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プロ雀士コラム

まずはじめに、お断りしておかねばならぬ事がある。
このリレーエッセィは、ある者があるものを書き、それを名指しである者に送る。
送られたある者は、一ヶ月以内にやっぱりあるものを書き、それをある者に送る。
これ、いわば幸福の手紙の麻雀版である。
もちろん、送られた方は幸福どころか不幸の矢を射られたようでたまったものではない。
しかし、こんな読み物が麻雀ファンや仲間の見る楽しみとなれば幸いである。

(ホームページ編集部)

 


第17回:藤島 健二郎




同期、同郷ということで猿川プロから指名を頂いた。

ここに登場するのは比較的活躍している方々ばかりで「自分なんかが…」という思いもあり、いささか恐縮ではある。

まして自己主張の類は苦手でもあるが、
今回は唯一自分で自信を持てることについて触れたいと思う。


麻雀と共に生きるという事。
私はメンバー業しか知らない人間である。

現存する競技プロの中で、麻雀に関することだけで生計を立てている人間が、はたしてどれだけ居るだろうか?

私が勝手に定義するところのいわゆる”麻雀馬鹿”は、年々減少傾向にあるように感じる。
そんな中、「雀荘メンバー」は麻雀と関わっていく仕事の中では最も身近な職である。

しかし同時に、底辺に存在する業種であるかもしれない。



現在の競技麻雀界のシステムを考えれば、何も麻雀を生業とする必要はまるでないだろう。
むしろ普段は全うな仕事を持ち、月一回のリーグ戦や年間数回のタイトル戦に参加というスタイルの方が賢明なのは明白である。

しかしながら、我々のように不器用な人種は、それを良しとできないのである。

ある人は一般社会に適応できないからと言うし、またある人は単に無能だからとも言う。
確かに「雀荘メンバー」は麻雀のルールさえ知っていれば誰でもなれることは間違いないが、
長期に渡って職務をこなしていく上での苦労は絶えないし、生活を安定させるためには、技術はもちろん、他の職種にはない独特な忍耐力が必要なのである。

軽蔑する者がいるのは確かだが、それなりにきつい仕事ではあると思う。



私は、打ち手としての明確な目標はおろか、座右の銘の類すら持ち合わせていない。
未だ浅はかな雀力で、麻雀プロを名乗ることすら厚かましいとも思っている。

だがその一方で、麻雀業のプロであるという自負だけはある。

ただただ目の前の麻雀を泥臭くも懸命にこなしていく日々ではあるが、「雀荘メンバー」という仕事に誇りを持っている。

何故なら、麻雀界の底辺を支えているのは間違いなく「雀荘メンバー」だと思っているから。



今から十年程前、当時学生だった私は、プロ連盟に入ると同時に三年半在学していた大学を辞めた。


単位が足りないわけではなかったが、二十歳過ぎの若輩は「一生麻雀と生きる」という愚かな決断を下した。
今思えば学道や学歴社会からの単なる逃避だったかもしれない。

しかし今でもはっきりと憶えている。
あの日あの時、”自分には麻雀しかない”と胸に刻んだ思いだけは純然たるものであった事を・・・。




一応のビジョンを持ち続けながら雇われで六年、その後どうにか自分の店を構えてから更に四年の月日が経った。

銭なし学なしのスタート地点ではあったが、20代をなりふり構わず麻雀に捧げてきたことで、どうにか「麻雀」で食べていく形だけは作ることができた。

ただ我が道を突き進んできたことへの代償は数知れず、家族はもちろん元上司や部下、お客さんなど様々な人に迷惑をかけてきた。
店を出してからのここ三・四年は顕著であったと思う。


自分の元できつい環境下で働いてくれた人達や今も尚手伝い続けてくれている現スタッフには、特に感謝している。
店のアタマとして無知無能な自分を支えてきてくれたのは、間違いなくこの人達である。
店に関わってくれた全ての人に、この場を借りて御礼を言いたい。




元スタッフの行く道は様々で、この世界で生きることを諦めた者、うまく天秤をかけようと決めた者、
またさらに別の場所にて麻雀道を突き進む者・・・。
まだこちら側に籍を置く人達や現スタッフとは「同志」として共に麻雀の高みを目指していきたいと思っている。

私も前だけを見据えひたすら突っ走ってきたが、30代を迎えて、或る自覚も芽生えた。
身近な後輩たちに対しては、ある程度の道標にならなければいけないと・・・。
同時に、迷惑をかけた方々には恩返しをしていきたいとも思っている。




ともあれ、10年以上もの間ずっと麻雀牌を握りながら暮らしてきたことになる。
下積み、店長、オーナーと立場は変われど、とにかく私は雀荘しか知らないし、現在でも現場に出て麻雀好きの人達とふれあう毎日である。

他にもいろんな関わり方は有ると思うが、私は少なくとも麻雀で生きているという実感だけは肌で感じているのである。




せっかくの機会なので、業界に対して少しメッセージを。
今まだ若くして同じような境遇にいる人達には、特に聞いていただきたい。

雀荘業に対して誇りを持ってもらいたい。

それから、麻雀界全体に対して自分なりの理想を持ち続けてほしい。

少しずつ良化を辿る麻雀界ではあるが、皆が思い描いている理想とは未だ程遠い。
20年から30年、いやもっと時間がかかるかもしれないが、いつしか麻雀プロがプレイヤーとして飯が食える時代のために・・・。

私達のような立場からでも何かできる事があるはずだと自覚してほしい。

その少しずつの意識の積み重ねがこの世界を変えていくはずだと信じて止まない。




とりあえずの私の役目は、底辺のほんのちっぽけな一部を支えること・・・。

そんな思いを胸に、今日も熱シボとアリアリを差し出すのである。






さて次回は、私の店で三年以上も店長を張ってくれた、最も知名度のないA汽蝓璽ー(失礼)、柴田弘幸プロお願いします。

P.S 柴田プロ、少しは名前を売り込んで下さいね!







文責:藤島 健二郎

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