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プロ雀士コラム

まずはじめに、お断りしておかねばならぬ事がある。
このリレーエッセィは、ある者があるものを書き、それを名指しである者に送る。
送られたある者は、一ヶ月以内にやっぱりあるものを書き、それをある者に送る。
これ、いわば幸福の手紙の麻雀版である。
もちろん、送られた方は幸福どころか不幸の矢を射られたようでたまったものではない。
しかし、こんな読み物が麻雀ファンや仲間の見る楽しみとなれば幸いである。

(ホームページ編集部)

 


第30回:前原 雄大



おかしい・・・ずっとおかしいと思っていた。
何が、と問われればこのリレーエッセイなるもの、そろそろ私の順番がまわって来てもいいはずなのに・・・。
思ってはいたが、私も思慮分別のある大人である。
勿論、口にはしない。

さりげなく編集長に尋ねる。
次は誰がやるのかな?
いや、誰にしたものでしょうね・・・困っているんですよ。

それは大変だね!よおく胸に手をあてて考えたほうがいいよ。
あ!ヒサト君はいかがでしょうか?北條さんとも仲がいいし!
それもいい案だとは思うけれど・・・まだ、胸に手の当て方が足りないんじゃない。

私はさりげなく、しかも慈愛に充ち溢れたまなざしで彼の眼を見つめた。
脅かしているんですか?
どうして私の君に対する愛情が伝わらないのか・・・・私は哀しい。
そういうやりとりの結果、私にバトンが廻ってきた。

仕方がないなあ・・・・君がそこまで頼むなら、引き受けないわけにもいかないだろう。
と言うことで私、前原雄大です。皆様よろしくお願いいたします。



強奪・・もとい、引き受けたものの何を記していいやら。
過去の記した人のものを読み返していた。

そこに、荒正義さんからの電話が鳴る。
何してんの?
かくかくしかじかで、読み返してます。
そんなもの見ても意味ないし、書きたいこと書けばいいんだよ。

持つべきものは頼りになる先輩である。

私の趣味は?と訊かれたら10代から30歳代までは牌譜鑑賞と答えていた。
私が高校生の頃、麻雀専門誌が世に現れた。それを見つけたのは私ではなく母親だった。

その母親が牌譜マニアで、その影響を多分に受けた。
なぜその牌を切ったのか一人でわからない時などは、母親と二人で実際に牌を並べて色々考えた。
しかし、ほとんど答えらしきものは見つからなかった。見つけるだけの能力も私たちにはなかったのだろう。

それでも飽きることなく自分なりの理解の仕方で10代は続けていた。
それは、努力とかそういうことではなく、純粋に牌譜を見ることが楽しかったのだろう。
血筋と言うこともあるのかもしれない。

私の母親は競技カルタの道に進み、叔父たちは囲碁や将棋の世界に身を置いた人も多い。
例えば、今の子供たちがドラクエにはまり込むのと似ているのかもしれない。
多少違う部分があるとすれば、ドラクエにはエンディングがあるが、牌譜を理解するには終わりがないと言うことである。
観る側の能力が上がるに従い、理解度も変わってくる。
幼く、そして愚かだった私は、牌譜にもいつかゲームを攻略するように、エンディングが待っているものだと思いこんでいた。


色紙は、私の名前の命名者である、直木賞作家・伊集院静さんからいただいたものである。
その時は、言葉の意味を教えていただくことがかなわなかった。

大昔は、粟を古来中国黄河流域で作るのは、大変だったそうである。
そして、その粟と言う単位が最小単位で、それが六粒になると一圭と言う一つの数量の単位となることを知った。

麻雀も同じことで、一つのことさえ学び、理解することは容易なことではない。
それでも諦めず続けていけばいつか一粒の粟になる。
さらに、そのことに甘んじることなく積み重ねていけば一圭までたどり着く。

そういうことを惜しまないで精進して欲しい。
正しいかどうかは解らないことであるが、今の私はそう解釈している。



牌譜データサービス

ここ数か月、私は牌譜データサービスで販売されている、第25期鳳凰戦の解説を入れる日々に明け暮れている。
正直な部分、これほど手こずるとは思わなかった。

一日、1回戦はできるだろうと考えていた。
実際そのペースで1回戦をやってみて、見直してみたらまるで伝えたい部分が伝えられていないことに愕然とした。

初めての試みと要領が悪いこともあり、半荘1回に15、6時間はかかる。
ひとつには、よく解らない局面になるとパソコンを前、実際の牌を使い並べてみたりするからだろう。

牌を並べると、対局中の相手の息使いや打牌の間合いを思い出す。
その間合いや息遣いで打牌が変わることもある。
そして1局面におけるベストと思われる打牌と、半荘単位、1日単位、そして18回戦をまとめあげるための打牌はそれぞれ異なり、どの部分から選択したかも当然変わってくる。

また、私の場合は状態のいい時は直観で打ち、悪い時は理で打っている。
そういう、もろもろの部分をできるだけ解りやすく伝えようとするのは、なかなか難しい。

それでも、そういう部分を割愛するわけにはいかない。
何よりタチが悪いのは、牌譜そのものが面白くて、私自身がハマりこんでしまうところに問題がある。

ハマるということは、解りやすく言うとある意味、狂気の世界に陥ることに近い。
時間が飛び、寝食を忘れ、外に出ることもなく昼も夜もなくなる。
そして、それがまた楽しくもある。

時には自分の展開の読みの正しさに悦び、ある時は自分の下手さ加減に呆れブツブツ呟きながらベッドにひっくり返る。
知らない人が見たら、まるでアブナイ人そのものである。

そういう日々も悪くはないが、担当にお願いして、今は週1、2本にしてもらっている。
出来がいいか悪いかは、観ていただいた方達に判断してもらうしかないが、今、私の持っている麻雀の思考のすべてはそそぎ込んだつもりである。

私がその昔、高校生の頃にこの牌譜データサービスがあったなら、もう少しまともな麻雀打ちになれたように思えてならない。
今回の牌譜データサービスは私が記しているが、この先も誰か違う思考を持った打ち手が記していくのだと私は思う。

そして、それを読み理解し、また新しい思考を持った若い打ち手が連盟の門を叩き、入会し、その人達が斬新な思考を伝え、繋いでいってくれれば、もっと光ある世界になることを私は確信している。
それが、私だけでなく私たち世代の願いであり、祈りでもある。

「大好評!前原雄大プロの鳳凰位戦(解説入り)の牌譜はこちらから」



もし神様がいたら?

ある囲碁の大名人と、将棋の名人がその昔話し合った。
囲碁の名人が将棋の名人に問うた。

もし、将棋の神様と将棋の理解度を比べたらどのくらいになると思うか?
おそらく5%ぐらいでは・・・・

バカ言っちゃイカン!囲碁にしろ、将棋にしろ、我らは、いいところ3%だろう。


囲碁にしろ将棋にしろ麻雀に比べ遥かに歴史は長く深い。
何十年先、何百年先、麻雀の神様の何%かでも理解できると言える打ち手が現れるのだろうか?


さて、次にバトンを渡すのは、連盟ができる数年前からお付き合いさせていただいている、古川孝次さんにお願いいたします。

私が20歳、古川さんが28歳の冬が出逢いの始まりでした。

光陰矢の如し、少年老い易く学成り難し、とはよく言ったもので、時の経つのは残酷なほど早い。
それでも、古川さんは還暦を迎えながらも麻雀は私よりも若々しい。

古川さんしっかりバトン受け取ってね。






執筆:前原 雄大

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