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プロ雀士インタビュー

今回のプロ雀士 : 黒沢 咲


2008年10月19日、秋空の下に新たな女王が誕生した。     
プロとしてこの世界に足を踏み入れた女性なら、
誰もが手に入れたいタイトル『プロクイーン』。
その第6期プロクイーンの冠を手に入れ微笑んだ女性の名前は、黒沢咲。
いまや説明するまでもない、人気女流プロだった。

タイトル獲得の記念すべきこのインタビューを、私田村りんかが務めさせていただきます。


第6期プロクイーン決定戦優勝時の黒沢 咲プロ


ねぇ咲ちゃん、あなたとお互いプロ入り初のゲスト先で知り合い、連絡先を交換してから早3年と半年。
初めは『気が合いそう』と思っただけで、行っても麻雀界の延長のお付き合いぐらいだと思っていた。
だけど、生涯の友人とはいつ出会うかわからないもんだね。
あれから数え切れないほど一緒にお酒を飲み、プライベートで海外旅行に行き、
今では私たちはお互いの家族に混ざってのお付き合いをしている。

二人でいてあまり麻雀の話はしないけど、あなたを見ていて、いつも思うよ。
『麻雀に対して常に真剣、常にまっすぐ、そして麻雀を本当に愛している』ということ。

テレビ対局で役満を振り込んだ時、あと一歩のところで優勝を逃した時、
私だったら自分の中の言い訳を探したり、現実に目を向けずに逃げ道を作ってしまいそう。
でも、あなたは違ったね。
一人になって考えて。
悔し涙を流しながら考えて。
そして、着実に進歩した。

その涙を無にすることなく夢を掴んだ瞬間を知って、
ライバルとして起こるだろう嫉妬の気持ちも出てこなかったよ。
何故だか、『自然なこと』のように思ったんだ。




田村
「当日応援に行けなくてごめん。優勝、本当におめでとう!」
黒沢

「ありがとう!」

田村
「予選から長い戦いだったよね。一番最初の意気込みはどうだった?」
黒沢
「去年、『田村りんかさん』て人に、チョンボされたのに負けたのが悔しくて、一年間修行を積んできました。」
田村
「へー、そんな人いたんだー。」
黒沢
「そうなの。だから、一年経った今年の目標は『ベスト8までは絶対に残る』ということだった。
いきなり優勝を目指すより、もう少し手の届くところを目標とすることで、予選の時からモチベーションを上げることが出来たのがよかったかな。」
田村
「予選で最初けっこうマイナスしちゃってたよね。」
黒沢
「そうそう。予選は二日とも立ち上がりが悪くて、両方とも後半すごい盛り返しをして残った感じだった。
最近スロースターターかも。」
田村
「でもでも、決勝はいきなり3連勝だったよね!」
黒沢
「うん。決勝は、とにかく最初から最後までずっとツイてたの。
高い手もたくさん入ったし、勝負手もかなりの確率でアガることが出来た。」
田村
「なんか、大荒れの決勝だったみたいだけど・・・」
黒沢
「そうなの。初日の最終戦(5回戦)で私が抜け番だったときのことなんだけど、なんと役満が2回も出たの。
でもね、あとからその時の気持ちを聞かれることが多いんだけど、自分が入ってたら同じ展開はないわけだから、『抜け番でよかったー』とかそういう気持ちはなかった。」
   
私だったら、真っ先にそう思ってしまいそうだ。
『抜け番でよかったー、ホッ。』って。
   
黒沢

「それから、親で四暗刻ツモられて飛ぶ寸前だった涼崎プロが小四喜をツモり返して、結局6万点まで盛り返した時は、すごい!と思った。
そして、それが初日の最終戦で良かったなーと思った。」

田村
「聴いてるだけでも、すごい戦いだったんだね!」
黒沢
「うん。で、翌日も私は調子良くスタート出来たんだけど、抜け番後の11回戦でバランスを崩してしまって・・・
涼崎プロがトップで私がラスという、最悪の結果になってしまったんだよね。
それで、150Pの差が60P弱の差に縮まっちゃって・・・」


