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プロ雀士コラム

まずはじめに、お断りしておかねばならぬ事がある。
このリレーエッセィは、ある者があるものを書き、それを名指しである者に送る。
送られたある者は、一ヶ月以内にやっぱりあるものを書き、それをある者に送る。
これ、いわば幸福の手紙の麻雀版である。
もちろん、送られた方は幸福どころか不幸の矢を射られたようでたまったものではない。
しかし、こんな読み物が麻雀ファンや仲間の見る楽しみとなれば幸いである。

(ホームページ編集部)

 


第19回:朝霧 千裕




先日のリーグ戦にて・・・


柴田プロ「ちろちゃん、次回のリレーエッセイ、ちろちゃんに回すよ」

私「あ、ほんとですか!ありがとうございます!って、えっー!!!しばきちさん、いくら友達がいないからって、私はまずいです!もっと有名なプロじゃないとダメですよ! 」

柴田プロ「じゃあ、ちょっと編集担当に聞いてくるね!」

1分後・・・

柴田プロ「ちろちゃんでいいって!ということでよろしくー!」




友達のいない「しばきちさん」こと柴田弘幸プロのおかげで、ついに私なんかにこのリレーエッセイが回ってきてしまった・・・・

さて、過去のエッセイを見てみると、荒正義プロから始まり、そうそうたる顔ぶれ。
一方の私は、日頃のブログでもお分かりの通り、文才もなければ大した麻雀の実績もない。
しかし、2004年にプロテストを受けてから3年半が経ち、私自身の麻雀の打ち方も麻雀に対する考えも大きく変わりました。
今回は、そんな今の胸の内を正直に書こうと思います!



私は、当時働いていた雀荘のスタッフの勧めでプロになった。
今に至る正直な感想は、プロになって本当に良かったと思っている。
対局でしか味わえない麻雀の面白さや魅力を知ることができ、負けた時の悔しさが、更なる麻雀への熱い想いにつながっていった。
そして何より、麻雀を通しての人との出会いは、私の中での大切な財産である。


しかし、楽しいことばかりではなかった。
当時働いていた雀荘では、男性メンバーから麻雀のことをけなされ、泣きながら帰ったことも何度もあった。
プロになって2年が経った頃、生活のすべてが上手くいかず、あんなに好きだった麻雀が楽しく打てなくなり、仕事で嫌々打つ日々が続いた。
もちろん、そんな気持ちで麻雀を打ってもいい成績、いい麻雀が打てるわけもなく、麻雀プロを辞めたくなった。

そんな時、私を救ってくれた言葉が、

「何事も自分で決めたことは10年やってみなさい。」

という、私が3歳から14年間やってきた日本舞踊恩師の言葉だった。
私は幼い頃から稽古や練習という類のものが嫌いで、そんな私の様子を察した師匠が、私に向けて諭すように言った言葉である。
芸の道は10年精進してやっと人前に出せるものとなり、そこからさらに磨きをかけていくものだという。
すでに他界している師匠の言葉は決して私の麻雀に対して放たれた言葉ではなかったが、この時なぜかふいに思い出され、悩んでいた私の胸にスッと入ってきた。

そこで、一つの決心をした。

10年、麻雀プロを続ける!
そして、この世界に入ったからには、いつかタイトルをとって、この世界に名前を残したい! 

10年麻雀に真剣に取り組んでそれでもなんにもならなかったら、その時考えればいい。
たかが1・2年やって上手くいかなかったからって、弱音を吐いてどうするんだ。
そう思えるようになった。

そして、プロとして麻雀を打っていたにもかかわらず、嫌々打ってしまっていたことを悔やんだ。



私は、周りの環境にとても恵まれてこの3年半を過ごしたと思う。
麻雀を通してたくさんの人と知り合い、これまでにたくさんのお店で働かせてもらった。
何か麻雀のことで聞きたいことがある時は、すぐに答えてくれる先輩達が私の周りにはたくさんいた。
友人も増えていく中で、皆が抱えている麻雀に対しての熱い思いに、私は驚きながらも大きく影響されていった。

そして、その中でも最も影響を受けた人物が、優木美智プロである。
親友であり、私が尊敬するプロの一人だ。

彼女とは同期で同世代ということもあり、すぐに仲良くなったが、麻雀のキャリアも麻雀に対する考え方も当時のほほんと麻雀を打っているだけだった私とは全く違っていた。
彼女とはよく麻雀の話をするのだが、女の子でもこんなに麻雀好きな子がいるんだなぁと思ったほどだった。
麻雀が終わった後などには、その一打一打に対してとても貪欲に考え、どうするべきだったのかと追求する姿勢は、当時の私にはとても刺激的で、見習うべき部分だった。

