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プロ雀士インタビュー

今回のプロ雀士 : 前原 雄大 

 
 

今回のプロ雀士インタビューは、自身3度目となる、第24期十段位を獲得した前原雄大プロです。

インタビュアーは、公私共に親しくさせて頂いている北條が務めます。


監修するプロテストの準備に追われて多忙の中でも私を気遣い、北條が住む高円寺にわざわざお越しくださいました。
この辺りに、いつも相手を思いやる前原プロのやさしさを感じます。

 
 
   
北條
『まずは3度目となる十段位獲得、おめでとうございます。』
前原
『どうもありがとう。十段位を3回獲った人は今まで3人居るけど4回はまだ居ないなんだよなぁ。獲りたいなぁ。あと、グランドスラム(連盟主催のタイトルを総なめ)も達成したいね。』
北條
『前原さんなら出来ると思います。』
前原
『ありがとう。でもね、僕は十段位、あるいはタイトルを取るために麻雀してるんじゃないんだよね。なんて言えばいいのかなぁ・・・。』
北條
『・・・。』
前原
『僕はね、父親からは「男なら、勝たなければいけない。」でも母親には、「勝っても負けてもいいじゃない。」って言われて育ったんだよ。その母親はね、競技カルタでタイトルを獲ったことがあるんだ。40過ぎから始めて50代で。毎晩毎晩練習してて、正直嫌だったなぁ。こっちは寝てるのに、音がうるさいから。』
北條
『なんか、すごいですね。』
前原
『でもね、タイトル獲ったら「おめでとう。」って言うじゃない?そしたら、「あなたは何もわかってない。」って言われたよ。今だったら、母親がどうしてそう言ったのか、何を伝えたかったのか、わかる気がする。』
北條
『深い話ですね。じゃあ、麻雀を始めたのはご両親の影響ですか?』
前原
『そう。その母親がね、ある日、創刊された近代麻雀を買って来たんだよ。こういう面白い雑誌があるって。母親は牌譜が好きでね。二人で取り合いになるから、僕もおこづかいを出して母親と一緒に3冊、それぞれに一冊、もう一冊は保管用にって竹書房から年間で定期購読してたよ。だから今でも全巻揃ってるのってウチだけじゃないかなぁ。』
北條
『それで競技麻雀に興味を持ったんですか?』
前原
『うん。競技麻雀を、すごく神聖なものとして捉えていたんだよ。今でもその気持ちは変わらない。』
北條
『前原さんの風貌だと粗野な印象を与えがちですけど、(牌はよくこぼすし・・・河に牌を打つ手は開いてるし・・・。)実は逆なんですよね。』
前原
『丁寧に打つ、一生懸命オリる、放銃覚悟で攻める。この歳になるとね、いつまで麻雀できるかな?って考えるんだよ。』
北條
『そういう発言はしてほしくないんですけど。』
前原
『でもね、食事の回数と一緒だよ。あと何回食事ができるかって考えたらマズイ物は食いたくない。それと一緒で、麻雀も、納得のいく麻雀がしたい。だから丁寧に打ちたい。相手は誰だっていいんだよ。』
北條
『ああ。それ、すごくわかりやすい例え。なるほどね。大人になるにつれて色んなモノを口にしてきて、単純に美味しいものを知ったり、自分の趣向に合うものがわかったり、あと、歳を重ねると食べ物の趣味って変わるって言いますものね。』
前原
『そう。今までは、勝ち負けが全てだったけど、それよりも今は探究心の方が強い。それと、選手生命を延ばしたい。』
北條
『日課である、井の頭公園の散歩はそのための体力作りですね。』
前原
『健康に気を使うのもそうだけど、今は十段位戦の牌譜を見て、色々と検証する時間が面白い。
 「ああ。この時これはやっぱり打っちゃだめなんだな。」とか「こういう風に打ってたら展開はこうなってるのかな。」とか、とにかくデータの数を増やしたいんだよね。データを得るには決勝に残らないと採譜してもらえないから。たぶん、十段位戦は今までの僕の打ち方と違ってたと思うよ。』
北條
『確かに。何が何でも、なりふり構わず、壊すっていうのがなかったですよね。』
前原
