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プロ雀士インタビュー

今回のプロ雀士 : 灘 麻太郎 

 
「麻雀という競技は、運があるから大変ですよね。必勝法はあるのですか?」
野球界の王貞治監督に尋ねられた灘麻太郎はこう答えたそうだ。

「 一番大切なのは対局に集中することです。」

「では、麻雀も野球も同じなんですね。」

チームや観客者の期待を背負った場面でホームランを打つことと、 決勝戦の勝負処でミスなく場況を見極め、観戦者の感動を呼ぶこと。
お二人の中でまったく一緒の状況なのだという。
 
運やツキと呼ばれるものは、雀士にとって非常に興味深いテーマである。
私はもっと続きを訊きたいと思い、会長にたずねてみた。
   
吾妻
「では麻雀で、運はないに等しいということでしょうか?」  

「もちろん、運やツキは存在する。
でも、それらに翻弄され、負けがこんでいる時に役満の手が入る。強い人間はそういう強運を持っているんだ。
そして、集中力はツキをも超越する。
一流のプロとは、勝つべき場面で必ず勝つものだから…。」

   
灘麻太郎は日本プロ麻雀連盟の会長である。
第2期 雀聖位を皮切りに、王位戦4連覇など数々の偉業を成し遂げた。

多くの本を執筆し、TVにも出演。また歌手としても活躍している。
現在もさまざまな方面から、麻雀の活性化に向けて活動中である。

今回は私、吾妻さおりがインタビュアーとして
灘会長と対談することになった。
   
   
吾妻
「麻雀牌に初めて触れたのは、いくつの時なんですか?」
「小学校5年生の時。
北海道という土地柄、室内ゲームが盛んでね。
学校でも板がるた(百人一首)をするし、友人の家に招待されたり。
子どもは板がるたを、大人は麻雀をしていた。 それを後ろで観てルールを覚えて。
大人が席を立ったとき代走したり(笑)」
吾妻
「北海道の雪国という土壌が、麻雀プロを生んだ。 そして最強のプロ、カミソリ灘が誕生したと。」
「あれは、マスコミが好んでつけた異名。
35年前に週刊朝日が連載していたのが「カミソリ灘の喧嘩麻雀」。
カミソリって言うのは、雀風を言い表している。
切れる麻雀。読みも鋭い。アガリも鋭い。」
吾妻
「放銃も鋭い?(笑)」
「放銃はしない。(笑)
麻雀はめくりあい勝負と思っている人が多いけど、そうではない。
相手の心理を読んで、捨て牌から待ちを読む。
昔の高段者にとって、フリコミは恥とされていたから。」
吾妻
「昔の麻雀ですか?」
「※「アルシャル」っていうルールがあってね。 これでやってきた連中は強いんだ。
そもそも、麻雀とは作家の世界からはじまっている。
昭和4年に、文豪菊池寛氏によって日本麻雀連盟が創設されて。
作家は相手の心理を読む。
総合判断力が必要な麻雀は作家に向いているゲームだから。」
   ※「アルシャル麻雀。」
アルシーアル麻雀が正式。
(アルシーアル=22の意)
最低符が22符であることからこの名が付いた。
役が無くてもアガルことができる。役の数も少ない。また点数の数え方も異なる。
偶発的要素を出来るだけ排除している。

吾妻
「では今の麻雀はどういう傾向にありますか?」
「今は赤牌が入っていたり。一発や裏ドラがあったり。 リーチの楽しみがある。
即効型が勝ちやすいゲームになっているね。
今の麻雀で勝つために必要なのは「回復力」。
満貫打ってもハネ満ツモる、みたいなね。」
   
   
   
吾妻
「 現在 の 麻雀 といえば、 インターネットやアーケードゲームがありますが…。」
麻雀格闘倶楽部ロン2と、プロ連盟はいち早く ネットやアーケードゲームに取り組んだ。
それによって、多くの方が麻雀を打つ機会を持つことが出来て プロ連盟の名前も浸透している。
それは大きな意味がある。」
吾妻
「ロン2を通して地方の一般ユーザーさんとも対局出来る。
これは私たちプロにとっても、本当に嬉しいことです。

