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プロ雀士コラム

まずはじめに、お断りしておかねばならぬ事がある。
このリレーエッセィは、ある者があるものを書き、それを名指しである者に送る。
送られたある者は、一ヶ月以内にやっぱりあるものを書き、それをある者に送る。
これ、いわば幸福の手紙の麻雀版である。
もちろん、送られた方は幸福どころか不幸の矢を射られたようでたまったものではない。
しかし、こんな読み物が麻雀ファンや仲間の見る楽しみとなれば幸いである。

(ホームページ編集部)

 


第14回:仲田 加南



2007年夏、最大のチャンス到来。

7月から始まった第5期プロクイーン決定戦。
一次予選・二次予選ともに好調で、余裕の通過。

8月11日、ベスト16トーナメント。
ここでは二階堂姉妹との対戦。
有名な二人を前に少々力んでしまった気もするが、予選での好調持続、タイトル戦初のベスト8進出を果たした。

翌日、ベスト8トーナメント。
この日も状態の良さは衰えず、ついに念願のタイトル戦決勝への切符を手にした。

決勝は三週間後、それまでどう過ごそうか・・・、どうモチベーションを保とうか・・・。


「なんとしてもタイトルが欲しい。」

プロになって三年。出れる公式戦は、全て参加してきた。
だが、文字通り「参加する」というだけで、「参加することに意義あり」なんて感じで、
優勝なんてまだまだ縁のないものだと、初めから諦めていた気がする。

ひどい結果さえ出さなきゃいいか・・・なんて。

ところが、そんなネガティブな私の心に変化が起きた。
きっかけをくれたのは、優木美智の女流桜花優勝だった。
彼女とは同期で、初めての麻雀プロ友達。これまで何度も励まし合ってきた。

そんな彼女の初タイトル獲得。
「おめでとう。」「すごいね。」「頑張ったね。」
どれも本音だけど・・・。
先を越されたという焦燥感。これが本心。

日本プロ麻雀連盟の歴史に、彼女の名前が刻まれた。
私はその時初めて、タイトルの重みを身近に感じた。
そして、この世界で名前を残したいという自分の気持ちに、改めて気づいた。





8月25日、新人王戦。
ついにこの日、私は初タイトルを獲得した。

私の好調時のスタイルは、和了って放銃して、そしてまた和了って・・・、この繰り返し。
配牌もツモも良いから、常に前に出てしまう。
主導権を握れて楽しいし、勢いを殺さないためにそうしているのだけれど・・・。
これって、けっこう疲れる。
新人王戦は、決勝まで7半荘。とてもじゃないけど、もたない。

しかし、この日のツキは、いつもと違った。
まず、勝負手が他家とぶつからない。
自分の和了り番以外は配牌が悪い。よって、簡単にオリることができた。
そしてオーラスには黙っていても流局や他家の和了りに助けられトップで終了したりと、有利な展開が続いた。

こうして私は、余力を残したまま決勝卓に向かうことができた。

決勝一回戦目に気持ち良くトップを取るが、迎えた二回戦目に、この日初めての危機が訪れる。

南一局6巡目、私の手は早くもタンヤオドラ2の1シャンテンだった。

 ドラ

ここにツモってきたをツモ切ると、下家の親がチー。
そして次巡、をツモ切ると、

 チー ロン 

「ロン。18.000。」
あまりにも突然の大失点。点棒を払い、冷静に考える。

痛くないと言えば嘘になるが、あの巡目でチーテンの3メンチャンなら、親の和了りは固いであろう。
たとえ私が放銃しなくとも、おそらくツモ和了っていたはずだ。
他家の放銃が理想だが、私と親とでドラは三枚使われており、他家二名は前に出てこない可能性が高く、やはり私が放銃するのが自然だ。
それよりも一番最悪なのは、私が鳴いてを食い流すことだ。
メンゼンで8.000オールをツモられていたら、おそらく終わっていただろう。
5や7を切らないでいてくれた上家に感謝。

そんな考えに落ち着き、私は再び和了りに向かった。
「2.000、4.000!」
「6.400!」
「3.200オール!」
和了りに和了って、気がつけば結局いつものスタイルで優勝していた。

試合終了後、たくさんの人から「おめでとう」を言われ、そのたびに優勝の喜びを味わい、
「なんて幸せなんだろう。」
そう心から思った。

カンチャンがすっぽり埋まった時の気持ち良さ、
邪魔な危険牌が通った時の解放感、
そして、「ツモ。」と言った瞬間の支配感・優越感、
そんなささやかな幸せは、これまでたくさん知っていたけれど。

9月1・2日、プロクイーン決定戦決勝。
初日に大きくマイナスしたのが響き、結果は五位。
敗因は色々あると思われるが、今も考え中。




9月8日、チャンピオンズリーグベスト16・ベスト8。
ベスト16は勝ち上がり、ベスト8へ進出。
しかし、あと一歩のところで決勝のイスを逃す。




こうして、夏が終わった。

結局、三週連続タイトル獲得チャンスは、
優勝→五位→ベスト8と、下降した結果になってしまった。

プロクイーン決勝での足切り、チャンピオンズリーグベスト8での明らかなミスによる敗退・・・。
正直に言えば、もう思い出したくもない。
勝った時の記憶だけ大事にしたい。




2008年、新しい年が始まった。

女流桜花はBリーグ優勝、リーグ戦はC3四位で昇級することができ、今年も良い幕明けとなった。

だが、特昇リーグでは、かつてない程の敗北感を味わった。
少人数で8節も戦うだけに紛れがほとんど無いと思われ、他の公式戦より確実に力の差が表れる。
私はなんとか足切りにならずに7節まで進めたものの、最後までトップ目の背中も見れずに終わった。

自分より若く、後に入ってきた新人に負けることが本当に悔しくて辛かった。

でも認めるしかない。
自分より強い新人がたくさんいる。素晴らしいじゃないか。

抜かされたらまた抜かせばいい。
そうすれば、独りで走るより良い記録がきっと出る。

特昇での負けは屈辱から希望へと変わり、また来期から最高のモチベーションで戦えそうだ。




今年の目標はリーグ戦昇級とプロクイーン&女流桜花優勝!
勝つことに貪欲に、でも負けることを恐れずに頑張っていきたい。
そして、来年に繋がる勝利を手にしたい。



では次回ですが、今年度大活躍だった小川尚哉プロにお願いしたいと思います。
小川プロ、ヨロシクです。






文責:仲田 加南

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