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プロ雀士インタビュー

今回のプロ雀士 : 黒沢 咲

 
 


第6、7期プロクイーン決定戦を連覇した黒沢 咲プロ


連盟道場で、藤原プロ、内川プロ、田代プロと雑談中にメールが一件。山井プロから。
次の上級講座の締め切りかなぁと、気楽に画面を見る。

「申し訳ないんですが、黒沢さんのインタビューお願いできますか」

結構改行があり、最後に「ご指名です」とあった。

   
瀬戸熊
「ワラさん、こんなんきたのですが・・」
藤原
「そりゃ、しょうがないよセト。ご指名じゃ断われんよ。」


内川、田代、(爆笑)

ちょっと分かりづらい人もいると思うので、ご説明を。
前回、二階堂亜樹プロのインタビューをやらせて頂き、有名女流プロを僕ら男性プロが書く、ということが非常に難しい事を知った。
やはり、異性のインタビューは難しい。
そんな事を、山井さんとも話していた矢先のメールだったので、山井さんも気まずく思ったのだろう。

でも、この時本音はちょっと違った。
頼られると、もともと根が単純バカなだけに、うれしくてしょうがない。
よっしゃー、俺にまかさんかい的なノリになっていた。で返信。

「了解しました。喜んでやらせて頂きますとお伝えください。」

まったく単純な人間で、自分でもあきれる。
しかし、前回同様大変なのがここから。

まず、インタビュー前に完全に予習して、「黒沢咲マニア」にならなければならない。
さっそく、この日からプロクイーンの牌譜を取り寄せ、研究(まあここは実際に見ていたのでわりと簡単)
次にブログ「女流雀士、黒沢咲のONとOFF」完全読破。
三割くらいは、見ていたので、内容はだいたい知っていたが、ある程度の好みの傾向をチェック。

次に、前2回のインタビュー記事をチェック。今回で3回目のインタビューとなる黒沢プロ。
同じ事を書いてもしょうがないので、かぶらないように。
僕の中で「黒沢咲」なる女性の人物像が解明されていく。

一応、連盟入会時から5年程、彼女のことは見てきたので、ある程度は知っているつもりだが、
それでもプライベートはほとんど知らないし、会話もあまりした事がない。
ただ、黒沢咲の人物像は、ある一つの出来事で、僕の中では9割出来上がっていた。
今回は、その事の確証を得るためのインタビューとも言えた。
         

インタビュー当日

新宿の喫茶店にて(ただし、僕がいつも行く、珈琲一杯200円〜500円の店ではなく、珈琲1杯800円のお店)気を使いまくりのバカ。
さらに気の使いまくりは続く。

店員
「 喫煙席と禁煙席どちらに? 」
瀬戸熊
禁煙で!
黒沢
「瀬戸熊さん、タバコ吸いますよね。喫煙席でもいいですよ。 」

{ヤベ、逆に気を使わせてしまったので反撃}

瀬戸熊
「今日、タバコ吸いすぎなんで、プチ禁煙します。」
黒沢
「(笑)」

{ふー、気使い選手権、勝ったか}

店員
「 すみません。 只今禁煙席は満席でして…」

{オーマイゴット}

瀬戸熊
「じゃあ、ここで」

と、なるべく他のお客さん達から離れた喫煙席で禁煙をする事に。


店員
「何になさいますか?」
瀬戸熊
「 アイスコーヒー。 」
黒沢
「フレッシュオレンジジュースを。 」
瀬戸熊
「ケーキとかいかがですか。」
黒沢
「大丈夫です。」
瀬戸熊
「 ひょっとして、コーヒーダメなんですか。 」
黒沢
「はい。 」

{ヤベ、データーにない}

僕の珈琲飲まない人リスト、森山プロ、井出プロ、岩井茜プロに続き1人追加。


瀬戸熊
「さっそくですが、連覇おめでとう。」
黒沢
「ありがとうございます。」
瀬戸熊
「 実感わいてきた? 」
黒沢
「うーん、前回は、なかなかわかなかったんですが、今回は優勝した瞬間から、うれしかったですね。 」
瀬戸熊
「優勝を決めた一局というか、印象に残ってる局を挙げるとすれば?」
黒沢
「そうですね。最終戦の南1局1本場で、仲田プロからアガった局面ですね。」



瀬戸熊
「 カン3テンパイから、切り変えた時だね。あれは藤原プロもスゴイって言ってた。 」
黒沢
「そう言って頂けるとうれしいですね。 」
瀬戸熊
「初日は、一番しっかり打っているなあと思ったんだけど、2日目の前半調子落として、仲田プロに逆転された時あせりはあった?」
黒沢
「うーん、ちょっとボーっとなっちゃたけど、抜け番の時にうまく切り換えられて、また集中する事ができました。」
瀬戸熊
「ひとつ、気になってたんだけど。いつも対局中に黒酢ジュースとオロナミンC飲んでるよね。何か理由があるの? 」
黒沢
「あー。黒酢は、知り合いに集中力がつくと言われて、それで飲んでます。 」
瀬戸熊
「俺も、黒酢飲もうかな(笑)。でも、酢、苦手なんだよねぇ。」
黒沢
「オロナミンCは、大事な対局の日に必ずファンの人がメッセージ入りのオロナミンC(高いやつ)を届けてくれるんです。
それ飲んだ日の勝率は多分8割を超えてます(笑)」
瀬戸熊
「オロナミンCだったら飲める(笑) 」

