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プロ雀士コラム

まずはじめに、お断りしておかねばならぬ事がある。
このリレーエッセィは、ある者があるものを書き、それを名指しである者に送る。
送られたある者は、一ヶ
月以内にやっぱりあるものを書き、それをある者に送る。
これ、いわば幸福の手紙の麻雀版である。
もちろん、送られた方は幸福どころか不幸の矢を射られたようでたまったものではない。
しかし、こんな読み物が麻雀ファンや仲間の見る楽しみとなれば幸いである。

(ホームページ編集部)

 


第67回:福光 聖雄


みなさんこんにちは。
白鳥プロからバトンを受け取りました、25期生の福光聖雄です。
白鳥プロと言えば、麻雀道画の麻雀相談所!
堀内プロとの掛け合いが非常に面白く、一見の価値ありです。
雀力向上に役立つかはわかりませんが(おいっ)、是非是非ご覧ください。


折角の機会ですので、『らしい』話をしてみましょうか。
(飽きてしまった方は、読み飛ばして、下の方に普通の(?)話を書くので、そこから読んで下さいな)

  ドラ 開局、西家6巡目。

ルールは連盟Aルール(一発赤裏ドラなし)とします。
リーチするのとしないのとはどちらが得なのでしょうか?

横軸を得失点、縦軸を確率とすると、リーチした場合は、おそらく次のグラフのようになります。




※ 実際に存在しない点数があるため、グラフは滑らかにはならない。
※ 確率は私の感覚でのプロット。この点は後述。

平均すると(=期待値を取ると)、若干マイナスだったとします。(正確には計算できないのだけど)
では、リーチしないほうがよい?
リーチしなかった場合を赤いグラフで追加してみます。

期待値は、リーチをしないほうもマイナスになりそうです。
正確には計算できないので推察ですが、期待値は、リーチをする>リーチをしない、になるのではないでしょうか?
両方ともにマイナスになるのは不思議な気もしますが、
配牌が悪ければ、その時点でその局の期待収支はマイナスになりますからね。


さて、期待値が上ということで、リーチと結論付けてよいかというと、そうではありません。
開局とはいえ、8,000や12,000の放銃になった場合は、半荘が終わった時点でラスになる可能性が高くなります。
逆に、1,300や500・1,000をアガったとしても、最終順位にはほとんど影響しないでしょう。
つまり、順位点やオカを加味する必要があります。(連盟Aルールでは、オカはないですが)
グラフで表現するとこんなかんじでしょうか?(青点線)

「勝因にはならないが、敗因にはなりえるリーチ」という表現をすることがありますが、
グラフからも読み取れるかと思います。


場面を変えて、KTT(=クマクマタイム、瀬戸熊プロの親番での大連荘の愛称)発動中の瀬戸熊プロの親番だったとしましょう。
おそらく、リーチをかけても瀬戸熊プロはオリないので、アガリの確率は多少あがるかもしれませんが、
放銃の確率も大きくあがってしまいます。(オレンジ線)


話の流れは、損だからリーチはしないほうがよい、ではありますが、十段位戦の決勝だとしたら・・・?
上のグラフは、横軸は自分のポイントでしたが、頭取りの試合は「相手との点差」で判断すべきです。

具体的な例で、親の満貫をツモられた場合、自分のポイントだけ見れば▲4,000点ですが、点差で考えると▲16,000点になってしまいます。
ですので、私はリーチと結論づけています。
・・・ま、正直なところ、実戦でリーチに踏み切れるかはわかりませんけどね。。。


さてこの話、まだまだ続くのですが、(もう飽きたよね・・・)何ページあっても足りないので、ポイントだけ。
・縦軸の確率を正確に出すのは困難
・確率を統計で求めても、ルールによる違いや、局面の違いでかなり確率にブレが出る
・まして、自身の体験からは、サンプル数(試行回数)不足ですし、覚えてられるわけもなく、不可能
・確率が正確にわからなくても、ある程度の想定から、AとBのどちらがよいかは判断できそう
・横軸の点数が、人によっては等価でない場合がある

極端な例ですが、『これをアガれば昇級、降級はない』という局面は、1,000点の失点も48,000点の失点も大差がなく、アガリ確率が高いほうを選ぶ。

あ、誤解のないように伝えておくと、すべて数値的に判断しているわけではなく、判断のうちの一部の要素です。
対人のゲームですから、駆け引きとかありますしね。
対局中はここまで考えられないので、事前に検討して決めをつくるときに利用したりしてます。



お待たせしました(?)。後半は普通の話。


『継続』

今も昔も変わっていませんが、一番大切にしている言葉です。

プロデビューから3年半が経ちましたが、どんなに結果が出なくても、全てのタイトル戦にエントリーすること、そして、5年は継続しようと決めていました。
自分の想像していたよりもかなり恵まれ、1年目には新人王、去年は最強戦に残りニコニコ生放送デビュー、
今年はなんと、麻雀格闘倶楽部に出演することができました。


麻雀格闘倶楽部で思い出しました。このページに注目です!(,留β)
http://www.konami.jp/am/mfc/mfc_uv/news/039.html
コナミさんありがとうございます。(嬉し涙)

一方で、リーグ戦ではC3で足踏み。その他のタイトル戦でも目立った結果は出ずと、期待には応えられず、悔しい思いを抱いているときもあります。
終わった戦いを明日の糧に、今と変わらず、いやより一層、努力を継続していきたいと思います。

最後になりますが、麻雀格闘倶楽部のサポーターへのメッセージ、私のメッセージが日の目を見ることはないかも・・・と不安だったりします。(切実)
もし、そこまで辿りついて頂いて、そして、このエッセィも読んでくれた方に一言。

メッセージは、一風変えて「○○のときは、△△は当たらない!」というMy理論を書いてみました。
理論的・心理的に当たり牌になりにくい、と考えていますが、もちろん100%ではないので、勝負処や安牌に窮したときに使って下さい。
私と対戦したときに裏をかいて利用するのも有効です。(笑)

最後まで読んで下さった方、長文にも関わらず、ありがとうございました。


次のバトンは、先日のチャンピオンズリーグを優勝した、西川淳プロにお願いしたいと思います。
決勝戦はまさに完敗でした。
昨年のマスターズの決勝に残り、リーグ戦もB2、B1へと連続昇級と、近年良績続きで、何かきっかけがあったのでしょうか?
では西川プロ、よろしくお願いします。



 





執筆:福光 聖雄

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