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プロ雀士コラム

2008年度 新人研修レポート2

 


去る4月5日、今年も29名の新人がデビューを迎えた。

うまく打てた者、打てなかった者、緊張した者、しなかった者、様々ではあろうが、プロとしてのスタートを切ったことには間違いない。
研修担当として、この時期はいつも複雑な思いにさせられる。
活躍を願う気持ちは勿論あるが、いつも思うのは、本当にこの世界に足を入れさせてよかったのかということである。

過去、何人が入会して何人が退会していっただろうか。
そして、退会していった者の中で、何人が入会したことを後悔しているのだろうか。

「○○が辞めたらしいよ」

こんな話を聞くたびに、そんな事を考える。
まあ、だからこそ真剣に研修に取り組むし、取り組まなければならないのだが・・



私が研修を手伝うようになってから、もう9年が経つ。
今年10年目なので、新人のころから手伝いをしていることになる。

「研修会をやっているからおいでよ」

と、誘ってくれたのは前原雄大であった。
当時の私は、研修会に興味があるというよりも、少しでも前原の近くにいたいという感情から、二つ返事で了解したことを覚えている。

その前原からは、色々な話を聞いて教わった。
そんな中で、私の研修講師としての土台となる言葉もあった。

「こうやって色々な話をしているけど、あなたは下の世代に7割ぐらいを伝えていけばいいんだよ。
3割は自分の言葉を足してさ。それが伝統になっていくのだから」

当時はまだ手伝いの1人でしかなかったから、頭の中に留めておく程度であったが、自分で班を担当するようになってからは、このことを常に意識している。



研修が始まると、まず最初にやるのが個人面談である。
各個人の事情を理解し、ベストな道を探すようにお互いが努力する。
そうすることにより、研修生との信頼関係を構築していく。(構築出来ていると、こちらの自己満足でしかないのかもしれないが・・)

私が考えるのは、本当にこの人をプロにしていいのだろうかということである。
勿論、私1人で合否を決められるわけではないし、本人は連盟に入りたいからプロテストを受け、研修に参加しているのであるが、その人の人生を考えると、プロになることが本当に幸せなことなのだろうかと思わずにはいられない。

個人面談が終わると実技に入る。実技といっても始めは作法やマナーからである。挨拶、牌のツモり方、切り方、フリー慣れした部分の矯正などである。
プロである以上、対局を見られても恥ずかしくないフォームで、打てなければならない。
近年よく見られるのは、研修生の打ち込み不足で手つきがおぼつかない者も多い。
そんな時には「なんのプロになりたいんだ」と憤りを感じる。

覚悟を持ち、この世界に飛び込むことを決めたのであれば、本当に力を入れなければいけないことは何なのか、もう少し理解して欲しいと思う。



ここまできてようやく麻雀自体の中身に触れていくのであるが、基本的に難しいことは話さないようにしている。
準備運動もなくダッシュしたら、肉離れをおこしやすいように、物事には準備が必要で麻雀にも覚えていく段階があるからである。

私はこの時、研修生に手をオープンさせ、1打1打を説明しながら局を進めていく。
理解できるように丁寧に進めていくと、1局を終わらせるだけで1時間もかかってしまうこともあり、効率は悪いかもしれないが、わからないまま進むよりは良いだろうと思っている。

 
ポイントは序盤の字牌の扱い、中盤の注目すべき牌、終盤の局の終わらせ方であるが、これこそが基本ではないだろうかと私は考える。

こうして6回の研修のうち、最初の1,2回は過ぎていくのだが、このあたりで研修生にも変化が現れはじめる。
気を入れ直して麻雀に打ち込んでいく者、あやふやな気持ちのままただ続けていく者、この道をあきらめて新たな道を探す者などである。

半年間で、1回5時間の研修を6回、この量を多いと感じるのか少ないと感じるのかはそれぞれだと思うが、私個人の意見としてはもっと欲しいというのが本音である。
少ないな、短いなと思っているからなのか、この半年は本当にあっという間に過ぎる。
そして、研修生は卒業テストを迎える。

卒業テストは筆記と実技。実技は2〜3局で、結果はほとんど意味をなさない。内容が全てである。
同時に行うのは3卓ほど。各卓に講師が入り、後ろからも他の講師がチェックする。
多分研修生にとっては、麻雀を打つシチュエーションとしては、今までにない緊張感が襲う場面である。

そんなテストなのだから、普段はしないようなミスをする者もいる。
待ちが分からなかったり、点数が出てこなかったり、アガリ牌を(待ちがわかっていながら)見逃してしまったりと・・

プロの世界で戦うということは、舞台の上で踊るということと同じだと思う。舞台の上でうまく踊るには普段の練習や稽古が大切であろう。
やはり、こういう場で頭の中が飛んでしまうということは、まだまだ稽古が足りないと見えてしまう。


結果が出た。プロテストは120名程が受験し研修会に参加したのが50名程。
そして無事に研修をクリア出来たのは冒頭で書いた通り29名である。

私が受験した頃は50名程が受験して、30名程が最終的にプロとなった。(当時は、正規合格という制度があり、先に10名程が合格していた)

数字だけを見ても、年々ハードルは高くなっている。
それに応じて、受け入れる我々研修担当側も年々ハードになっている。
準備に費やす時間は、研修時間を遥かに越える。ある意味割りに合わない仕事である。

では、なぜ続けるのかと問われれば、皆この連盟を愛しているからである。
この思いが本当の意味で伝われば、どんな苦労も報われるのだ。
その為にやっているようなものである。



「おはようございます」

3月29日、私と内川幸太郎は研修生の前で、講師として挨拶をしていた。

今年度から、追加研修という形で合格に達しなかった者に、研修の延長を行うこととなった。
対象は10名程だったが、参加したのは7名。

この研修では、ビデオカメラを使いフォームをチェックしたり、麻雀の内容についても1歩踏み込んだ部分を指導している。
参加者達には、この研修をマイナスではなくプラスに捉えて欲しい。
デビューは半年遅れるかもしれないが、本当の勝負はもっと先なのだから・・

5月には、もう次のプロテストに向けての準備が始まる。
なんだかんだで1年中研修に関わっていることになるが、この道に入ってくる者や連盟の為になるのであればそれでいい。

それが自分の為であるし、自分の生き方なんだと思う。









文責:紺野 真太郎(執筆2009年4月22日)

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