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プロ雀士コラム

第27期十段戦

執筆:堀内 正人


ベスト8を勝ち上がり、十段位決定戦進出を決めたその瞬間、胸の高鳴りを抑えることができなかった。

「自分がどこまで通用するのか挑戦したい。」

その想いからプロ連盟の門を叩き、強くなりたいという一心でやってきて早5年。ようやく得ることのできたG1タイトル決勝の切符。
僕だけにあらず決勝というものは皆、格別な想い入れがある。
何千回、何万回と打ち込み、各々が信じてきた道があり、そしてその打ち手同士の意思がぶつかり合う。
大勢のギャラリーがいて、決勝のために牌譜の記録や運営をしてくださる方がいて、自分が主役となれる晴れ舞台。

そして、その舞台で最高の相手と打つことができるのなら、麻雀打ちとしてどんなに嬉しいことか。
今回の十段戦決勝で、対することとなったのは、

" 超獣”の異名を持ち、今最も強いとされている現十段位の前原雄大プロ。
連盟員なら誰もが目指す鳳凰戦の頂点に君臨する"暴君”瀬戸熊直樹プロ。
西宮支部長で、ベテランの吉田雄二プロ。
四段戦から決勝まで、7回連続トーナメントを勝ち上がり、今期リーグ戦昇級も果たした破竹の勢いの松崎良文プロ。

今回の決勝で多くの人は、"超獣”vs"暴君”の構図を予想していたようだった。
自分の感情を込めず客観的に判断するのならば、僕だってそう予想してしまいそうだ。
そのくらいその2人は強いし、何より実績が物語っている。

決勝に残れたことは素直に嬉しい。けれど、このメンツを相手にどう闘えばいいのか。
吉田雄二プロと松崎良文プロの存在も忘れてはならない。大先輩で僕よりも明らかに格上だ。
決勝までの約1ヶ月間はどうすればいいのかと、さまざまな構想が頭の中を駆け巡り悩みに悩んでいた。
そんな時に、僕がプロ連盟を受験した時から公私共にお世話になっている東北本部の先輩からアドバイスを頂いた。

「スタイルを貫いて自分を信じて頑張れ」と。

そう言われて、それまでうじうじ考えていた自分が馬鹿らしく思えた。
僕には僕なりの努力で信じてきた道というものがある。これまでに気の遠くなるようなほど打ち込んできた。
もともとスタイルをすぐに変えられるほど器用ではないし、慣れない打ち方や小手先の技術で勝てるような甘い相手ではない。
だったら、信じてきた道で自分らしく打ってこようと心に決めた。

前原プロと瀬戸熊プロに予想が集中していたこともあったせいか、変に気を張ることもなく、それからは充実した気持ちで対局を迎えることができた。

十段戦決勝当日。
今回初となるG1タイトルの決勝は、僕がこれまでに経験してきた対局とは全く持って違うもののように感じた。
一打一打が重かった。緊迫した空気の中で、選手達は気持ちを乗せて打ってくる。

前原プロから醸しだされる独特のオーラ。
瀬戸熊プロのアガリに対する執念、気迫。

以前に藤原プロが「タイトル戦の中でも鳳凰戦と十段戦は重たいんだよ。」と教えてくれた意味がその時に初めて分かった。
そして、この場で打たせて頂けることに改めて喜びを感じ、無我夢中で牌と向き合っている内に自然と緊張は消えていった。
勝つとか負けるとか、そういう感情の前に、この場で打てるということが楽しくて仕方がなかった。

突然、心境の変化が訪れたのは決勝の2日目だった。
僕はこれまで、リーグ戦やタイトル戦の戦いにおいて「目の前の対局だけに集中する。」と、
そう自分に言い聞かせて、先のことは考えないように、一戦、一戦を大切にしてきた。
そう何度も自分に言い聞かせてきたはずなのに、9回戦終了時、2位の前原プロと8万点差がつき、はっきりと優勝を意識してしまった。

10回戦は僕が抜け番だったのだが、そこで前原プロがトップを取り一気に詰め寄る。
僕は冷静を装ってはいたが、動揺しているのが自分でも分かった。
さっきまで楽しかったはずの対局はもうどこにもなく、十段戦優勝というプレッシャーに押し潰されてしまいそうで、吐き気が止まらなかった。
判断が鈍り、全ての牌が危険に見えた。逃げるということが、こんなにも辛いものだったとは。

最終12回戦は、応援に来てくれていた仲間を励みに気合を入れなおして、苦しくも優勝することができました。

「僕には何ができるのか?」

対局を終えてから、ふとそう思うことが多くなった。
プロ連盟には、先輩方が築きあげてきた歴史と伝統がある。その重みを受け止めて、僕には何ができるのが。
今回の十段戦を通して、自分の在り方というものを見つめ直した。
現状に甘んじることなく麻雀界をもっともっと盛り上げていきたい。

そして、最後に僕を支えてくれた方々に、この場を借りて改めて感謝したい。
僕が今日まで歩んでくることができたのは、周りの方々の協力があったからに他なりません。
東北本部の先輩方をはじめ、家族や仲間、職場のスタッフの支えがあったからです。

僕を支えてくれている人達の想いを背負い、自分が夢みたこの道をこれからも全力で駆け抜けていきたい。









執筆:堀内 正人

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