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プロ雀士インタビュー

今回のプロ雀士 : 森山 茂和

 
 


第3回天空麻雀を優勝した森山 茂和プロ


初めて森山プロの麻雀を見た時、私はかなりの衝撃を受けた。

それは、私の麻雀観を変えるほどの衝撃であった。

1回戦で不調を感じ取ると、それ以降は無理な手作りはせず、正確な手順で攻め、他家に気配を感じるときっちりガードを固めて守る。

そして3回戦に入り、アガりが取れるようになると、そこからはまるで別人のように手役狙い、決め打ちの連続であった。

そして圧巻は、南場の親番で、

 

 

この配牌から、3巡目にをポンして主導権を取ると、

 ポン ツモ 

ここにをツモってどうするのかと思ったら、打として一気にホンイツを目指す。
そして最終形は、

 ポン ポン ツモ 

この、配牌からは想像もつかないような 4,000オールのアガりで、結果8万点のトップを取るのである。

私はこの対局を見てから、体勢を重視した打ち方を考えるようになった。

今回は、その森山プロが優勝した、第3回天空麻雀の決勝戦についてお話を伺いたいと思う。

そして、私と同じように森山プロの影響を大きく受けたという、山井プロにも参加してもらいました。


森山茂和プロとインタビュアーの勝又健志プロ

   
勝又
「第3回天空麻雀、優勝おめでとうございます。」
山井
「おめでとうございます。」
森山
「ありがとう。」
山井
「 決勝の相手が、滝沢プロ、瀬戸熊プロ、ヒサトプロと若手プロとの対戦となりましたが、どんなことを考えていましたか? 」
森山
「まぁ、相手が誰かというよりも、見てくださるファンのために、内容の良い麻雀を打つこと。
プロはやっぱりすごいな、と思ってもらえるような打ち方をしようと考えていたかな。その上で勝てるようにと。 」
勝又
「では、その打ち方についてですが、まだ誰が調子いいかわからない開局は、どのような構え方というか、考え方で臨みますか?」
森山
やっぱり東1局は、良い状況でアガりたいじゃない。だからアガりは求めに行くよね。でもアガれない時は相手をアガらせないようにしよう。
そんなことを考えてるね。
勝又
今回は、今までのインタビューにはなかったことですが、決勝の牌譜データを見ながら、私たちが疑問に思った打牌が、どんな考えで切られたものなのか?
そんなお話を聞かせていただきたいと思います。

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山井
「早速、東1局から魅せてもらいました。」


勝又
「ここで僕だったら、ドラ入りのメンツがあるので、を切って一通と(ファンパイ)をみた1シャンテンに受けるんですが、
森山プロはを切ってホンイツに向かいました。」
森山
「これは、いちばん高い手を目指したんだよね。後、ここまでマンズが伸びていたということもある。これでホンイツは逃したくないって思ったんだよね。
もちろん
を切るのも全然間違いではないよ。 」


山井
「これは、なかなか残しづらいですよね。」
森山
「それもホンイツを見据えていたからなんだよ。」





勝又
「そして、を引いてテンパイします。」
山井
「これは、アガれそうな雰囲気と感じましたか?」
森山
「捨て牌がなるべくホンイツに見えないように気をつけていたし、この局は、親と北家が異様な捨て牌だったから、
あまり警戒はされてないだろうなって思ってたよ。」


勝又
「そして、ヒサトプロからが出ます。」


 


森山
「よくアガれたなぁって感じだったよ。これがアガれたら次から攻めれるよね、反対に、もしでアガり逃していたならこの後は慎重に行くしかないよね。」
勝又
「それが、顕著に表れたのが東4局でした。」
   




山井
「瀬戸熊プロのリーチと、ヒサトプロの仕掛けに頑張るんですよね。」
勝又
「僕だったら、即ヤメしてます…」


森山
頑張ってるよね。これも行くんだよ(笑)。このを行くところが大事だと思う。
ギリギリまでは行けるぞっていう時と、反対にベタオリしちゃう時とがあって。状況的に戦えるはずだと読んでいるからいけるんだよ 」


山井
「テンパイしたら、も行くってことですね?」
森山
「当たるかもしれないって思ってるんだけど、それでも打つね。戦わなきゃいけない。アガりを逃すほうが悪いからね。
そうゆう感覚だよね。押せる感覚っていうのはね、説明してもなかなか分かってもらえないんだよね。 」
勝又
「頭では分かってるんですけど、切れないんですよね…」
山井
「ここはもう体勢の判断ってことですね。」
森山 うん、今の自分の状態だったら、勝負になるってことだね。


