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プロ雀士コラム

まずはじめに、お断りしておかねばならぬ事がある。
このリレーエッセィは、ある者があるものを書き、それを名指しである者に送る。
送られたある者は、一ヶ月以内にやっぱりあるものを書き、それをある者に送る。
これ、いわば幸福の手紙の麻雀版である。
もちろん、送られた方は幸福どころか不幸の矢を射られたようでたまったものではない。
しかし、こんな読み物が麻雀ファンや仲間の見る楽しみとなれば幸いである。

(ホームページ編集部)

 


第61回:魚谷 侑未

高宮まりプロよりバトンを頂きました、25期生魚谷侑未(うおたにゆうみ)です。
よく「ゆみ」とか「いくみ」とか読まれてしまいますが、正しくは「ゆうみ」と読みます。

まずは、軽く自己紹介をさせて下さい。
25期生、新潟県出身の11月2日生まれ、B型です。

麻雀の勉強をするために、新潟→愛知と移住した後、去年の4月に東京に上京して来ました。
普段は麻雀荘に勤務をしています。常に本走は一番手です。麻雀が大好きで打ちたがりです。

麻雀プロを志すようになるまでは、騎手を目指していました。
中学生の頃から騎手になるために、体を鍛えたり、減量をしたり、乗馬クラブの研修生として働いたりしていましたが、
その熱意は麻雀を覚えてからは、全て麻雀に注がれるようになりました。

今では、頭の中はほとんど麻雀の事しかなく、毎日麻雀の事ばかり考えています。
趣味と言えるほどではありませんが、あえて趣味をあげるのであれば、息抜き程度にゲームをするのが好きです。


【女流桜花決勝戦の話】

第6期女流桜花のお話をさせて頂きたいと思います。
今回、たくさんの方々の応援や支えがあり、第6期女流桜花を優勝する事が出来ました。
私1人では絶対に勝ち取る事の出来なかった栄冠です。周りの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
それと同時に、まだまだ未熟である私は、これから今まで以上に、麻雀の技術も精神的にも成長をして行かなければならないな、と強く思いました。

女流桜花を優勝するまでの道のりは決して楽なものではありませんでした。
決勝戦を、ニコニコ生放送で観戦して下さった方はご存知かと思いますが、1日目が終了した時点での私の順位は4位。
トップを走る安田プロとは、90ポイントも離されてしまっていたのです。

もしかしたら見ていた方はもう私の優勝の可能性は低いと思っていらしたかもしれません。
でも、私自身は1日目が終了しても諦めていませんでした。
初めての大舞台に緊張したりする事なく、自分の中では1日を通して良い麻雀が打てた。という自信があったからです。

決勝戦の前、毎週行われている女流研修会にて、私は山井プロに質問をしました。
「例え、1日目が終わって100ポイントの差が開いていたとしても、直接対決ならまだ優勝の可能性はありますよね!?」
「いやいや、100ポイント離れていたら優勝は無理でしょ〜」
なんて、笑いながら答えていた山井プロを思い出しました。

―山井プロが無理って言っていたポイント差まであと10ポイント、か。
と、1人苦笑しながらも、心は前向きでした。
「応援してくれる人達に、最後まで優勝を目指して心折れずに戦って来ますって言ってきたんだ。まだ諦めちゃいけない。」
1日目の夜は、半分自分に言い聞かせるようにして眠りにつきました。

女流桜花決勝戦、最終日の朝。
身体は疲労感が残るものの、メンタル面の状態は凄く良かったのです。

―なんだか、勝てそうな気がする。
対局の日の朝のメンタル状態というのは、私の中では凄く大切にしている事の1つです。
こういうメンタル状態が良い日の対局で、良い麻雀を打てなかった記憶が私の中ではありませんでした。

そして迎えた最終日。
安田プロの不調から、トップとのポイント差は少しずつ縮まってはいたものの、私は初日から合わせて8半荘もトップが取れずにいました。
最終日の3半荘目も、トップが取れそうな位置につけていたのに清水プロに捲られ……
2日間を通して、私はこの時に初めて「心が折れそう」になりました。

―駄目、駄目。まだ、折れちゃ駄目。
やっと優勝が見える位置に来たんだ。ここで折れてどーする!!