緊迫の瞬間


田村
「うわっ。それは焦りも感じたでしょう。」
黒沢
「うん。ただ、それによって最終戦はもう守っていられない状況になってしまって、行くしかなくて、逆に腹をくくれた。
その後、東一局の涼崎プロの親番でメンタンピン裏1をツモ和了って、そこからテンポ良く攻め続けることができたんだ。」
田村
「色んな状況をくぐり抜けて、優勝が決まった瞬間はどんな気持ちだった?」
黒沢
「私ね、全ての戦いが終わるまで、結果のことを一切考えないようにしていたの。
『このまま行けば優勝できるかも』とか『まくられちゃうかも』とか考えずに、とにかく目の前の麻雀だけに集中しようとしてた。
だから、終わった瞬間もすぐに切り替えることができなくて、終わったことは理解できたけど放心状態だったんだ。」
田村
「放心状態って、わかる気がするなぁ。」
黒沢
「そのあと祝賀会があってね、本当にたくさんのおめでとうコールやメールをもらったんだけど、優勝の実感が湧いたのは、翌朝仕事のために6時過ぎの新幹線に乗ったあとだった。メールを見返してるうちに『ああ、私本当に勝ったんだ』って夢のような気分になって、涙が出てきたの。
家族も知り合いもファンの人たちも、ものすごく喜んでくれて、本当にたくさんの人に支えられているんだと感謝の気持ちでいっぱいになったんだ。」
田村
「そんな気持ちを味わえて、純粋にうらやましいと思っちゃう。」
黒沢
「うん、嬉しかったよ。終わってからもね、今も毎晩寝る前に決勝の牌譜を見てるんだ!
来年の決勝への準備が、すでに私の中で始まってる。また来年、決勝の舞台で戦えるのが、ものすごく楽しみなんだ!」



優勝報告した当日の彼女のブログには、数え切れないほどのファンからの『おめでとう』が寄せられていた。
それも心のこもった、優勝を心から喜んでいる様子が伝わってくるメッセージばかりだった。
それを見て改めて、彼女がファンにいかに応援され、愛されているかを感じたっけ。
でもそれだけ、彼女もファンを大切にしているのだ。

   
田村
「咲ちゃんはファンをすごく大切にしてるイメージがあるよね。ファンの人に向けて、いつもブログではどんなこと書いてる?」
黒沢
「やっぱり麻雀の話が中心だけど、あとは食とか飲み系かな(笑)
ゲストで色んなところに行くから、その土地の美味しいものを食べて写真付きでグルメリポートとかが多い。」
田村
「そうだよね。あたしと一緒にいても、美味しいものが出てくると基本的には写メを撮ろうとするんだけど、うっかり食べちゃって『しまったー』ってなってるのをよく見る。でも、あのグルメリポート、楽しみにしてる人多そう。。」
黒沢
「うん、そうだと思う。むしろ麻雀の話よりそっちの話の方が人気かも(笑)
あとは、最近連盟の女流プロと飲むことも多いし、ネタは尽きないかな。」


仲良しグループで


私も彼女のブログの読者の一人だけれど、万が一麻雀プロの世界を離れても、グルメブログとして成り立ちそうだと思うほど、
食べ物や飲み物のことを本当に美味しそうに書いている。
みなさんも、お腹が空いたらご照覧あれ。

田村
「ところで、前回2年半前にこのインタビューに出てるけど、その頃から明らかに麻雀がレベルアップしてるよね!最近ではどんな麻雀を心がけてる?」
黒沢
「昔は攻め一辺倒の麻雀で、自分が大した手でないのにオリることが出来ずに、自滅することが多かった。
でも、連盟で行われているスパルタ会で、小島先生、森山プロ、前原プロ、沢崎プロなどからディフェンスの弱さをすごく指摘されて、 
『攻撃力を維持しつつ引くところは引く』という麻雀を目指しているよ。
最近では、何というか我慢をしつつチャンスを窺って、ここだという時に一気に攻めることができてる気がするな。
そういう意味では、私の麻雀、けっこう変わってきたかも。」


スパルタ会での対局風景


2008年は、彼女は絶好調の年で、
『第二期女流桜花3位』
『第6回さんクイーンカップ優勝』
『第3回雲蒸龍変〜夏の陣〜優勝』
『第6回女流モンド21杯準優勝』

など、素晴らしい成績を残している。
そして、ここへきての第6期プロクイーン決定戦優勝。
絶好調というのは失礼かもしれない。
きっと日々の心がけ、日々の努力の賜物なんだろうから。


田村
「今でも十分輝いてるけど、麻雀プロとして、将来のビジョンってある?」
黒沢
「うーん、そうだなー、今はリーグ戦で早く昇級して、いつか鳳凰位に出たい!(大マジ)
あとは今年のグランプリに出れるから、優勝したい!」

笑いながら彼女は言うけど、今の彼女の勢いなら「獲っちゃった。」なんて言いそうだ(笑)
   