森山
例えばこの手だったら、-を引いたらやめるかもしれない。裏目に出たらやばいこと多いからね。





勝又
「結果は、-が薄くなってを引いたところで止めたわけですが。」
森山
「そうだね。でも、ギリギリまで押してほしいって思うんだよね。簡単にオリるんじゃなくてさ。
どこまで押せるか限界まで読んで攻めるようになって欲しいよね。」


山井
「確かに、にしても、にしても、 保障はないのに当たらないんですよね。


森山
ラッキーに見えるけど、中々打たないものなんだよね。攻めていいかツモに聞く、で、ドラまたぎのが来て、

ヒサトもテンパイみたいになったからやめたんだけど、流局して手を見た時は、が出ていかなくて良かったなぁって思うのと同時に、

が押し出されない展開だから、これはまだ戦えるなって思うわけ。
勝又
「掴んでる。ヤバい(汗)。じゃなくて、それが出ていかないってことは状況がいいってことなんですね。」
森山
「うん。そう言うのが大事なんだよね。好調の証はアガりばっかりじゃなくて、自分にとって都合のいいことが起きてる時が好調なんだよ。」
勝又
「この後は、瀬戸熊プロにいいアガりが出て逆転されてしまいます。」
森山
「うん。瀬戸熊君にうまくやられたなって思ったね。」



山井
「そして、迎えた4本場なんですけど、第1打にダブ東を切って行くんですけど、これは何故ですか?


森山
親を蹴るためにまず、を殺すのとね、もし鳴かれても調子が上がってる親の門前を崩せるから問題無いという意味の。親の手が整うまで絞って、
ポンテン取られるのは最低でしょう。まぁこの第一打を鳴かれてアガられちゃう時もあるけど、長い目で見たら、こっちのほうが得だと思うよ。
山井
「この親は蹴らなきゃまずいってことですね。」
勝又

「なるほど、アガって親を落とすことばかり考えていましたが、捨て牌で相手にプレッシャーをかけて行く方法もあるんですね。」

森山
そうそう、こっちも行ってると思わせた方が相手もミスする率が高くなるからね。捨て牌で脅かす 。」
山井
本当は弱ってるのに怖がらせる手ですね。気持ちで負けたくないですしね。



勝又
この後、滝沢プロとヒサトプロも同じ考えなのか、ヒサトプロが仕掛けると、そのタイミングでヤミテンにしていた滝沢プロがリーチに行き、 二人で瀬戸熊プロの親を落としにいってます。


山井
「森山プロは、このリーチにはパタッとやめちゃうんですが、僕だったら、押すんですけど。」


森山
これは、拾うの難しいけど、が裏目の形になってるからね。 」
山井
「なるほど、先ほども話にありましたが、裏目を引いた時はやばいことが多いって事ですよね。」


 
勝又
「そして、南2局7本場です。」
山井
このテンパイはツモの感触がよく行けそうでしたよね?
森山 そうなんだ、これはアガれると思ったよ。でも流局しちゃって、・・・辛いよなぁぁ。
勝又
「こういう時はどう考えてるんですか?」
森山
最初は好調と思っていたんだけど、途中、瀬戸熊君に良いアガりをされて、この手がアガれないなら調子が落ちて来ていて普通にやってると、
次もアガれないだろうなぁ?って感覚だよ。これも一つの読みだよね。



山井
なるほど。次局の仕掛けは、前局のリーチが空振りになったことも含めての仕掛けだったんですね。
勝又
それにしても、6巡目のドラ切りはビックリしました。
森山 まともにアガれると思ってないんだよ。何か一工夫しないとなぁって。それで普通の手順と変えてる。」
山井
失敗するとやばくないですか ?