さて、ここから聞きたかった核心の部分。

瀬戸熊
「僕ね、今回の黒沢さんの逆転した集中力と精神力は素直に感動したのね。」
黒沢
「ありがとうございます。」
瀬戸熊
「ただね、連覇した事もすごいけど、今回は背景がすごいと思った。 」
黒沢
「……? 」
瀬戸熊
「半年前の女流桜花決勝で、結構、致命的な負けをしたじゃない。」
黒沢
「はい。あの時は家で大泣きしました。」
瀬戸熊
「僕も経験あるんだけど、あういう負けの後って、結構エネルギー使っちゃてて、立ち直るのに一年ぐらいかかるんだよね。
僕の予想どおり、その後黒沢さんは、手が入らなくなって苦戦してた。」
黒沢
「そうですね。ひどかったです。 」
瀬戸熊
「それを乗り越えて、そして土俵際に追い込まれてからの逆転勝利。本当にすごいと思った」
黒沢
「ありがとうございます。あの負けのあと、しっかり現実と向き合う事にして、毎日負けた牌譜を見ました。」
瀬戸熊
「それはすごいな。僕は一年ぐらいたってようやく見れた。 」
黒沢
「それから、毎日4回とか5回の半荘スパンで、結果を出す練習をしました。 」
瀬戸熊
「あっそれ僕もやります。あと、黒沢さんがすごいなって思ったのは、他の負けた人ももちろん悔しかっただろうけど、
ちょっと前からある程度心の整理ができてて意外とサバサバしてたけど、黒沢さんだけは栄冠を目前にして、地獄に落とされて、
そんな気持ちのまま、打ち上げに参加してて、会場でみんな黒沢さんに声をかけづらくて、でも黒沢さんは頑張って笑顔で振舞ってて、
その心中があの会場では、経験した人しか分からないと思って、僕は自分も経験したから痛いほど分かったのね。
そしてその時思った。この人はちょっと休むかもしれないけど、また必ず日の目を見るだろうって。その日が意外に早く来たんで驚いています。」

 

と、正面を向くと、黒沢プロの目に光るものが…。{ヤベ、話変えなきゃ}


黒沢
「ありがとうございます。本当にそういった意味でも今回の優勝は涙が出る程嬉しかったです。」

僕の中での彼女の人物像が、ほぼ完成する。
瀬戸熊
「ところで、会社やめた? 」
黒沢
「えっ、なんで知ってるんですか?」
瀬戸熊
「いや、内川プロと話してて、そういえば黒沢さん最近、平日ゲスト多いですよねとか言ってたから、もしかしたらと思って。」
黒沢
「そうなんですよ。」
瀬戸熊
「差し支えなければ、理由を教えて。」
黒沢
「応援してくれる周りの人は、二足のわらじの方がいいよって、言ってくださる方も多かったのですが、5年程やってきて、
平日OL、休日麻雀プロとして活動して、月に一日しか休みがない日々が続いていたんですよね、でも、毎日楽しくてだから続けてこれたんですけど、
もうちょっと、身体をいたわってやろうかなと思って。自分自身、結構頑張ったと思うので、ご褒美をあげようかなと。
おかげで最近、旅行にいったり、のんびりしたり、麻雀したり(笑)ゆったり過ごしています。」
瀬戸熊
「僕ね、昔からこれだけ売れっ子で、平日OLしてるのすごいと思ってた。だって、麻雀プロ一本で充分やって行けるのに、
この人スーパーウーマンだなって。」
黒沢
「(笑)」
瀬戸熊
「悩みとかある? 」
黒沢
「そうですね、たまにフラっと麻雀したくなるんですけど、今どこの雀荘行っても、顔と名前バレちゃってて、ゲストの仕事じゃないのに、
仕事みたいになっちゃうのが、うれしい悩みかな。」
瀬戸熊
「東京の雀荘じゃ無理だね(笑)僕みたいな無名プロでも、ほぼバレます。」
黒沢
「(笑)」
瀬戸熊
「では、最後にファンの方にメッセージを 」
黒沢
「鳳凰位を目指して、一生懸命頑張ります。応援してくださる皆さんに、進化していく姿を見て頂けたら嬉しいです。
ブログも毎日楽しく続けていますので、たまに覗いてくださいね。これからもよろしくお願いします!」

女流雀士、黒沢咲のONとOFF
 

 

黒沢咲、プロファイル

「強気のヴィーナス」通り名の示す通り、強気の女性と思われがちだが、ちょっと違うと思う。
実は、とっても繊細で、気配りの出来る女性であり、自分をしっかりと持っている、だから軸がブレていない。
勝負所でしっかり勝負できるのも、ある意味純粋だからであろう。
彼女に、最近の若い女性にはない、古き大和撫子っぽさを感じるのも今回のインタビューを経てわかった。

以前、新宿の僕が働いているお店に、プライベートで遊びに来てくれた事があった。
20名ほどいた店の男性客が急にソワソワしだした。
その時、店が一気に華やいだのは、この人が本当にオーラのあるプロだからであろうと、感心したのを鮮明に憶えている。
彼女が帰ったあと、人々が口々に「黒沢プロだよね、今の」と言って、従業員に「よく来るの」とみんな尋ねていた。
僕は、これが商品価値なんだなと、自分とは違う1人のプロとしての在り方に尊敬の念を持った。

黒沢プロへ 
「本当におめでとう、そしてありがとう。あなたの麻雀は僕が失いかけたものを、いつも思い出させてくれます。
これからも、そよ風のような貴女でいてください。」




黒沢 咲  ( くろさわ さき )
日本プロ麻雀連盟 21期生 
⇒プロフィール(ロン2)はこちら

(このインタビューは2009年12月現在のものです)

 インタビュアー:瀬戸熊 直樹

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