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プロ雀士コラム

勝負の感性

執筆:荒 正義

 


第1戦のボクの心構えは、正攻法です。観るのは相手と自分のツキ状態の把握。
ここでは、特に相手をマークする必要はありません。
瀬戸熊マークも、1回戦目に限り外します。
マークにこだわると、上げ潮に腕をこまねく可能性があります。
なぜなら、その日一番運を持っているのは自分かも知れないからです。

しかし、実戦は東4局の親の時点でボクの1人沈みの状態になっていました。
ここで大事なことは、プラス思考を保つことです。マイナス思考は心に揺れが生じ、打牌がブレます。得策ではありません。

まだ失点は少ない方だ。親が2度ある。誰かが落ちれば、沈んでも3着に浮上できる。
仮にこの回ラスを引いても、残り19回戦もあるじゃないか…これがプラス思考です。

実戦は5巡目にテンパイが入りました。

ここで迷わずリーチを打ちます。これが普段打っているボクの打ち方です。
親のリーチなら、相手の打牌に制限を加えることができます。と同時に、動きも止まるはず、と考えます。
では、相手の立場から考えましょう。

浮きとはいっても3人浮き。ここで向かって、オヤに打ち込めば自分の1人沈みとなる。
それだけは何としても避けたい。と、なるのです。

向かわないのではなく、向かえないのです。特にオヤの早いリーチには、なおさらです。
案の定、この後の相手の打牌は安全牌のオンパレード、となりました。

麻雀の勝負は、1人でも早くオロした方が有利になります。オヤ番なら特にそうです。
ただし、このがツモるかどうかは運次第となります。
このとき、弱気のマイナス思考なら、ドラの引きを考えます。なので、ヤミテン。
仮にを引いたら、打点もそこそこでヤミテンが利くので、やっぱりリーチは打たない。これがブレです。
その間、相手はどんどん手を進めて来ます。

結果は、数巡後にを引き当てました。

1人沈みのラスが1人浮きのトップになった、このアガリは大きい。
動きがあったら、ツモることができなかったかもしれないからです。

続く1本場は、ボクにとって余禄の1局でした。配牌はこう。

 ドラ

ドラが暗刻でダブル風のがある。打点は十分だし、手役の芽もある。
しかし、他の形が悪いので苦労すると踏んでいました。
これまでの「流れ」から、このは絞られる公算が大と見ていました。
上昇気流に乗りかかったオヤに、おいそれとは切っては来ないのが普通です。

家に帰りタイムシフトで予約してある、この牌譜を見ました。
(そうか、これだったのか!)
ボクが急にツキ出した、原因がここにある。ボクなら打たない。
このを放つときは好形の1シャンテンで高い手の時か、安くてもいなし手の利くテンパイのときだからです。
さらに次のを鳴けたのも幸運でした。

ボクならここはとはずして様子を見ます。
前局、あの3,900オールを引いた親が、安手であるはずがないと思うからです。
これは、瀬戸熊の打ち方を否定しているのではありません。
ボクと彼の雀風と感性の違いを述べているだけです。

彼は火の粉を浴びても、前に出るタイプです。いわば攻撃型。
戦ってアガリを拾って、運を掴む。その運を上手に育て、勢いをつける。
これが決まると、瀬戸熊タイムの始まりとなるのです。

それは周りもそう呼んでいるし、ボクも見た。
鳳凰2連覇と十段戦は、それがさく裂したのです。

比べてボクは、出た結果から次の展開を予想し「流れ」で打ちます。
いわばバランスの対応型。これがボクの雀風で、勝負の感性なのです。

結果はすぐに出ました。

次に4枚目のを引き、加カンしたら嶺上開花の6,000オールとなったのです。
この瞬間、この日は負けられないと思いました。
牌が鳴けたのもラッキーですが、カンチャンで嶺上開花。
しかも1ハンアップのオマケつきですから、申し分のないアがりといえます。

さて、ここから考えるのは次なる加点です。
プラス・マイナス0から15,000点の浮きを目指すのは苦労しますが、20,000点浮きから15,000点を加点するのは割と簡単です。
相手と自分にツキの差があるからです。このチャンスを逃してはなりません。

しかし相手もさる者、そうそうチャンスを与えてくれません。
ようやく来たのが南4局の親番のときです。

打った望月も、あの手では仕方がないと思います。
しかし態勢の差がある以上、ムダな戦いで手傷を負うのは避けたい。
ボクなら打たなかったかもしれません。

しかし、打った望月も次の1本場で根性を見せます。

跳満ツモで、一気に浮きの2着となりました。
これが望月のパンチの重さなのです。

いいトップを拾うことができましたが、まだ勝負は20分の1を終えたばかりです。
こんなもんで勝負は決まらない。

浮きの余裕で第2戦からは、瀬戸熊マークに入ります。
                                                                

 






執筆:荒 正義

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