森山
そう、裏目は怖い。だけど、自分の感覚を信じるしかないでしょう。普通はを切るのが手順だからね。


山井
そうですよね、僕は普通に切りですね。は切りたくない 。」
森山 山井君は真面目だからなぁ
勝又
そしてこの後、トップ争いの瀬戸熊プロからリーチが入りました。
森山 ここは勝負どこだから攻めて、振り込んじゃったんだよね。でも安かったからもう1回チャンスはあるかなーって思っていたよ。
山井
最悪の結果にはならなかったからということですね。
森山 まだね。


   
勝又
「次が再逆転の局です。」
森山
「これかー。」


山井
3巡目の切りすごいですよね。七対子を見て、とドラのは残したいですよね。
森山
なるべく七対子に見えないようにって打ってるんだよね。先にドラが重なってくれないとダメだけどね。
この局だけの話じゃ無く、俺なんかの麻雀はツモるというよりは振り込ませたい。振り込ませてバランスを整えていくタイプだよね。



山井
なるほど。で、結局5巡目にドラ単騎の七対子のテンパイとなり、迷わずリーチと行きました。
森山
せっかく捨て牌を工夫しても、ドラ単騎になってしまっては出アガりは期待できないからね。
山井
これが、 13巡目には3件リーチになってしまいます。これはヤバかったですね。
森山
もう死にそうだった。ほとんど諦めてたよ。
勝又
「結果は、ヒサトプロが掴んで、裏ドラも乗って倍満のアガりになります。」


森山
「これは助かったよね。でもヒサトは東1局に打ってから状況良くなかったからね。 ヒサトありがとね。
勝又
「たしかにそうですね。そして、この半荘トップになりましたが?」
森山
「トップにはなったけど、トータルでは瀬戸熊君のほうが状況は良かったんじゃない?それに点差も小さいからまだまだわからないなって感じだね。」



勝又
「続いて2回戦です。」
山井
4巡目に滝沢プロからリーチが入りますが、トータルポイントなど考えると放銃は避けたいところだと思うのですが、森山プロは攻めて行きました。
勝又
「これも僕なら即ヤメしてます…」
森山
行くか、行かないかっていう基準をね、自分の状況がどうなのかって考えないと。例えば前回トップを取ってるわけじゃない。

そうすると、これをひょこひょこオリてられないよね。そういうのが大事なんじゃない麻雀って。

でも、何時でもこー行ってるかっていうと、そうゆうわけじゃないよ。打たないって感覚があって行ってるからね。待ちが判るわけじゃないからね。
勝又
日ごろ麻雀を打つ時に、そういうことを考えながら打ってはいるんですけど、やっぱり精度がイマイチなんですよ。
森山
麻雀は知識も大事だけど、やっぱり経験と読みが大事なんだよ。その経験して得たものを、
どれだけ信じてどう表現しようかって考えて麻雀を打っているんだよ。
山井
読みは信じてても、楽して打ってしまうケースが普通ですか。
勝又
読みの精度を上げるしかないですね。
森山
二人とも頑張ってくれよな

局面を振り返る山井弘プロと森山茂和プロ






勝又
1回戦からリーチに対しての押し引きなど、色々な表現を見せてもらっていますが、この東4局もそうでした。


山井
「このは僕は鳴きますけど。」
森山
ギリギリまで門前にしたい感じだったかな、 2,000点じゃ決め手にもならないしね。見落としじゃないよ(笑)


山井
ソーズが伸びれば をトイツ落としってことですね。
森山
「そうだね。」
勝又
「でも、2枚目が出てさすがにこれはポンしました。」


森山
「2,000点じゃ足りないって言っても、これを鳴かなきゃ隙の多い遊びになっちゃう。本当いうと、が出たのは嬉しくなかったんだよね。」
山井
「ただ高い手を目指すだけじゃダメなんですね。」
森山
麻雀のメカニズムに合わせた手順で、良い流れを運んでくれるように工夫してるつもりなんだよね。



勝又
そして次局、ここが勝敗の行方に大きく作用しました。
山井
ポイントは4巡目ですか。


森山
そうだね。を切ってを引いても3面張が残るからいいかなと思って。を切っての引きはきついからねー。


山井
小島先生は解説でを切ると言ってましたね。
森山
それも考えたけど、そこまで遊べなかったよ。
 リーチツモ ドラ 裏ドラ
勝又
先程の手牌がこのアガリとなり、大きくリードすることが出来ました。







