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プロ雀士コラム

第28期後期プロテストに向けて

執筆:望月 雅継


「どうして麻雀プロを志したのですか?」
麻雀で生きていきたいという情熱を持った者もいれば、麻雀が好きだからという者もいるだろう。
“仕事として”と割り切った考え方の者もいれば、ただ何となく…といった消極的な者もいるはずだ。

このような問いかけに対し、もし過去に戻ることが出来るのなら、プロテスト受験時の私はなんと答えたのだろうか?

『麻雀で飯を喰う!!』

中学校の卒業文集に、私が一言だけ書いた言葉。
他は何も書かない。たった一言、ただこれだけ。
その夢を叶える為にプロ連盟を受験した私。

これだけ聞けば聞こえはいいが、知識もマナーも、それに技術も全く伴っていなかった自分が今となっては本当に恥ずかしい。
間違いと空白だらけのプロテストの解答用紙の空欄に、

「答えはわかりません。でも、どうしても麻雀プロになりたいんです。死ぬ気で努力しますからご指導よろしくお願いします。」

たしかこんな内容の事を書いた気がする。当然不合格。
それでも熱意だけは通じ、プロアマリーグの参加を許された私。
こんな問題児の私でも、先輩方のご指導の下、なんとか1年半後に晴れてプロ連盟の仲間入りをすることができた。

二十歳の頃の話である。
今から15年前、通っていた大学を中退した私に、両親は嘆くようにこう切り出した。

「この先どうするの?」

20年間育て、大学にまで通わせた我が子の行く末を案じる母の一言に、

「来年の春まで待って。今、資格を取る為に勉強しているから。」

…今考えても、我ながら良くできた名回答であると思う。
全く嘘は言っていない。それでもこの時、

「俺、麻雀プロになるから!」

なんて切り出したら…きっと勘当だろうな。
そう思った私がその場を何とか切り抜けるためにとっさに出た一言が、その後の私の人生を大きく変えたのかもしれない。

必死の思いで勉強し、約束通り春にプロの免状をもらった私は両親に、

「俺、麻雀プロになっちゃった!!」

2人顔を見合わせ、唖然とする両親。しばしの沈黙の後、諦めたように放った父の一言、

「勝手にしろ!!」

人生はタイミングだと思う。
もしあの時、近代麻雀の募集記事を見つけられなかったら、今頃私はどうしているのだろうか?
きっと適当に生きてるんじゃないか?なんて考える。
大好きな麻雀に出会えたからこそ、今こうやって夢を追いかけていられるんだろうなぁ。なんて思ったりもする。


今年度から、私達プロ連盟では年2回のプロテストを実施することになった。
これは、麻雀を愛する人たちが、より良いタイミングで当連盟を受験してほしいからに他ならない。

受験する皆さんに、プロを目指す為のたくさんの機会を作ってもらい、そして夢を叶える為のお手伝いを私たちがさせて頂く、これが当連盟の総意なのである。
熱意のある受験生が多く集まり、そしてより良い組織作りや麻雀業界を牽引する為の人材を育成する。
そういった者達が多く集まることで、私達麻雀プロのレベルも社会的地位も向上していく。
これが私達が考えるこれからの流れであり、そういった人材を育成し、業界や組織を向上させることが私達麻雀に携わる者としての使命なのだから。


それではここで、プロテストの流れを簡単に説明しよう。
書類審査(第一次審査)を通過した者が、筆記、面接、実技での審査(第二次プロテスト)を行い、
そして半年に渡る実技指導(第三次プロテスト)を経て、最終試験を通過した者のみが手にすることが出来るプロライセンス。

ここ数年、受験者の増加に伴い、判定基準も以前とは比べ厳しい内容になっている。
しかしこれも、受験生がプロとしてデビューするための最初のハードルに過ぎない。
プロになってからのハードルの方が断然に高く険しいため、ここで脱落するようならプロとしての大成は見込めないとの判断なのであるから。

技術指導はもちろん、プロで在ることの心構え、プロらしい所作、動作、そして毎回提出する課題(毎回違ったテーマでの論文)。
それらは全て、受験生がプロになるための手段ではなく、プロになって活躍することを念頭に置いた指導内容なのである。

受験生を迎え入れるための準備も万全である。
私がプロテスト実行委員会のお手伝いをさせてもらってから早4年。
その間、若干の講師の入れ替えはあるものの、プロ連盟が誇る最強布陣で毎年受験生と向き合っている。

伊藤優孝副会長を筆頭に、前原雄大プロ、藤原隆弘プロ、瀬戸熊直樹プロ、山井弘プロ、
紺野真太郎プロ、滝沢和典プロ、山田浩之プロ、増田隆一プロ、内川幸太郎プロ、そして私。

