れなくなっちゃったね。」
四柳
「傍目から見て、3日目は瀬戸熊さんならもう大丈夫だろうと思ってたんですけどね。」
瀬戸熊
「だから、前回の鳳凰戦も周りの人がそう思うように、自分もそう思っちゃったんだよね。今までいけると思った後に何度もこけてきたから、
本当に今回こけたら、腹掻っ捌かなきゃいけない気持ちでやってたよ。(笑)」
四柳
「点数的にかなり有利に立ったのが、余計にプレッシャーになったんですね。」
瀬戸熊
「はっきり言って3日目は「早く終わってくれ」とか「誰か代わってくれ」とかそんなことばかり思ってたよ。
前回の鳳凰戦では途中ですごく楽しいなとか、この場所で戦えている自分が幸せだなって思ったんだけど、今回は1度も思わなかったんだよね。」
四柳
「本当にですか?」
瀬戸熊
「本当にそれくらいプレッシャーとかきつい部分が多かったね。実は終わった時に、自分はガッツポーズぐらいするんじゃないかと思ってたんだけど、
脱力感でいっぱいだったね。」

{ガッツポーズ見たかったんですけど。}

四柳
「次にやっぱり今、絶対王者と言われる前原さんについて聞きたいんですが、やっぱり意識されてたんですか?」
瀬戸熊
「前原さんに対しては、僕が1番研究したと思うよ。全部の決勝の全局見たし、牌譜も何回も見直したし、
癖とかありとあらゆる情報を自分の中にインプットして、シミュレーションしていつも戦っていたからね。
プロ連盟の中で、ここ2年くらいで前原さんを1番研究したという自負はありますね。それで戦っている途中に思ったことは、前原さんに親はさせない。
高くなりそうな手でも流すことを最優先にしたね。これは板川プロも柴田プロも同じ意識だったと思うよ。3人の意識が1つになっていたね。
例えば、前原さんが親番でリーチにきた時に、誰か勝負している人がいたらその人に任せるし、自分が勝負しなきゃいけない場面だったら、
責任をもって怖くても最後まで自分が請け負いますっていう気持ちで無筋とか切っていたね。そこは3人の共通の意識だったと思うよ。
それほど前原さんがマークされていたし、偉大なチャンピオンだということだと思うけどね。
あと印象に残っている局として、配牌でソーズのホンイツの1シャンテンで自分の中では仕上がったという感覚だったんだけど、
前原さんにチーテンの3,900をアガられるんだよね。僕が
-待ちで前原さんがカン待ちのチャンタ三色ドラ1なんだけど、
その親を蹴られたときに、リードはしてても気を引き締めなきゃって思ったね。
突き抜けなきゃいけない場面でもそうさせてくれないというか、自分が場を支配した状態でアガれなかったのって久しぶりなんだよね。
それでまだ戦いは終わってないし2日目のポイントを見ても安心はできなかったよね。」
四柳
「ほかに何か作戦はあったんですか?」
瀬戸熊
「まず板川プロに対しては、リーチがめちゃくちゃ高いのがあるから、板川プロのリーチはケアしていたけど、
3日間の相性が悪くないと思ったから途中から押せるようになったかな。
柴田プロに対しては、ずっとリーグ戦からホンイツが早くて高いんだよね。柴田プロのホンイツには気をつけていたよ。
だから柴田プロのホンイツには1回も放銃していないと思うんだよね。この3つが今回の作戦としてあったよ。」
四柳
「次に、リーグ戦が終わってから鳳凰戦まで3週間ほどありましたが、どんな準備をされたんですか?」
瀬戸熊
「今回は、最終戦の役満で決定戦に残ったよね。だから、上の位置にいて戦っていればもっと早くから鳳凰戦に向けて心の準備ができたと思うんだけど、
完全にあきらめている状態から残れたから、決定戦までに何かをしなきゃっていうのはなかったかな。
だから3日目に先頭に立った時に初めて動揺しちゃって、それまでは鳳凰戦という意識もそんなにしないでいたんだけど、
最後の6回戦は本当に胃が痛かったね。今まで生きてきた中で1番集中しているんだけど、1番開放されたいって思っていたね。
それで不思議なのは、他のタイトル戦で勝ったときも負けたときも、だいたいの局は覚えているんだけど、
今回の鳳凰戦18回戦の中で、頭の中で抜けてる局が何個もあるんだよね。
どうやってトップを取ったんだろうという半荘もあって、それって集中しすぎて1局終わったら次に集中みたいになっていたのかなって思うんだよね。」
四柳
「そんな中でも1番嬉しいアガリとかってありますか?」
瀬戸熊
「そうだね、2日目の1回戦目東2局の高めイーペーコーのピンフドラ1を一発でツモッたのかな。」
四柳
「なぜそれが1番なんですか?」
瀬戸熊
「それまで両面がなかなかツモれずにいて、1回メンピンツモドラ1が欲しいと考えていたんだよね。
これは競技ルールではいつも思っているんだけど、子なら1,300・2,600で、親なら2,600オールが欲しいんだよね。
そのときに自分の中のスイッチが入るんだけど、それがそれまで1回もなくて。」
四柳
「この場合安めじゃないですか?」
瀬戸熊
「全然問題なく満足だね。高めじゃなくていいし、今日はいけるって思ったね。メンピンツモドラ1がオーソドックスだけど、
一番良い状態のときのアガリだと思うんだよね。」
四柳
「そうですか。僕の中で瀬戸熊さんはもっと豪快なイメージがあるんで意外ですね。

それでは最後に、今後の目標をお願いします。」
瀬戸熊
「鳳凰位のタイトルに恥じないように、みんなの模範となるようにしたいね。あとはディフェンディングのチャンピオンは初めてだし、
リーグ戦を1年間打てないというのは、僕みたいな感覚を訓練で積み上げていくタイプは稽古不足になるといけないので、
きっちり稽古を積んで、1年間で一回り大きくなって連覇したいです。また次の目標である十段戦で、前原プロと戦えればいいと思います。」
四柳
「今日はどうもありがとうございました。」
瀬戸熊
「あと1つ最後に書いて欲しいことがあるんだけど。」
四柳
「はい。」
瀬戸熊
「今回、戦っていて凄く感じたんだけど、鳳凰戦というのは下のリーグからの積み重ねで、ようやくA1に上がって初めて権利が得られる所だから、ステージが高いというか、他のタイトル戦だったら調子が良ければ決勝に残れたりするけど、鳳凰戦は積み重ねることでしか残れないステージだと感じた。
ただ、この高いステージを作ったのは、プロ連盟の歴史だと思うんだよ。
みんながそういう思いで戦ってきたからこそ、そういう歴史ができたんだよ。
そういった意味では、プロ連盟の歴史も感じたし、鳳凰位の重みも感じた。このステージを作った灘会長をはじめ小島先生や先輩方はすごいなって思ったね。
だから自分も鳳凰位にはなったけど、その歴史を汚さぬように、次の世代にこの高いステージのままつなげていかなきゃいけないと思ったよ。」


最後に鳳凰位から素晴らしい御言葉を頂きました。
今回のインタビューを通じて、鳳凰位決定戦という場所は本当に特別な場所であり、
その場所に立ったものにしか感じられないことも多くあるんだなと感じました。
そして、この最高のステージでいつかこの尊敬する瀬戸熊直樹と戦えたら本当に幸せだろうなと・・・

 





瀬戸熊 直樹  ( せとくま なおき )
日本プロ麻雀連盟14期生
⇒プロフィール(ロン2)はこちら

(このインタビューは2010年3月現在のものです)

 インタビュアー:四柳 弘樹

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