勝又
「続いて南2局です。この瀬戸熊さんの親を流せればという状況です。3巡目にを切りましたが?僕なら自然にを切ります。」


山井

「これは受けがかなり狭くなるので、切りしかないんじゃないですか。」



森山
「どう考えたってだよね(笑)。ちょっと余裕を見せちゃったんだよ。ファンサービスって訳じゃなんだけど、当たり前の手順じゃ面白くないじゃないかぁ。
プロの手筋を見せて勝とうって思ったんだけど、これは良くないよね。麻雀はやっぱり素直さが大切(笑) 」
山井
「僕なんか同じことやろうとして失敗したら、何言われるか分からないですよ…」
森山
そうだよね〜山井君がやってしまったら、もう浮かび上がれないないだろうね(笑)」
山井
「はい。そうならないように気をつけます。」
勝又
「こんな風に失敗した時はどう考えてるんですか?」
森山
「確かにひどい失敗はしたけど、瀬戸熊君の親が流れたってことは、そんなに悪い結果じゃないよね。だからまだなんとかなるなって思ってたよ。」





山井
瀬戸熊プロは、最後の親番で何とかテンパイしたのですが、ヒサトプロのリーチにを押さずオリてしまいました。
一色手は見えてましたが、僕だったら押してたと思うんですけど。
森山
「そうだね。感覚でここが勝負処みたいなもんがあって、当たってもいいから押すかもしれないけどね。」
勝又
「ただ、瀬戸熊プロはまだ満貫ツモで逆転できるので、残りの局に勝負をかけたんだと思いますよ。
ヒサトプロのリーチは安くないし、振ったら終わりですからね。」
山井
それもあるよね。堅実に。
森山
これは、俺としては助かった感じだね。
 


 


山井
「次局ですけど、の暗カンしますよね。これは普通しないですよね?」
勝又
「そうですよね。トータルで満貫ツモ差の瀬戸熊さんの条件は楽になるし、先手を取られた時の安全牌も減るし、しない要素が揃ってますね。」
山井
解説の小島武夫プロと荒正義プロも、この南の暗カンはしないんじゃないかなぁって 。」


森山
「これはね、全局失敗した分この局でアガりを逃したらヤバいって思ってるんだよ。を引いてアガりが見えてきたから強気にカンしたんだよ。
リンシャンにキー牌がいるかもしれないからね。1牌のミスも許されない局面だと覚悟していたから、
怖いけど攻めなきゃいけないそうゆう感覚なんだよね。 」
二人
「なるほど。」
勝又
そして、勝負手となった瀬戸熊プロから直撃となりました。
山井
「このギリギリの攻防で、勝負あったという感じでした。」



勝又
こうして、3人の若手プロを抑え、堂々の優勝となりました。
山井
ヒサトプロはこの対局後、凄く悔しいそうで次回は必ずリベンジしたいと言っていました。
森山 そうだね、少し余裕を持ちすぎて危ない局面もあったけど、魅せて勝つってことはできたんじゃないかなぁ。 次回も頑張って、ヒサトを返り討ちにしたいと思います。(笑)
山井
この対局は、ただ手順通りに麻雀を打つのではなく、その場の状況に応じて手順を変え、自分の状態をいかに良くしていくかということが、
ファンの人の参考になりますね。
勝又
僕も、リーチや仕掛けに対して、読みを入れてもう一段階踏み込んでいける様に頑張ってみます。
勝又
しかし、森山プロはこれまでどのように麻雀を勉強されてきたんですか?
森山 麻雀とは何かと考えて麻雀と向い合って来たと思う。色んな人の打ち方も見て、麻雀のメカニズムを解析して、自分に合うスタイルを選んだのかな。
みんなにも、自分らしいスタイルを作り上げて、プロとして生きて行ける個性を磨いて欲しいね。
勝又
魅力的な麻雀が打てるには、まだまだ時間は掛かりそうですが、頑張ります。
山井
最近は、かなり強気で攻めるようにしているんですけど、やっぱり時々行き過ぎますね。その辺はなんとかします。
森山 山井君は最近、アガリの形が良くなったね。小島先生も褒めてたよ。勝又君も才能はあるんだから、二人共、早くA1リーグに上がれよ、なにやってんだ。
二人
すいません。
 




今回のように、対局者がどのような考えでその打牌にいたったか?ということはなかなか知ることができないものです。

その中で、森山プロの話、参考になりましたか。

私も麻雀の奥深さを知り、少しでも深く踏み込んでいけるよう精進したいと思います。山井プロとA1を目指して。

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森山 茂和  ( もりやま しげかず )
森山 茂和 ( もりやま しげかず )
日本プロ麻雀連盟 副会長 山口県出身  
⇒プロフィール(ロン2)はこちら

(このインタビューは2009年11月現在のものです)

 インタビュアー:勝又 健志

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