全員でいったい何個タイトルを持っているんだ?なんて考えてしまいそうな講師陣の豪華さであるが、
その全ての講師達が、それぞれに熱い想いを受験生にぶつけるのだから驚きの連続である。

本音を言えば、自分自身が御指導賜りたいと感じてしまうほどの内容に、
受験生に対してちょっとだけ嫉妬してしまう自分もいるのですが…それは受験生だけの特権ということで。
思えば私は、ここで学んだことをいろんな場面で活用させてもらっているような気がする。
一番の役得は私なのかもしれませんね。(笑)

受験生の中には、麻雀プロになるということを安易に考えていたり、数ある資格取得の中の1つとして受験してみたり、
麻雀格闘倶楽部やロン2をはじめとする、インターネットやゲームセンターでのオンライン麻雀での好成績だけを理由に、
受験する受験生がここ数年増加しているような気がしている。
それら自体は全く問題がないと思うし、きっかけが多種多様化することはこの業界にとっても非常にプラスになると考えている。

しかし、『プロ』という肩書を持つ者として考えた時に、アマチュアで麻雀を楽しんでいる方々と比べて、
知識や技術や所作が劣っているといった状態で“麻雀プロ”としてデビューさせることが出来ないという現実もまた、事実なのだ。

受験時における大切なことは、その時点での各人の能力ではなく、麻雀プロになりたいという『熱意』が一番なのだろう。
受験後に大切なことは、その熱意を形に変える、『努力』なのだろう。
合格後に大切なことは、その熱意や努力を『継続』させることなのだろう。

要するに、私達講師陣は受験生の『伸び代』に注目しているのである。
今は実力不足でも、半年の実技指導で大きく成長するかもしれない。
半年の実技指導で合格ラインに至らなくても、もう半年、1年努力を重ねれば大化けするかもしれない。
事実、何度も再受験を続け、その努力の甲斐あって自分の力で合格を勝ち取り、さらに結果を出しているプロも何人もいるのだから。

そういった精進を続ける事の出来る人材を見つけるためには、1年に2度のプロテスト開催は大いにプラスであるし、
また、受験生側に立って考えてみても、チャンスの回数が増えるということは夢を叶えることの出来る可能性が格段に上がるわけであるから、
双方において大きなメリットであると考える事が出来るだろう。

プロになりたいという情熱を持った人が、きちんと準備をし、努力を惜しまず受験に臨んでくれるのなら、私達は喜んで皆さんを受け入れるだろう。
逆に、雀力があっても、知識があっても、将来的に成長を見込めないのであれば、私達はきっと違う道を勧めるだろう。
己の道は、受験生自身で切り開いていってほしいと、私達講師陣は切に願っている。


私の名前は父親がつけた。
父の好きな言葉、

『継続は力なり』

から、【継】の字をどうしてもつけたかったのだと、小学生の時に聞かされた。

幼稚園から続けてきたサッカーをもう辞めたいんだと父に告げた時、父はその想いを初めて私に告げたのだ。
その言葉のおかげで何とか踏みとどまれた私。
その甲斐あってか、サッカー少年団を辞めることなく小学校を卒業し、中学、高校、そして大学を中退するまで、
大好きなサッカーを続ける事ができた理由は父のおかげなのかもしれない。

しかし、麻雀プロになることを決めてからは、ボールを追いかける事は無くなった。
たまの休みに、友人から誘われフットサルを楽しむことはあっても、自分の中での中心は麻雀にシフトしていったからなのかもしれない。

サッカーをやっていた時、【継続】することの大切さを考えたことはあまりなかったような気がする。
サッカーを諦め、麻雀で生きるんだと決めた時、ここまでサッカーを【継続】してきたことの大切さを、そこまで深く考えなかったような気がする。


でも今は違う。
麻雀を続けてきて本当に良かった。
麻雀プロを続けてきて本当に良かった。

父が伝えたかったこと。

『継続は力なり』

何事も諦めずに続けていく事が、どれだけ大切で必要な事か。
夢を信じて進み続ける事が、麻雀プロにとってどれだけ強いエネルギーとなることなのか。
戦いに敗れても、悔し涙を流しても、決して諦めることなくプロ活動や努力を【継続】させてきた事。それが今の私の礎なのだろう。
両親の想いを裏切って、たくさん苦労や迷惑をかけて、時間は掛かったけれど、それでも今、ようやく父の想いは私に届いたんだよな。

そんなことを考えながら、受験生の前に立つ私。
私が伝えられることなんて、それほど多くはないのかもしれない。
しかし、それでも1人でも多くの若者が、精進を積み重ね、夢が叶うことを信じ、進み続ける道を選んでもらいたいと思っている。

努力を続ける事もまた、才能なのですよ。

 

  


                                  


執筆:望月 雅継

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