そして彼女は、私にはない麻雀の考え方を持っていて、そのたびに私の中での引き出しが増え、それがとても楽しかった。

彼女が第一期女流桜花に輝いた時は、自分のことのようにうれしかった反面、とても羨ましく、自分も頑張ろうという気持ちになった。



そんなある日、ある勉強会を知った。
以前、今里邦彦プロのリレーエッセイでも取り上げられていた『スパルタ会』である。

私は麻雀を見られるということに慣れておらず、ましてや小島先生、森山茂和プロをはじめ沢崎誠プロ、前原雄大プロに指導して頂くというとてつもない緊張の中での麻雀は、それはひどいものだった。
致命的な手順のミスや、いつも素直に切れる牌や鳴ける牌が鳴けなかったり、何がしたいのかわからない麻雀しか打てない自分がとても情けなかった。
そんな時、小島先生が私に、

「何か麻雀のことで聞きたいことがあるときはいつでも連絡してきなさい」

と声をかけてくださった。
あの小島先生が私なんかを気遣ってくださるのだから、一から勉強し直して、絶対に絶対に強くなって小島先生の優しさに応えたいと思った。
この出来事は、私にとってとても励みになった。

人の麻雀を見ることはとても勉強になるが、実は私は観戦が苦手だった。
スポーツと同じで、麻雀は見るより自分が打つ方が断然楽しいと思っていた。

今まで観戦といってもそんなに真剣な見方をしたことはなかったが、
自分ならこう切るが、それを切るとやはり和了れていないな、とか、
普通なら立直しない手でも、好調を意識してここは立直したほうが強い、とか、
本当に色々なことを考えながら見るように自分なりに工夫した。

すると、観戦といえども自分が打つのと同じくらい疲れるし、ここでこれを切っていればこういう和了が存在したんだという発見などの楽しさを初めて感じることができた。
気になる牌姿があったときは勉強材料として手帳に書き留め、こういう牌姿でこのプロはこういう切り方をするといった打ち筋やクセなども書き留めた。

自分が麻雀を打つ面においてはまず牌効率、手順をしっかり勉強し直して、気になる牌姿は周囲の意見を聞いたり、丁寧に集中して打つようにこころがけ、何よりよく考えて打つようにした。

麻雀は一日二日で上達するものではないが、今は自分にできることを一つずつやっていこうと思う。





さて、私のつまらない麻雀道はさておき、話題変更。
私達麻雀プロはどう在るべきなのか・・・

麻雀プロの在り方の一つとして、自分が頂点を目指すこと。
そして、底辺を広げることである。

自分が頂点を目指すこととは、簡単にいえばリーグ戦の頂点、鳳凰位だ。
私にはほど遠い道のりだが、皆そこを目指して誰もが強くなりたいと思い、日々奮闘しているに違いない。
前述した自分の麻雀道についても、この頂点を目指すことが大前提となり、今できることを一つずつやっていくことがこれにつながるのだと考える。


底辺を広げることとは、麻雀人口を増やすこと。
私は、より多くの人に麻雀を知ってもらい、親しみのある存在となってもらいたい。
その思いから、麻雀の普及活動の一つとして麻雀教室に興味を持ち、講師養成講座に一年間通って、今年初めて自分が講師を勤める麻雀教室を開講させてもらっている。
今年1月に3人の生徒で開講した教室は、半年で9人になった。

そして、この教室との出会いは、自分を成長させるという意味でもとてもプラスになっている。
ある生徒の方は毎週この教室での2時間が楽しみで仕方ないと言い、またある生徒の方はこの教室を通してこの歳になって同じ趣味を持つ友達ができてよかったと私に話してくれた。
とても嬉しかった。

まだまだ未熟な自分が教室を持つにあたって、どのようにしたら分かりやすく教えられるかなどを自分なりに勉強して臨んだが、教室で教える最も大切なことは、麻雀の技術でも知識でもなく、楽しさなのだということを生徒の方から教えられた。
皆さんは、純粋に麻雀を楽しもうとしている。
それは、麻雀に対して必死になっていた最近の私に欠けていたことで、同時に今まで忘れかけていたものを思い出させてくれたのだ。




先日、プロクイーン決定戦の予選が行われた。
私にとっては4回目のプロクイーンで今年こそと意気込んで臨んだが、二次予選で最初2連勝したにもかかわらず敗退してしまった。
また2008年前期のリーグ戦では、降級ラインぎりぎりで残留というとてもふがいない結果となった。

しかし、自分が10年やると決めた麻雀プロ人生は、まだ6年と半年ある。
この6年と半年間、悔いの残らないように一日一日を大切にしていきたい!





長い間お付き合い頂いてありがとうございます!
今回初めてエッセイを書かせてもらいましたが、普段の私とは裏腹に?かなりまじめに語っちゃいました。

次回は・・・昔ながらのお友達。
去年A2リーグ入りを果たし、色んな意味でますます大きくなっている大橋良弘プロ。
よろしくおねがいしまーす! 







文責:朝霧 千裕

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