『ずいぶん我慢していたと思う。父が言った「男なら勝たなければいけない」と、母の「勝っても負けてもいいじゃない」、このバランスを取ってたように思うんだよね。だから、十段位戦の時に決めてたことがあって・・・「満貫以上は放銃したくない」って。でもこれ言わなくてよかったぁ。(笑)あそこで9ソウ打っちゃったじゃない?』(最終戦南3局の放銃のこと)
北條
『そうそう。(笑)あのドラね。この間、一緒に麻雀打った後にも同じようなことおっしゃってましたよ。「今日は、一向聴での打ち込みは一回もしていない。」って。』
前原
『昔はさ、麻雀が“生命力”に溢れてたんだよ。役満の数でその“生命力”を量ってるんだけど、今までは年に2、3回は天和を和了ってたんだよね。』
北條
『年に2、3回天和ですか!?』
前原
『でもそれがなくなってきてね。その“生命力”の替わりの“武器”を、今は探してる。』
北條
『目途はついてるんですか?』
前原
『うん。ベースは“北抜き”だよ。それに、量は質を越えると思ってる。日本で一番麻雀を打ってる50代!っていう自負はあるね。』
北條
『稽古は怠らない、と。』
前原
『僕は“麻雀列車・連盟号”という列車に乗ったんだよ。それで、一駅、二駅過ぎる度に「降りよう。今度こそ降りよう」って思ってたんだけど、いつの間にか終着駅を目指すようになったね。』
北條
『ああ。なんかカッコイイ言葉。ちょっと格好付け過ぎなんじゃないですか?(笑)』
前原
『ははは。こんなこと言ってるけどね、一番キライなの、『努力』。でも昔、阿佐田先生に『麻雀が強くなるにはイヤなこともやりなさい』って言われて、親父がやってた家業を手伝った時期もあるんだよ。それも、3年だけ頑張ろうって決めて。でも2年10ヶ月で辞めちゃった。そういうところがオレのダメなところなんだ。ところでさぁ・・・今日もいい女だねぇ。いい女は何着ても似合うねぇ。』
北條
『仮眠を取ってて、寝起きにポロシャツ+短パン姿にサンダルを引っ掛けただけの女に向かっていけしゃあしゃあとよく言えますね。(怒)でも前原さんって、いつも誉めますよね。相手をとにかく誉める。いいところを探そうとしますね。』
前原
『僕はね、自分が一番最低だからみんなが素敵に見える。』
北條
『ふーん。自分が一番最低って言い切っちゃうのがスゴイ。だから若手というか後輩を中心に、選手の育成と連盟の発展に力を注いでいるんですか?』
前原
『若手というか、これからの人たちを大事に思うのは、連盟を良くしたいからだよ。そのためには世代交代が必要なんだ。それはね、時代が求めていることでもあると思うよ。今の時代、若い人で演歌を聞く人はそんなに居ないでしょ?演歌よりもSMAP。SMAPの次だって必要さ。麻雀も同じで、時代に合ったものを提供していかなきゃ。』
北條
『それで今回も、プロテストの準備に忙しかったり、研修の内容を一新しようとして奔走してるんですね。時代に合ったものを世に提供できるように。』
前原
『ヒサト、タッキ−君、純平君、茂ちゃん、紺野。他にも何人か居るけど、尊敬する若手と決勝で戦いたい。お互い手加減なしで、絶対に手を抜かずに、真剣に勝負したい。だから早く上がって来い。』
北條
『オレが落ちる前に?(笑)』
前原
『そう。(笑)タッキ−君なんか、A2でちんたらやってないで早くA1に来い!みんなに言いたいのは、よく遊び、よく遊べ。歳を取ってからの遊びはシャレにならないから。麻雀も、適当にやらない。一生懸命遊ぶ。一生懸命麻雀する。もっと強くなりたい。別の形の強さを身に付けたい。好きな服と似合う服は違うように、麻雀も、自分に合う形とそうじゃない形がある。もっと強くなるには変わらざるを得ない。』








今回はインタビューという主旨でしたが、前原さんと飲みに行くと、いつも話が尽きないんですよね。
時間が経つのがあっという間。

気だるそうな北條の様子を察し、
『時間、大丈夫?今日はこれぐらいでいいよね。』。

そんな後輩思いの前原プロ、いつまでも“麻雀列車・連盟号”の先導車に乗り続けて下さい。

 





前原 雄大 (まえはら ゆうだい)
日本プロ麻雀連盟1期生 
⇒プロフィール(ロン2)はこちら

(このインタビューは2007年10月現在のものです)

 インタビュアー:北條 恵美

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