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NEWS 第三回麻雀トライアスロン 雀豪決定戦 決勝レポート_東南戦

レポート:黒木 真生


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勝負は時の運という言葉がある。
勝負事には多分に運がつきまとうため、実力がある者が勝つとは限らない。
これが辞書などに載っている意味で、確かにその通りだ。

だが「どうせ運で決まるから」といって努力を怠ってはならないのは当然である。
私が小学生の時、同じクラスにまったく勉強をしない奴がいた。
担任の先生が「お前は何で勉強せえへんのや?」と聞いたら、彼はこういった。
「どうせノストラダムスの予言で1999年に人類は滅亡するから勉強しても意味ないやん」

私を含めクラスの皆は大爆笑したが、先生は本気で怒った。
「お前、そのままの考え方でいったら後でエライ目にあうぞ! 負けばっかりでみじめな人生になるんやぞ!!」
世の中には色んな言葉や出来事があるが、それらすべてを「やらない理由」にするな。「やる理由」にしなさいと、その先生はおっしゃった。
その当時は「クソマジメなオバハンやな」と思っていたが、先生は本当に私たちの将来を心配し、良いことを言ってくれていたのである。
 
愚かな私でも、ようやく最近になって、先生がいっていた意味が少しは分かるようになった。これも麻雀のおかげである。
強者たちの戦いを観戦する機会を多く与えられてきたことで「勝負は時の運」の意味も自分なりに解釈するようになった。
実力のある4人が本気でぶつかり合ったら、勝敗を分けるのは「運」しかない。
そして「勝負は時の運」という言葉を使って良いのは、勝った人だけなのである。




 


「第三回麻雀トライアスロン雀豪決定戦」の決勝戦は半荘戦の南場に入っていたが、まだ「時の運」は誰の味方をするか決めかねていたようだった。


 
もっともハードラックだったのは畑正憲さん。
東場で運に見放されそうになり、ラス目に落ちていたが、さすがは元雀魔王で元十段位。
地獄の底に落ちそうになっても、指一本でも引っかければ、そこからじわじわと這い上がってくる。
一時は持ち点が15,000点を割ったが、南1局の親番を迎える頃には25,000点近くまで戻していた。

そして迎えた南1局1本場。

 ツモ ドラ

2巡目にしてこのチャンス手になったが、何を切るか難しい。
他家の捨て牌は、南家・佐々木信也さんが、西家・佐々木寿人プロが、北家・荒正義プロがをそれぞれ捨てているだけである。
ただ枚数だけを考えて打とする手もあるが、畑さんは逆に残しを選択した。

第一打にを切るということは、その付近を持っていない可能性が非常に高い。
たとえばは山に残っていると読むことができるから、を残したのだろう。
あるいは、ツモでの3メンチャン形を想定したからかもしれない。
畑さんは結局、打とした。

すると直後、佐々木さんもをツモ切り。これで佐々木さんもを持っていないと予想することができる。
だが、4巡目のツモでイヤな予感。を残していれば-待ちのピンフイーペーコーになっていたからだ。

そして直後、佐々木さんはまたツモ切り。こうなると、ちょっとが切れすぎである。
もしをツモってきても良い待ちにはならない。
さらに5巡目、畑さんがツモったのは。イーペーコーが崩れ、役なしのカン待ちになってしまった。
畑さんは一応テンパイにとるが、ヤミテンで手変わりを待つ。
 
苦しい展開からようやくチャンスを迎えたと思ったら、手牌はすんなりときれいにまとまらない。
皆さんもこのような経験がおありだろう。
ここをうまくしのげれば運が向いてきて、後は楽になるのだが、このハードルを超えるのが非常に難しいのだ。
 
最悪なのは、このまま親が流れてしまうことだ。
手作りが牌の流れに翻弄されてしまっても、親で連荘できれば再スタートすることができるかもしれない。
歴戦の猛者である畑さんは、そんなことは百も承知。

