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プロ雀士コラム

プロテスト〜あと、二ヶ月〜

執筆:今里 之彦

 

私がプロテストを受けたのは1997年だから、今から13年前のこと。

正直に記すと、当時4つあった麻雀プロ団体の違いもよくわからないままの受験だったように思う。
たまたま直前に勉強した点数計算問題がバッチリ出て、たまたま実技試験の成績が1番だったから合格した、ただそれだけだった。

いってみれば麻雀プロとしての在り方や目標なんてものはほとんど無く、なんとなく漂い、雰囲気を味わえればいいかなといった程度の心構えだった。
だから、同期生として入会当初の清水香織さんや藤崎智くん、黒木真生くんらと話しているとなんとなく自分とは別の世界の人のような感覚だったのを覚えている。

当時は何によるものなのかがよく理解できなかったけど、今はそれがよくわかる。
彼らは当時、無名かつ何の実績もないひよっ子以前の麻雀プロだったけど、この世界で自分をどう演出していきたいかという夢がパンパンに漲っていた。
その夢を語るまっすぐな想いが、圧倒的に異なっていたのだと思う。

入会年の秋口あたりからだろうか。周りのそんな姿を見て自分も少しずつ、ほんの少しずつ考え方が変化していった。
自分の麻雀を見てほしい、自分の麻雀観を伝えてみたい、その為に何をどうしていけばいいのだろう。そんな気持ちが生まれてきたのだった。
だけど当時の自分にはその答えはどう導けば辿り着けるのかがまるでわからなかった。
まさに鈍行の道のりだったと思うし、決して人には理解してもらえないしアピールしたくもない行動ばかりを続けてきた。

10年以上が過ぎ、それがどう結実したかというと非常に心もとない。
なぜならその考えが芽生えて以降ずっと試行錯誤の連続だったし、今の自分もまた、道の中途段階なのだから。

そもそも麻雀という器を通して自分をどう表現していくか。この考え方自体が非常に難しい。
当然ながら、それは誰かが見て即評価してくれて即結果に現れるというような類のものではない。
むしろ自己満足の範疇にしか傍目からは見られないのだろう。

それでも、麻雀プロというものをどう自己表現していくのかという事を、所属する一人ひとりが考えて実践していかなければならないものだと私は思っているし、
またそうであってほしいと心から願っている。

冒頭からあえて自分の拙い経験談を入れたのは、当時の自分がいた環境と2010年現在の環境とがかなり変化しているなぁと、
ここ数年のプロテスト運営スタッフの一員として感じさせられたからである。

昨年度もまた100名を優に超える数の受験者がプロテストに臨んでいる。
この数字自体はスタッフとしては嬉しいものである反面、私個人に限っては毎年非常に気になる数でもあるのだ。
それは13年前の私のように「ノホホンと何の想いも無く」受験する人がいないかなぁという不安であったり、
逆に受験する各自の想いに応えられる準備が今年の自分は整えられているのだろうか、という発奮からだったりする。

もちろん受験自体に制約はないし、興味を抱いた人には是非チャレンジしてもらいたい思いは変わらないのだが、
10年以上前とは日本プロ麻雀連盟から発信している情報量がそれこそ雲泥の差であり、
またその分だけ受験者各自へ求められる心構えというものも飛躍的に高まっていると私は考えている。
つまり、受験し研修をおこなっていく時点で、自己をどう麻雀で表現していくかをしっかりと持っていてほしいなと思うのだ。

ここ数年、プロテスト・研修会のスタッフは、伊藤優孝九段、前原雄大九段を筆頭に、沢崎誠八段、藤原隆弘七段、瀬戸熊直樹七段、私、望月雅継六段、
滝沢和典六段、紺野慎太郎五段、山井弘五段、増田隆一四段、内川幸太郎三段、鮎川卓三段で行なっている。

私がこのスタッフ陣を心から誇らしく思うのは、「( 受講者各自が)麻雀をどう表現していきたいのか」という部分を、しっかり汲み取ることができている部分だ。
そして皆、他者には言わないけれど、講師としてどうあるべきかそれぞれの努力を重ね続けてきたのを私は知っている。
あるものはそれまで全く興味のなかった麻雀教室講師の養成講座に通い始め、
またあるものは予備校が無料発信しているストリーミング映像を連日数時間見続けて講習に生かそうとしたり、
誰に強制されることも無くそれぞれが人知れず行動を起こしていった。

それが直接的にどう講義に影響していったかはいちがいには言えないのだけれど、少なくとも何の準備もせずにただ講習時間を迎えてダラダラと話す、
なんてことは誰一人考えていないのだと「言わずもがな」で受講生に伝えていく、
それが即ち「麻雀プロとしての在り方」を言葉でなく行動で表現することに繋がっていく、そう私は信じているのだ。

夏とともに、我々講師陣の打ち合わせもまたその頻度が増していく。
昨年より少しでも多くの才能と心意気に出会える瞬間が訪れる事を願いつつ、またその種をきちんと実にできるようお手伝いができるようにしていきたい。

私は秋が一番好きだ。
それはいつもよく見知っている講師陣が、その夢をパンパンに漲らせていくときを見ることができるから。
その真っ直ぐな想いを持って、今年もまた若い息吹きに思い切りぶつかって行きたい。

また、この季節がやってくる。







執筆:今里 之彦

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