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プロ雀士コラム

まずはじめに、お断りしておかねばならぬ事がある。
このリレーエッセィは、ある者があるものを書き、それを名指しである者に送る。
送られたある者は、一ヶ月以内にやっぱりあるものを書き、それをある者に送る。
これ、いわば幸福の手紙の麻雀版である。
もちろん、送られた方は幸福どころか不幸の矢を射られたようでたまったものではない。
しかし、こんな読み物が麻雀ファンや仲間の見る楽しみとなれば幸いである。

(ホームページ編集部)

 


第58回:三戸 亮祐


みなさんこんにちは。
新人王を獲得された大庭プロより、バトンを頂きました三戸亮祐が担当させて頂きます。

【遠い記憶】

新人王戦と言えば15年以上前、自分が初めて東京でタイトル戦に出場したのが、新人王戦でした。
結果は7位だったのですが、親で流し満貫をやって4,000オールと申告したら「有りません。」
と言われたのが未だにほろ苦い思い出になっています・・・
今では上京するのも割とお手軽なのですが、当時は新幹線の予約がネットで出来るわけでもなく、
スマートフォンで地図が出るわけでもないような時代だったので、ずいぶんと敷居が高かったような記憶が甦ってきました。


【麻雀プロになるまで】

遅ればせながら自己紹介をします。
中部本部所属の11期生。1974年生まれ。おひつじ座。A型。
雀風は、立直&面前重視の攻撃型。好きな手役は、七対子。
勝負カラーはブルーです。

なぜプロになったのかと問われれば、毎日毎日麻雀の事だけを考えていた大学時代に遡ります。
当時は、とにかく麻雀をしていれば幸せで、雀荘に通うのは当然の事ながら、
いろいろな書店に立ち寄っては麻雀に関する本を探し、新しい事を吸収しては実戦に活かし、
確実に強くなっていることを実感できる最高の時だったと覚えています。

そんな折りに、雑誌に掲載されていたプロテストの記事を見て、
『これだけ好きならプロになるしかない。』と、何の迷いもなく受験していました。
そうして、木村中部本部長の下、晴れてプロになることが出来ました。


【中部プロリーグ】

中部本部で力を付け、いつかはタイトルを持ち帰りたい。
そう思って戦って来ましたが、プロアマ混合の『名古屋カップ』から『中部プロリーグ』にリニューアルされた第1期に優勝することができ、
中部本部を代表する打ち手にならなければいけないという責任感が、自分をより強くさせてくれたと思います。

中部プロリーグも、現在第18期を数えることとなりましたが、おかげさまで計4回優勝することが出来ました。
最近は、決勝に残るのもずいぶんと厳しくなり、危機感を抱きつつも全体的にレベルアップした事を喜んでいます。


【初G1決勝の喜び】

新人王戦から時は流れ、それから何度も何度も負け続けて、ようやく初めてのG1タイトルの決勝に残ることが出来ました。
常に決勝を目指して出場しながらも、もしかしたら一生残れないのかも・・・と、
少し弱い自分が出てきていたところなので、本当に嬉しい初出場となりました。

特に今回は、五段戦で猿川真寿プロ、六・七段戦で望月雅継プロ、八・九段戦では決勝でも戦うこととなる石渡正志プロ、
九段戦Sでは『ミスター麻雀』小島武夫プロといった、連盟を代表する方々を相手に勝ち抜く事が出来、
ベスト16では『ミスター十段位』前原雄大プロ、ベスト8では瀬戸熊直樹鳳凰、伊藤優考プロ、藤原隆弘プロと、
これだけ厳しい相手と五分に戦えたことは、確かな自信となりました。

さらには、なんとニコニコ生放送での中継が入るとのことで、とまどいと共に気合が入ります。
中部本部のおしゃれ番長として、持っていくYシャツやネクタイ・タイバー等、いつもより入念に選んでみましたが、
あんまり映りませんでしたね・・・

閑話休題、さぁいよいよ決勝戦です。


【1回戦〜戦略の崩壊〜】

緊張しつつ開始された1回戦、起家となりいきなりの手が入って色気づいてしまった事が、思い返せば敗因だったのかなと思います。
いくら長い闘いとはいえ、7万点を超えこれだけのアドバンテージがあれば、
もしかしたら勝てるのかもしれないと、頭によぎってしまった直後の3連続放銃。
なんとかトップを獲ったものの、結果的にこれが最初で最後のトップになってしまいました。

