日本プロ麻雀連盟
第二回天空麻雀
日本プロ麻雀連盟HOME 日本プロ麻雀連盟のご案内 牌譜データサービス ロン2のご案内 タイトル戦のご案内 インフォメーション プロ雀士情報 雀力アップ
ホームプロ雀士コラム > リレーエッセィ

プロ雀士コラム

まずはじめに、お断りしておかねばならぬ事がある。
このリレーエッセィは、ある者があるものを書き、それを名指しである者に送る。
送られたある者は、一ヶ月以内にやっぱりあるものを書き、それをある者に送る。
これ、いわば幸福の手紙の麻雀版である。
もちろん、送られた方は幸福どころか不幸の矢を射られたようでたまったものではない。
しかし、こんな読み物が麻雀ファンや仲間の見る楽しみとなれば幸いである。

(ホームページ編集部)

 


第12回:宮内 こずえ



あ〜今日もよく寝た。
ん?そういえば、山井プロから幸福の手紙が届いていたような・・・・。



私は昔っからマイペースで、とぼけていると言われている。
それは顔にも出るらしく、昔のアルバムを見ると、とぼけた顔の写真ばかりだ。
その上かなりのお調子者で和やかムードを好むため、常に笑っている。
麻雀で大敗したときなど、内心では結構キツイ場面でも笑っているので、逆に可愛くないと言われる事もあるくらいだ。




そんな私が初めて麻雀と出会ったのは、中学生の時だった。
私の通う中学校は学校が終わった後に男女混合で集まって遊ぶ事が多く、ある日、友達の家に遊びに行ったとき、みんなが麻雀をしていたことがあった。

なんか、よくわかんないけど面白そう♪

「私もやりたい!!」
「役覚えなきゃ出来ないよ。そこに本あるから読んで覚えろよ。」
「え〜っ。めんどくさい。じゃあいいや。」

そんな簡単なやりとりで、私はあっさりと最初の麻雀との出会いを拒否してしまった。


だが、麻雀は私の心の中にずーっと留まり続けていたようで、数年後のある日、なんとなくゲームの売り場を見ていると、ある麻雀のソフトが目に飛び込んできた。
『道場破り2』
日本プロ麻雀連盟公認って書いてあるし、これならちゃんと麻雀覚えられるかも!?
そう思って即購入したのだが・・・・

まず雀頭を作って、あとは三つずつ揃えていけば和了れるんでしょ!
と、その通りに集めてロンボタンを押そうとする・・・・が、押せない。
どうやら、役がないらしい。

やっぱり、役は覚えなきゃダメみたい・・・・。
しばらく経つと、リーチをかければなんでも和了れる事を知った。
更に、は三つ集めても和了れない事もあるが、は三つ集めればいつでも和了れる。
恐ろしいくらい大雑把だが、こんな感じでゲームはなんとなく進行出来るくらいに成長していった。




ルールを少しづつ覚えてくると、今度は実際に人と打ちたくて仕方なくなった。
だが、上京してからは麻雀が打てる友達が周りにいなかったので、なかなか人と打つ機会がない。


よし!フリー雀荘に行ってみよう♪

と、あっさりフリー雀荘に飛び込んでいった。今思えば、かなり無謀な試みである。

「こんにちは♪初めてなんですけど打てますか?」
「はい!もちろん大丈夫ですよ。じゃあルール説明をしますので。こちらにどうぞ。」

ルール説明を受け、卓に案内されたのだが、実際はほとんどの言葉が理解出来ていなかった。

パオって何?
責任払いってどういう事?
ラス半コール?
う〜ん???

ま、いっか^^

やっちゃえ〜。


こうして、私はフリー雀荘デビューを果たした。



鳴いた牌はだけ。
それ以外は全て、聴牌したらリーチをかけていた。
結果はもちろん惨敗。
後で知ったのだが、その日私は12時間トイレにも行かず、飲み物も飲まず打ち続けていたらしい。それだけ楽しかったのだから、また行かない訳がない。




数日後、同じ雀荘に顔を出し、後ろで見ていた店員さんに、「一通は鳴いても和了れますか?」と、こっそり質問をし、以外も鳴いてみたりして、更なる成長を遂げていたのだが、質問と同時に店員さんにずっこけられた事もあり、こんなレベルじゃ麻雀を覚えた内に入らない事を思い知らされた。

ちゃんと、麻雀が打てるようになりたい!!

「あの〜。ここで働きたいんですけど・・・。」
「え?働く?いいよ〜♪」

簡単だなぁ。そんなんでいいのか?ま、いっか。
「よろしくお願いしま〜す♪」
私の生活は一転し、麻雀にどっぷりと浸かる生活になっていった。




それから八年の歳月が流れ、当時ろくに点数も言えなかった私が誌面やTVなどで戦っている。
今思えば、数ある麻雀ソフトの中から日本プロ麻雀連盟公認の『道場破り』を選んだ事も運命かもしれない。




女優業をしていた時、撮影現場で日本プロ麻雀連盟所属のプロデューサーと出会い、女優がプロ雀士を目指すというドキュメンタリー番組の出演が決まった。
番組内で瀬戸熊プロなどから直接ご指導頂けた事もあり、一度目の試験で合格する事が出来たのだが、
「番組が入ってるからって、採点は甘くしないから!」
と言われていたので、合格の通知が届いた時は本当に嬉しかったのを今でもよく覚えている。




