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プロ雀士コラム

2008年度 新人研修レポート1

 


深夜一時。
パソコンの画面と向き合い、徐に研修生50人分のレポートを読み始める。

1人1000字のレポートが50人。50000字。
原稿用紙125枚分。

レポート課題は、『この一ヶ月、何をしてきましたか?』。

これは、研修会の二回目に出された課題。
ちなみに一回目の課題は、『麻雀プロの必要条件』

毎回、研修生にテーマが与えられ、締め切り日が決められ、
研修生は1000字にまとめ、期日までに提出しなければいけない。
1分でも過ぎれば遅刻扱いの減点対象となる。

厳しいようだが、あくまで研修生としての自覚を持ち続けてほしいが為である。



かくいう私はというと、この原稿の当初締め切り日は23日午前。
現在、16時51分。
編集部の皆様、ご迷惑お掛けしております。



深夜3時30分、全てのレポートを読み終える。
昔、ほっぺたを叩きながら英語の勉強をしていたときの記憶とリンクする。

東野圭吾や新堂冬樹の作品なら「あー、もう読み終わっちゃった。」となるところだが、
この場合は「ふー、ようやく終えた。」となる。
タバコの量も、自然と増す。

これは、研修生と我々講師達の真剣勝負。
一人ひとりの顔を思い出し、
彼らや彼女たちが何を考え、何を感じ、どのような人物なのか、麻雀プロとはどういったものだと考えているのか、
などを読み取らなければいけない。

かなりの量ではあるが、これまで何度も読み直した上での入念な最終チェックを終え、目覚ましをセットし、就寝。



翌朝10時。
ボーっとしながらシャワーとタバコとコーヒーの三点セットで無理矢理眠気を覚ます。



午前11時。
研修会会場の新橋に向け出発。
研修会は13時開始、1時間もあればつくのだが、なぜに2時間前?



12時、会場近くの喫茶店に到着。
優雅に遅い朝食ですか・・・と思うのでしょうが、残念。

目の前に強面やらイケメンの講師達の顔。
そう、ここから1時間のミーティング。
本日の研修会の確認事項チェックと、講師陣の意思統一。
準備を怠った講師は、他の講師から白い目で見られるので、決して気が抜けない。



13時、会場入り。
希望に満ち溢れた100個の視線が、アラフォーの仲間入りを果たした私に更にプレッシャーをかける。



13時〜15時。
この日は、パソコンによる牌譜システムの指導が行われた。





今までの手書き採譜と異なり、瞬時に4人の手牌進行が分かる上に整理牌譜な要らずの画期的なシステムだ。
更に、ケーブルをつなげば別卓観戦も可能となる優れものである。

今年から研修会でも取り入れ、研修生には従来の手書き採譜とパソコン採譜の二つを覚えさせている。



5時〜17時。
ここで5つの班に分かれて、各担当講師からマナー・作法、プロとしての手順の基本、プロとしての姿勢などを徹底的に叩き込ませる。





 
 
 
 
 


各講師、心を鬼にしての指導。
キャラ的に、僕はちょっときついかも。





17時〜18時。
リーグ戦方式による対局1半荘。


  


しかし、その間も11人の講師・アシスタントが見回り、
手順、マナー、打牌、姿勢、発声などが出来てない研修生には、厳しい注意が飛ぶ。



18時終了。
研修生はこれにて解散。



18時〜20時。
そのまま会場にて、講師たちによる反省会。
その日の反省及び各班の報告、今後のスケジュールの確認が行われる。
胃袋は鳴りっぱなしだが、これも正当な評価を下すためのもの。ガマン、ガマン。

そして、ようやく終了。




さて今後の研修会だが、3回目も先日終わり、残すところあと3回。

第四回研修会、1月12日 通常研修。
第五回研修会、2月1日 通常研修+牌譜テスト。
第六回研修会、3月7日 ペーパーテスト+実技テスト。

そして昨年度までは最終研修会終了時に合否が決定されてきたが、
今年度からは合格(4月よりプロデビュー)と追加研修(もう半年間研修)の二つに分けられる。

追加研修生は、もう半年間研修を受け、そこで合格と不合格に振り分けられる。(プロデビューは10月)

これは、当プロ連盟がプロとしての基準を満たさない者をプロデビューさせないという確固たる信念と思っていただきたい。



研修生のみなさん、大変だけど頑張って下さい。
ただ、僕ら講師も正直しんどいです。なんせ真剣勝負だからね。

前後の用意や当日の研修など、講師全員、みなさんが少しでも麻雀プロとして良い形でデビューさせたいという気持ちでいます。

だからあと3ヶ月、研修生と皆で意義ある時間にしましょう。
そして来年4月、今度は同じプロとしてお互いに切磋琢磨していきましょう。





追記。

12年前、研修会場に僕はいた。
僕らの時代は、プロテスト受験生約60名。
正規合格者は約10名、研修付き合格者約30名、不合格者約20名というふうにに振り分けられていた。

正規合格者は、2回のオリエンテーションを経て、4月のデビューを待つこととなり、
研修組の僕らは、今と同じように6回の研修を受けることとなった。

当時講師は藤原プロ1人と毎回違うアシスタントプロが1人いただけだった。(現在は50名に対し11名)。

当時の気持ちを回想すると、毎月の研修が楽しみだった。
「プロになるための研修会」
このことが、僕を前向きにしていた。


当時の研修会にいたメンバーで、現在も残っているのは5名。
老月、山井、こごっち、室伏、僕。

正規合格者で残っているのは、なんと0人。
地方同期組は望月1人。

これは、いかにこの世界が厳しいかを示していると同時に、研修の大切さを表しているように思う。
ここ何年かは、毎年100名以上の受験者が当連盟の門を叩き、30名〜40名が合格者、その全員が研修を受けている。

そして研修会が厳しく、内容あるものに変わるにつれ、やめていく人間も減少傾向にある。
この世界も本当に少しずつだが、未来が見え始めている。


だが、もし知人が「プロになりたい・・・」と言ったならば、僕は「やめとけ。」というだろう。


前原プロが、毎年研修生に言う言葉で、いい言葉がある。

「これまで連盟を約1000人のプロが去っていきました。そして、その1000人のほとんどが、プロになったことを後悔しています。」

安易な気持ちが少しでもあれば、人生において時間の無駄となる世界。
その危険は、今の僕にも常に付きまとっている。
だから、なんとか踏ん張っている。

現在の研修生や、今後プロになりたいと思っている人がいるなら、今一度考えて欲しい。
甘い考えが捨て切れないようであれば、プロになるのは止めたほうが賢明だろう。




当連盟も少しずつだが、いろいろな希望が見え始めている。

それは先人たちの努力のおかげと、歴史の積み上げの結果に他ならない。

そして何より、各人のプロ意識のおかげではないかと思う。



じゃあ、なぜおまえはなぜ麻雀プロとして在り続けているのかって?

そりゃ、僕から麻雀を取ったら、何も残らないからね。








文責:瀬戸熊 直樹(執筆:2008年12月25日)

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