そして、2回戦で瀬戸熊プロにあっさり逆転されてしまいます。
いくつかのパターンを想定していたものの、序盤は静かな動きで、全員フラットのまま後半で勝負。
基本的にはそのように進むと思っていたのを自分で破壊してしまったこと。
思い描いていた戦略の再構築が出来ないまま終わってしまったような気がします。

次にこのような機会が訪れたならば、自らが大きなトップを維持したままの、
逃げ切りパターンも少しは想定しておくことにしなければなりませんね。


【10回戦〜クライマックス〜】

最終日の10回戦。
最後になるかもしれない半荘で、悔いを残さぬよう打つ事だけを決めて臨みました。

東1局。 
 ドラ

東2局2本場。
 リーチ ツモ ドラ

東3局、親。
 リーチ ロン ドラ

東3局1本場、親。
 ドラ

東4局。
 暗カン ドラ

南2局。
 リーチ ドラ

南3局、親。
 リーチ ロン ドラ

アガれた局も1シャンテン止まりの局もありますが、牌もそれに応えるように寄ってくれて、
ベストパフォーマンスを発揮することが出来たと思います。

後日、聞いたのですが、ちょうど中部プロリーグが終わって皆で見てくれていたとのこと。
優勝報告は出来ませんでしたが、少しは良いところを見せられたんじゃないかと安堵しました。


【ifの世界】

さて、ひとつ面白い1局を紹介します。
2回戦南1局、
上家の瀬戸熊プロから放たれたをポンしなければ、あるいは大三元を狙わずにテンパイを入れていればどうだったのか?
その答えは、前原プロが観戦記において検証してくれています。

初日観戦記

前原プロは、真摯にプレイヤーの立場になって心理を想像し、牌譜を眺め、かつ綿密な取材によって観戦記を書かれています。
物書きとしての前原雄大は優しく繊細で、卓上での近寄りがたいオーラを放つ『モンスター』や『野獣』ではないと断言しましょう。

取材の中で、改めて客観的にみつめられて再確認できることも多くあり、
対局者にしかわからない感覚+αで、自分を客観視しながら打つことが出来れば、もっと強くなれるのかもしれません。

こうしてifの世界を見てみると、本当に麻雀は面白いものです。
自分の打った十段戦の牌譜を牌譜データサービスで見返し検証することが出来るのも、自分にとって大きな財産となりました。

・牌譜データサービスはこちら
・公式オンライン麻雀サイトロン2はこちら 
※プレミアム会員は牌譜データサービスを無料で利用できます。(一部牌譜を除く)


【十段戦を終えて】

優勝した瀬戸熊プロ。
決勝までの道のりですべてトップ通過を目指して戦って来た中で、ベスト8で大きく離されてしまって当然、強さはわかっていたのですが、
8,000点放銃しても、何事もなかったかのようにトップをもぎ取っていく姿に凄みを感じました。さすが鳳凰位、まさに完敗です。

十段戦で、一番乗り越えたかった森山プロには今回も勝てませんでした。
これまで九段戦で幾度か対峙し、負ける度にアドバイスを戴いていたので、良いところを見せたかったのですが・・・
今決勝でも何回、心を折られそうになったことかわかりません。

結果は4位になってしまったけれど、本当に貴重な3日間を過ごすことが出来ました。
まだ学ぶ事が多すぎると言う想いと、まだまだ成長できるという想い。
その事を一番感じ取ったのは、自分かもしれません。
今から来年の十段戦が楽しみです。


【感謝を込めて】

嬉しかったのは、中部本部を初めとした麻雀関係の皆が観て声援をくれたのはもちろん、麻雀のルールをよく知らない両親や友人達からも、
「良くわからなかったけど見ていたよ。」などと言ってもらえたこと。
さらに、決勝翌日に名古屋で行われた「ロン2リアル大会」で、ファンのみなさんから暖かい声をたくさん掛けてもらったことです。
こういう事が、自分たちの麻雀を打つエネルギーになります。

自分の人生の大きな目標として、G1タイトル獲得、そして結婚すること(汗)の2つがありまして、
両方とも詰めが甘い三戸を、これからも応援よろしくお願いします。

最後となりますが、今回の生放送において非常に多くの観戦戴いたファンの皆様と、
運営において奮闘された数多くの連盟スタッフの方々、そして対局者の方々に感謝いたします。
ありがとうございました。

さて、次回は見事初決勝でプロクイーンとなられた、和久津晶プロにバトンをお渡ししたいと思います。
本当におめでとうございます。
ぜひ決勝の時のように、力強い文章をお願いしますね!




執筆:三戸 亮祐

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