日本プロ麻雀連盟
第二回天空麻雀
日本プロ麻雀連盟HOME 日本プロ麻雀連盟のご案内 牌譜データサービス ロン2のご案内 タイトル戦のご案内 インフォメーション プロ雀士情報 雀力アップ
ホームプロ雀士コラム > リレーエッセィ

プロ雀士コラム

まずはじめに、お断りしておかねばならぬ事がある。
このリレーエッセィは、ある者があるものを書き、それを名指しである者に送る。
送られたある者は、一ヶ月以内にやっぱりあるものを書き、それをある者に送る。
これ、いわば幸福の手紙の麻雀版である。
もちろん、送られた方は幸福どころか不幸の矢を射られたようでたまったものではない。
しかし、こんな読み物が麻雀ファンや仲間の見る楽しみとなれば幸いである。

(ホームページ編集部)

 


第1回:荒 正義


どれどれ手始めに私が何かを書いて進ぜよう。オーそうだ、それなら奴のヘクリ(失敗)のお話にしてみよう。
その時、彼は、背筋をピーンと伸ばしその場を支配するかのように淡々と、能面のように打っていた。
それにしても速い。
打牌のスピードはその打ち手の能力である。相手が考えると同時に自分も考えているから速いのだ。
そしてすばやい決断力とあのポーカーフェイスは、勝負師の極みともいえる。
いわばこの卓上は、彼にとって全知全能をかけるのに相応しい場といえるだろう。

抜け番で彼の後ろで見ていた私は、『十年前ならオレだって・・・』 と想っていた。
昔の話をすると鬼が笑うというがこの所、彼との相性はあまり宜しからずなのである。
今日も彼はピン、ピンのスタートである。そして三戦目の一局がこの局だ。
南一局一本場で彼がオヤ。彼は前局ラス目からオヤのインパチを決め、一躍トップに踊り出ていたのである。
そしてこの手が、早くも6巡目の仕上がりなのである。

  ツモ  ドラ

ここ一ヶ月のツキ状態、今日の流れといい、今の彼にマイナスの要素は無い。
そう想ったその時である。
ここに  を引いて一瞬の迷いだ。そして彼は  を切ったのである..


この手で三暗刻に眼が行くのは素人である。案の定、彼の次のツモは  だった。
麻雀はこう、正直でなければならない。これがいわゆるヘクリである。 ,  のリーチなら一発で出もしたし、ツモりもしていたのである。
ところがこの一局の結果は、南家のハネ満ツモだった。
彼は を指で弾いた。コレだったかの仕草だ。
「いや、ドラが  なら、形は  切りだよ」 オレは先輩の渋い貫禄を見せ低い声でいった。
これなら  を切っても結果は同じ。しかし違いが出るのは上から  が出るかツモのときである。
チーテン5800で両メンの受けが残るのだ。だから  より  切りが勝るのだ。

その後、この半チャン彼は果敢にオヤに勝負を挑み、負けそしてきれいに飛んだ。さらに勝ちをフイにしたどころかこの日一日、大きく沈んでしまったのである。


人は、こうでなけれならない。
すべてにパーフェクトな人間なんてつまらない。
そこに弱さがあるから人間らしさが出るのだ。それが魅力となって相手を惹きつけるのである。
彼は、何事も無かったかのように口を開いていった。
「トマトジュース」。

彼の名は、佐々木寿人である。


ではでは、この手紙を誰に送ろうかなァ〜。そうだ、『王位戦』を獲った御褒美にタッキーに送ることにしよう。



文責:荒 正義

 

 

 

ページトップ
麻雀格闘倶楽部 好評稼働中!
GyaOバナー白
近代麻雀2
モンド21麻雀プロリーグ
ALRAN
麻雀格闘部呂倶
モンド21麻雀プロリーグ
日本プロ麻雀連盟メールマガジン
トップページ牌画の利用について引用・リンクについて広告についてよくあるご質問お問い合わせサイトマップ
日本プロ麻雀連盟
Copyright 1997-2010 Japan Professional Mahjong League. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.
ma-jan.or.jpの記事・写真等の無断転載はお断りします。