リアル大会の会場で、普段はパソコン越しの交流の方とも
お会いできるのもいいですよね。」
「麻雀は4人でする。
協調性があって対人関係があるゲームだから。
ネット麻雀をさかんにするとともに、別の切り口も考えているよ。」
吾妻
「いい人間関係を構築する媒体として、 麻雀は非常に適しているゲームですからね。
今後に向けて、何か既に活動されていますか?」
「2008年10月20日は麻雀日本伝来100周年なんだよ。
吾妻は、麻雀がどうやって日本に伝わって来たか知ってる?」
吾妻
「確か、夏目漱石さんが発端だと言われていますよね。」
「そう。漱石が大連に渡ったときに麻雀の描写がある紀行文 (『満韓ところゞ』)を朝日新聞に連載したのが最初。
伝来100周年は、麻雀をする人にとって記念すべき年だから。 大きなお祭りをしようと思ってね。
ネットによって麻雀を覚えてくれた人達が 4人で実際に対局する緊張感や駆け引き、場の空気、コミュニケーションを 楽しめるような企画を考えているよ。
再来年に向けて麻雀のブームを作ろうと思う。
麻雀のイメージを変えようと。」
吾妻
「そのイベントをきっかけに麻雀愛好家の人口がさらに 増えてくれると嬉しいですね。」
「日本の麻雀人口は1500万人。 これは全人口の12・3%にあたる。
麻雀は、認知症や鬱、ストレス解消にも効果がある。
人によってはストレスを溜める場合もあるけど(笑)
アガる時、人はストレスを発散する。 手を動かす。指を動かす。 この動作は認知症予防に大いに役立つ。 考える。アガる為に考えたり、振り込まない為に相手の手牌を読もうとする。
麻雀中に行う一つ一つの思考で脳が活性化する。 手牌を読み合い、さらには心理を読み合う。
心理を読もうとする時、人間の脳が最も動く。」
吾妻
「健康麻雀もブームになりつつありますし。 これからの麻雀界の発展が楽しみになってきました。
では、連盟員や、これからプロを目指す方に一言お願いします。」
プロとして大切なのは、まず勝負で勝つこと。もう一つは社会に貢献していくこと。
プロとは何か? プロは夢を与える仕事だから。 一般の人に夢を魅せて、憧れられる存在でないといけない。
ベタおりするプロを見るのは面白くない。
ギリギリの牌は通して、アタリ牌は押さえて。 他家の大物手をかわしていく。
それがプロ。」
吾妻
「はい。観てくれる方々に喜んでいただけるように、がんばります。」
「プロ連盟がここまで来られたのは、会員が一生懸命、 麻雀に真剣に取り組んできたから。
そして、それを応援してくれる方々がいるから。

その人たちの期待に応えるために、 日本プロ麻雀連盟はこれからも進化していきます。」
   


インタビューを終えた後、「ちょっと唄うか」と会長。(笑)
カミソリ灘と畏れられ、麻雀界を構築したその人の唄声は
異名とはうらはらに、透き通った、清らかで美しいものだった。
 
 


次の日にリーグ戦が控えている私を先にタクシーに乗せてくれた。
普段私たちに甘い言葉をかけたりはしないが、車を見送る眼差しに溢れる優しさを、私は確かに見た。 タイヤが回り出すと、目にはいつもの威厳が戻っていた。


灘会長の瞳 は、麻雀界の未来をまっすぐみつめている。


  


灘 麻太郎 ( なだ あさたろう )
日本プロ麻雀連盟会長 北海道出身 
⇒プロフィール(ロン2)はこちら

(このインタビューは2007年02月現在のものです)

 インタビュアー:吾妻 さおり

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