だからとツモ切り、8巡目にをツモってきたところでツモ切りリーチをかけた。
いい加減、どこかでリーチをかけて、子方の足を止めておかねばならない。
 
だが、リーチの一発目にツモってきたのはだった。
もし、畑さんの残しが、寿人プロの第1打が根拠だったとすれば…。
もし、リーチが1巡遅ければ、ここでシャンポン待ちに切り替えてリーチをかけていたかもしれない。
すべてたらればの話だが、実戦ではよくあることだ。
 
畑さんはスパっと決断してリーチをかけたが、もし心に迷いがあれば、を重ねてシャンポンにしてからリーチしたかもしれない。
そしてこれが唯一のアガリへの道であった。
 
この後、荒プロが追いついてリーチ。

 リーチ

畑さんの待ちであるを暗刻にしてのリーチだけに、こちらの方が強そうだったが、実はそうでもなかった。
もし、畑さんがシャンポンリーチになっていたら、荒プロがをつかみ、裏ドラは。つまり親満のアガリになっていたのである。
だが、その次に待っていたのは荒プロの。これを畑さんがつかみ、2,600点の放銃となった。

もちろん、最初のツモによるピンフを忘れたわけではないが、この-でも畑さんはアガれていない。
どんだけ難しいんだよ! と私は思った。

もし、自分がこの席に座っていたら、運命を呪うと思う。
だが、畑さんは荒さんの手牌にあるの暗刻と裏ドラ表示牌のを見て、少し微笑まれた。
その表情は「まぁ、そういう風になっているでしょうね」と、すべてを悟っているようであった。



 
さて、アガったのは荒プロだったが、これでぐっと流れをつかんだかというとそうでもなさそうだ。
解説の森山茂和プロがいっていた。 
「ここで裏ドラがのらないと苦労するね」
 
この次局、南2局は寿人プロの早いリーチ。

 リーチ ドラ

も1枚切れで4巡目のリーチ。をつかんだのは、畑さんだった。
だが、こちらも裏ドラはのらず、1,300点。トップ目の寿人プロにとっては、場を流すだけのリーチになってしまった。

南3局は、南家の荒プロにチャンス手が入る。

 ドラ

ダブ南ポンでも三色でも満貫が見える手だが、親の寿人プロからが出てポンテン。
荒プロは「一応」三色になる方を選んだのか、打でカンチャン待ちに構えた。が、先にツモってくるのはドラの
今度は打としてタンキに構えるのが常識だ。

そして数巡後、上家から現物のが出るとこれをチーして打タンキ待ちに切り替える。
よく考えればタンキは危険なのだが、すぐ下家に流れてきたりすると、うっかり切ってしまいそうである。
トリックプレーをも駆使してアガリをとりにいった荒プロだったが、流局。


 
畑さんが不運に見舞われているのは間違いないが、かといって他の3人に幸運が訪れているともいいがたい状況のまま、オーラス1本場を迎えた。
 
点数状況は以下の通り。

トップ目 荒正義プロ  :35,500点
2着目  佐々木寿人プロ:34,900点
3着目  佐々木信也さん:30,700点
ラス目  畑正憲さん  :18,900点

普通に考えたら、上位2名のアガリ競争になるところだが、なぜか2人とも手が重い。
最初にテンパイを入れたのは、ここまで我慢に我慢を重ねてきた佐々木さんだった。

 ツモ ドラ

カンから入ればメンタンピンツモの1,300・2,600点で逆転トップだが、この入り目には不満が残る。
仮にこのままリーチしてロンでも3着のまま。ツモってやっと2着である。後は裏ドラ次第だ。

だから佐々木さんは数巡の間ヤミテンにした。
もし、ここでが出たらどうしたかは不明だが、そうなる前に、佐々木さんは意を決してリーチをかけた。
そして数巡後、をツモ。裏ドラ表示牌がで、逆転トップとなった。

荒プロは親カブリで3着になり、寿人プロが2着になった。
最後の最後で、運は佐々木さんに味方した。だがそれは、単にツキがあったという単純な話ではない。
この結果を受けて「勝負は時の運ですね」といえるのは、やはり佐々木さんだけなのである。
 
 

 


#3は7月24日(火)19:00から再放送

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