プロになると間もなく、誌上対局やゲームソフトの出演など、プロとしての仕事が舞い込んできた。
この頃は女優業と平行して二つの仕事をこなす日々を続けていたので、目まぐるしく月日が過ぎていった。
麻雀で勝ちたいという気持ちもあったが、ちゃんと麻雀と正面から向き合う時間は持てていなかったように思う。




表面上は順風満帆に見えたかもしれないが、やはりプロの世界はそんなに甘くない。




プロになってから二年が過ぎようとしていたある日、「新鋭モンド21杯」というテレビ対局への出場が決まった。
なんとか予選を勝ち上がり決勝に残れたものの、決勝1回戦の東一局で同じく連盟の南里晴美プロに三倍満を打ち込み、何も出来ないまま敗退。

その後も、「第二・三回さんクィーンカップ」と「第三回女流モンド」に出場させて頂いたが全て予選敗退。
優勝どころか、決勝に残ることすら叶わなかった。

私の麻雀には、きっと問題があるんだ。どうにかして強くなりたい。

両立が困難になっていた女優業を辞め、麻雀一本で行くことを決めた。




強い人と打ちたい。自分に都合の良い人とばかり打っていてもきっと強くはなれない。
そして、当時はまだプロではなかったが強者として既に有名だった佐々木寿人プロや、理論を語らせたら誰にも負けない勝又健志プロなどに、毎日のようにセットを組んで対局して貰った。


惨敗の日々。こんなに麻雀で負け続けた事は、今までない。
圧敗と言う言葉が本当にピッタリだった。
でも、一ミリも嫌にはならなかった。
こうして負け続ける事は、私にとって、きっと何にも変えがたい経験となっているのだろう。
今は勝てないかも知れないけど、諦めなければ、きっと対等に渡り合える日が来る。
そう考え、麻雀浸けの日々を一年以上続けた。




こうして、私は第四回さんクィーンカップの日を迎えたのだが、今までとは何かが違った。
特訓の日々が私に自信を与えていたのかもしれない。

順調に自分の麻雀を打つことができ、ギリギリだったが決勝に滑り込む事ができた。
決勝戦は半荘1回。東場は絶好調で南場に入る時には、私は55.900点持っていた。
二着目の和田聡子プロは26.100点。
ここから和田プロが和了り続け、南三局の和田プロの親番を迎えた頃には、私は54.900点、和田プロは40.600点になっていた。

気持ち的にも点数的にも、私は追い込まれていた。
東場でよぎった優勝の文字も、どんどん薄れていっている。


南3局 南家 12巡目 ドラ

を引くとカンのテンパイだ。

決勝戦では全員が優勝を目指すのがプロの常識となっているから、和田プロ以外の二人は点数状況的に和了りには来ない。
期待できるのは自力でのツモ和了りか和田プロからの出和了り。そんな私の不安をよそに、ツモってきた牌は

優勝者のツモだ。
本当に素直にそう思った。

勿論、私は「リーチ!」と発声した。

しかし、次巡親の和田プロに追っかけリーチをかけられた。



麻雀をしている人なら誰でも経験があるだろうが、5メンチャンリーチが簡単に両面やカンチャンリーチに負ける事はよくある。
ましてや、順調に和了りを重ねている和田プロからのリーチ。
緊張感で完全に自分を見失ってしまっている私は、スジになっているを恐る恐る、本当にみっともなく切ってしまった。後で映像として見てみると本当に情けなく、(ツモ牌を手牌の上に乗せなければならないのも忘れて)恐れや怯えがそのまま映し出されている。


堂々と打ち切らなくては!

そう思い直した瞬間、和田プロからがこぼれた。

私の優勝が決まった。






苦しい戦いも多々あった。

次の日の対局に緊張し眠れない夜や、不甲斐なく負けて涙で枕を濡らした夜もあった。

でもそれは、麻雀に身を置いたこの八年間と、修行に明け暮れた日々が報われた瞬間だった。

そして私は、この優勝を機にTV対局において三連覇を成し遂げる事が出来た。




麻雀は、打牌の一打一打に、その牌を打った人物の心を映し出す。

強さだけではなく、弱さも全てさらけ出して戦っていかなければならない。

余りにも自然の少ないこの東京に生きていると、心が病んでしまいそうになる時もある。だが、私は腐らずに生きて行きたい。まっすぐに、純粋に一打一打を奏で続けたい。






おっと、言うの忘れてた。先ほど女優業は休止したと書いてありましたが、4月に発売予定の「むこうぶち3」で復帰する事が決定しましたヽ(^。^)ノ
撮影も順調に終わり、後は発売を待つのみです。
皆様。こずえの復帰第一作を是非見て下さいね!

では次回ですが、プロ入り当時からお世話になっている藤原隆弘プロ、ヨロシクお願いしま〜す!






文責:宮内 こずえ

ページトップ
麻雀格闘倶楽部 好評稼働中!
GyaOバナー白
モンド21麻雀プロリーグ
近代麻雀2
モンド21麻雀プロリーグ
麻雀格闘部呂倶
ALRAN
日本プロ麻雀連盟メールマガジン
トップページ牌画の利用について引用・リンクについて広告についてよくあるご質問お問い合わせサイトマップ
日本プロ麻雀連盟
Copyright 1997-2010 Japan Professional Mahjong League. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.
ma-jan.or.jpの記事・写真等の無断転載はお断りします。