ポイント差としては今日の最初よりも大分楽になってはいたものの厳しい展開が続き、気持ちとしては辛いものがありました。
それでも、何とか気持ちを奮い立たせ、4半荘目へ。
ここで私は、2日間通して初めてのトップを取り、このトップによりトータルトップ目に立つのです。

9半荘目が終了して、私は疲労感とプレッシャーから吐きそうになりました。
そして、今にも泣き出してしまいそうな程の何とも言えない高揚感に包まれていました。
しかし、最終半荘が始まる頃に、麻雀に気持ちを集中させると吐き気もすっかり収まり、平静さを取り戻していました。

―泣いても笑っても、あと1回。
最後まで自分を信じて戦うだけ。

桑原プロが長考した後、首を傾げながらドラのを手出ししました。
そしてその後、手出しはないまま私にこのテンパイが入りました。

 ツモ ドラ

私は相手の表情や気配、打牌スピードなどを読みの要素としてかなり取り入れます。
この時、ドラを打ち出したとはいえ、桑原プロがまだテンパイでない可能性が9割近くであると確信していました。
残り1割のテンパイであるとしても3,900点以下のである、と。

ならば、この時の私は切りダマに構え、桑原プロもしくは周りに追い付かれた時点で、
オリを選択する事が普段の私の打ち方だったなぁ、と今振り返ると思います。
普段より少し慎重になりすぎてしまったなぁ…と。

結果は、上手くピンズを打ち出さない形ででリーチを打ちますが、清水プロに追っかけリーチをされ、
ハイテイ牌で清水プロの当たり牌を掴み、5,200点の放銃になりました。
しかし、テンパイに取っていれば300・500で局をアッサリと流せていただけに、私の中では悔いの残る局となってしまいました。

自分自身の失敗を感じながら、それでも気持ちは強く持ち続けました。
2日間を通して、ミスもたくさんありました。
私の長所は、麻雀中に何があっても打牌がブレないところ。自分の打牌を信じ続けられるところ。
ここまで精一杯戦ってきた自分自身を、最後まで信じて打ち続けよう、と。

その後は、どうしてもアガリたかったラス前の手とオーラスのリーチをツモる事が出来て、優勝する事が出来ました。
正直、他の方々より私にツキがあったんだと思います。

長く苦しい2日間が終わって、終局しても優勝した実感の沸かない私でしたが、
インタビューが始まる頃には色んな思いが溢れてきて…泣いていました。
荒プロに優勝カップを渡して頂く時、この時に初めて「優勝した」という実感が沸いてきて…優勝インタビューでは号泣。
上手く喋る事も出来ず、こんなボロボロの本気泣きを全国放送で晒して、「本当にすみません」と思っていました…。

女流桜花を優勝して、たくさんの方々に祝福して頂きました。
ニコニコ生放送を見ながら一緒に喜んでくれて、一緒に泣いてくれた方もいました。
2日間の闘牌を翌日から何度も見て、自分自身まだまだ成長しなければならない部分をたくさん痛感しました。
判断の甘い鳴きや、手順ミス、判断ミスもたくさんありました。

応援して支えて下さる皆様のために、そしてプロ連盟のタイトルホルダーとして恥じる事のないように、
改めて私はこれからもっともっと頑張らないといけないと、感じる事の出来る貴重な2日間となりました。
まだまだ未熟ではありますが、これからもっと成長していけるよう努めさせて頂きますので、魚谷侑未を宜しくお願い致します!

それでは、次のバトンはチャンピオンズリーグを優勝された北野由美プロにお願いします!






執筆:魚谷 侑未

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