黒沢
「それから、ゲストの仕事も大好きだから、出来る限り行って、出来る限りたくさんの人と麻雀したい。
誰が相手でも、常に真剣勝負だよ!」




田村
「じゃあさ、女性としての将来のビジョンは?」
黒沢
「ん・・・、そろそろ結婚したいなぁ。」
田村
「最近、飲みながらそういう話もするよね。
結婚してお互いの家を近所にして・・・旦那さまが働いてる真昼間から二人でワインを飲む!」
黒沢
「そう!それで晩御飯はどっちかの家でみんなで食べるから、あたしとりんちゃんが交代制で作るの!
毎晩シャンパン開けて・・・」
田村
「その話してると、ほんと楽しくなるよね。二人とも料理好きだし。早くその日が来ないかな。
でもさ、二人とも掃除はちょっと・・・って感じだから、掃除係がいないよね(笑)」
黒沢
「旦那にやってもらえばいいんじゃない?
でもなぁ・・・掃除してくれる人ってキレイ好きそうだから、それもめんどくさい。
気にしなさそうな人は掃除やってくんなそうだし・・・」
田村
「そのどうでもいい話、前にもした気がする(笑)」



『好きな食べ物は?(大体知ってるけど)』と聞くと、『寿司・生牡蠣・たこ焼き、飲み物ならシャンパン・ワイン』との答え。
それだけ聞くと、毎日外で贅沢していて、料理なんてあんまりしないんだろうなと思う人も多いんじゃないだろうか。
だけど、彼女は意外と家庭的。
人の魅力って、ギャップだと思う。
家で家族に手料理を振舞ったり、私と温泉旅行で釣りをして鯛を死ぬほど釣ってしまった時も、
『あたし、さばけるよ!』と言って彼女の家で一緒にさばき方を教わった。
手際よく、鯛に包丁を入れていく様は見事だった。

きっといいお嫁さんにもなれるよ、あなたは。
掃除は・・・二人で練習しよう。

   
田村
「ところで今さらだけど、咲ちゃんてどんな男の人が好きなの?あんまりこういう話しないよね。」
黒沢
「ここ数年、コロコロ好きなタイプが変わってるかも。
昔は細くてさわやかで知的なタイプが好きだったんだけど、最近では筋肉質で強そうな男の人に惹かれる。
中身で言うと、うーん、ケチくさい人はちょっと・・・。誠実で、よく笑う人がいいな。
有名人で言うと、ヴィン・ディーゼルと岡田准一と劇団ひとり。」
田村
「統一感が・・・。それに、前にあたしに『嵐の』岡田くんてかっこいいよねーキャキャ、って言ってきたし。」
黒沢
「うっさい!(笑)」
田村
「やっぱり麻雀はできる人がいい?」
黒沢
「(即答)うん!」
田村
「ヴィン・ディーゼル、できるかな・・・」
黒沢
「う゛。教えます。でも彼は撮影で忙しいと思うので、私は勝手に麻雀してます。」
田村
「・・・。じゃあ、できない人でもかっこよければいいんだね。咲ちゃんはいつも麻雀ばっかりやってて、飽きることってないの?」
黒沢
「まったく飽きないどころか、日に日に麻雀が好きになるんだよね。
将来結婚したり子供ができた時に、スパッとやめられるか心配なんだ。
そうなってもちょっとはやれるだろうけど、たまにやれるぐらいならむしろやらない方がいいの。
それぐらいハマってる。中途半端に続けるのは一番嫌!」
田村
「御見それしました。 『麻雀以外にハマってることは?』っていう野暮な質問はやめとくね。困らせちゃいそうだし。」
黒沢
「ぷー」
   
田村
「では最後に、このインタビューを見てくれているた〜くさんの人たちに一言お願い。」
黒沢
「いつも応援してくださる皆さん、本当にありがとうございます。
日本プロ麻雀連盟に入ってたくさんの出会いがありました。
親友ができ、大好きな仲間が増え、尊敬する先輩方と出会い、多くの麻雀ファンの方々と楽しく交流して・・・いつも幸せを感じています。
麻雀打ちとしても人間としても、まだまだ未熟な私ですが、これからも『本物のプロ』を目指して一生懸命頑張ります。
末永く、よろしくお願いします。」





頂点に昇ってきたものだけの戦いの緊迫感に勝ち、周囲の応援のプレッシャーに勝ち、
そして何より自分との戦いに勝ちきった先で、きっと大きな自信を掴んだことだろうと思う。

女王の冠を手にした彼女の笑顔は、キラキラと輝いていた。
あなたには『クイーン』の称号が似合っています。


同期として、親友として、心からおめでとう。



サイパンの夜
サイパンの思い出
りんりんと私


   
田村
「咲ちゃん、インタビューの原稿できたから、ちょっと見て。」
黒沢
「うん。」
田村
「なんか良く書きすぎたかな。お寿司でいいよ!」
黒沢
「・・・・・。」
   

 

  

黒沢 咲 ( くろさわ さき )
日本プロ麻雀連盟21期生
⇒プロフィール(ロン2)はこちら      

(このインタビューは2008年11月現在のものです)

 インタビュアー:田村 りんか

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