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第2回ロン2カップ
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プロ雀士コラム

無知

 


野球中継を見ていると、「流れ」と言う言葉が頻繁に普通に使われている。
流れが悪いと強烈な打球も野手の正面をついたりしてしまう。
実力勝負の野球でも、運が作用する要素もあるわけで、ボストンレッドソックスの松坂選手の5月30日現在の成績が7勝2敗、
これは現在好調のチームに助けられているのだろう。もちろん松坂選手の運も並ではないようだ。これから、実力を発揮してくれるだろうから楽しみである。

麻雀にも「流れ」がある。しかし、これがなかなか理解されない様に感じる。それも仕方の無い事とは思う。
自分に見えず理解出来ない事は信じようとしないのが人の常だろう。




 ドラ
東2局の南家、9巡目、親から先リーチが入っていて現物はだけ。


さて、何を切りますか?



34年前、麻雀を憶えて2年位の頃、私は現物の切りしか思いつかなかった。
暗刻のは最も危険な牌でこの だけは怖くて切れないと考えていた。それが正しいとの自信もあった。
しかし、ある本の中での会話は、切りを正解と推している。
「何言ってんだか、無茶だろう。で当たったら最低だよ。」と友人と話をしたように思う。
これは、ある本の中で今も記憶に残っている若かりし日の思い出である。




小島武夫プロから電話が入った。着信履歴は最高の発明だなぁ。「なんだぁ?」と先生。
あのですねぇ、昔、吉行淳之介さんとの共著で出てた本ありますか?「麻雀の研究、今はないなぁ、国立図書館に行ったらあるぞ。」
原稿の締め切りは明日である。しかも、もう夜の10時、国立図書館もやってないだろう。だったらいいです。有り難う御座いました。


ある本の題名は「麻雀の研究」だった。その中の例題、さすがに昔過ぎて忘れてしまったが、こんな感じだったと自分で作ったのが先の問題。
天下の小島武夫と芥川賞作家の吉行淳之介氏のお二人の含蓄のあるお話を堂々と否定していたのだ。
麻雀では、当然の様に勝っていたが、麻雀を知らなかったのである。麻雀に流れがあり運をいかに操るか、そんな知恵も経験も無かった。
を切って、最強最善の形に受け、これでアガリ切ってツキを利用し流れを自分一人で独占するのが麻雀。
で振り込む事よりも、 待ちのアガリを逃がす方が天に唾する行為なのである。

それが当時の無知な私には見えるはずもなかった。


それでも私はコンスタントに勝ち続けた。だが、爆発的な大勝が無い。大負けも無い堅実な麻雀だった。
上手さでは誰にも負けない自信はあったが、麻雀仲間のF君が圧倒的な勝ち方をするのを見て、どうしてあんなにつくのか不思議だった。

それから2年経ち、故郷の山口で高校の時の友人の麻雀を見ていて、突然覚醒した。
「これかっ。」と思った。下手な乱暴な麻雀だった。
ところが、手なりで最短のテンパイにして何でもリーチ。それがことごとくアガリに繋がる。F君の麻雀に似ていた。
こいつはついているだけだ、しかし、ツキを素直に最大限に活かしている。
その日から、ツキをどう利用しツキがどう動くかを深く考えるようになった。
すると、パズルを解くように麻雀のメカニズムが解き明かされて見えてくる。
あの切りが納得出来、麻雀を流れで捉え見えない部分を予測するノウハウが自然に身についてきたのだった。




先日、ヒサトと勝又健志プロ、今年入った新人の石田純平プロと対戦した。
東1局、リーチのヒサトをかわしてドラ待ちを引いて親満。このアガリが運を呼び込んだ。
もう恐い物は無かった。だから攻める。今は運がある、勢いだけで打つのが最善なのである。

東2局は 待ちのリーチのみ。攻め返した親のヒサトから出アガリ、裏ドラが乗って2,600。
東3局、7巡目にペン待ちテンパイ、役もドラも無い。しかし当然の即リーチ。
親の純平プロが攻め返して来る、を切り飛ばして来た。これで楽勝と思った。だが、アガったのは純平プロだった。
でタンピン三色、ドラもあったかな。私をマークした勝又プロが私の現物で打ったのだ。
強い牌を勝負している親と西家の私の両方をマークすればは出ていない。
ちなみにこの対戦は、終局で手牌を公開する決りになっている。山を検める。上山には先にがいた。
勝又プロの手牌もの筋、切りが普通の手になっていた。やはり二人の勝負なら私の勝ちだった。
結果は別として、流れは読みどおりだった。

34年前には、こんなリーチは打てなかった。トップ目でドラも無ければ、待ちを変えたり黙テンにしていた。
ここでアガリを逃がし流れを変える、上手いけれどツキや流れを利用出来ない打ち手だったのだ。

麻雀の奥深さが見えないのは仕方ない、私だって麻雀の一部しか見えていない、これから先も勉強である。
しかし、麻雀に流れがあると知らないで麻雀を打つのは、強くなりたいなら遠回りである。
麻雀に流れは無いと言い切れるなら、それは、あなたが無知なだけである。
遠い昔の私のように。






文責:森山 茂和 (執筆:2007年05月31日)

 

 

 

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